【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)
財政状態の状況 (資産)総資産は1,415億56百万円と前連結会計年度末に比べ、72億68百万円の減少(△4.9%)となりました。この主な要因は、現金及び預金が100億94百万円減少、受取手形及び売掛金が24億72百万円増加したことによるものであります。(負債)負債は1,198億23百万円と前連結会計年度末に比べ、76億86百万円の減少(△6.0%)となりました。この主な要因は、支払手形及び買掛金が12億6百万円増加、短期借入金が3億円増加したものの、長期借入金が73億60百万円減少、流動負債のその他が37億57百万円減少したことによるものであります。(純資産)純資産は217億33百万円と前連結会計年度末に比べ、4億18百万円の増加(+2.0%)となりました。この主な要因は、為替換算調整勘定が12億75百万円減少したものの、利益剰余金が17億62百万円増加したことによるものであります。
(2)
経営成績の状況世界経済は、金利上昇・高インフレの下で停滞感が強まっており、欧米は金融引き締めの影響で景気後退に陥る懸念が見られ、中国も投資意欲の低迷や不動産市場調整長期化等により景気減速が見込まれていることから、依然として先行き不透明な状況が続いております。 わが国の経済は、サービス消費の復調は続いておりますが、回復は米国景気後退や半導体不足の調整が長期化することで緩やかになると見込まれており、また賃上げ効果がインフレにより減殺されることから景気回復の勢いが削がれるリスクも懸念されております。こうした中、当社グループの関連する自動車業界も車載半導体不足の緩和による生産増加が期待されるものの、一方で景気減速に伴う需要減退が販売を抑える懸念もあり、回復は緩やかに推移すると見通しております。この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は、502億76百万円と前年同四半期に比べ133億51百万円(+36.2%)の増収となりました。営業利益は、4億52百万円(前年同四半期は50億30百万円の営業損失)、経常利益は、21億93百万円(前年同四半期は40億67百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、17億62百万円(前年同四半期は42億46百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(日本)昨年のような世界的な半導体不足及び新型コロナウイルス感染症の影響による生産調整もなく、主要得意先の生産台数が堅調に推移したこともあり、売上高は136億56百万円と前年同四半期比51億38百万円の増収(+60.3%)となり、セグメント利益は10億53百万円(前年同四半期はセグメント損失8億56百万円)となりました。
(北米)主要得意先の生産台数の増加や為替の影響により、売上高は247億7百万円と前年同四半期比73億62百万円の増収(+42.4%)となりました。しかしながら、原油価格上昇に伴う原材料費の高騰や外部環境の変化による物流費及び労務費の上昇に加えて、為替の影響によりセグメント損失は16億94百万円(前年同四半期はセグメント損失51億96百万円)となりました。
(欧州)ロシアによるウクライナ侵攻の影響はあったものの、全体として半導体供給不足による影響が低下したことから、売上高は55億11百万円と前年同四半期比16億95百万円の増収(+44.4%)となり、セグメント損失は63百万円(前年同四半期はセグメント損失2億28百万円)となりました。
(アジア)アセアン地区では主要得意先の生産台数増加影響はあったものの、中国ではゼロコロナ政策の影響による主要得意先の生産台数減少により、売上高は64億円と前年同四半期比8億45百万円の減収(△11.7%)となり、セグメント利益は9億97百万円と前年同四半期比3億5百万円(△23.5%)の減益となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第1四半期連結累計期間において、当社グループの会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は2億57百万円であり、この他に新車開発及び既存製品の改良等で発生した研究開発関連の費用は7億73百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績当第1四半期連結累計期間において、日本セグメント、北米セグメント、及び欧州セグメントにおける自動車内装部品の生産、受注及び販売の実績が著しく増加しております。これは、主要得意先の生産台数の増加や為替影響及び半導体供給不足による影響が低下したことを受け、当社受注部品の生産、受注及び販売の実績が大幅に増加したことによるものであります。
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