【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)における我が国経済は、経済の正常化を背景に、緩やかな回復基調がみられるものの、ウクライナ情勢の長期化や世界的なインフレ、為替相場の円安などで、原材料やエネルギーコストをはじめとした各種コストが高止まりするなど、景気動向については不安定な状況が続いております。印刷業界においては、日本国内において印刷需要が減少する中、受注競争による単価の下落、サプライチェーンの混乱、また海外においても現地企業との受注競争の激化等、依然として厳しい経営環境が続いております。このような状況のもと当社グループは、為替市場の急激な変動や原材料高騰等により業績の見通しが立たない中、売上の拡大と新基幹システム構築による効率化の推進により収益の改善に取り組んでまいりました。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は5,023百万円(前年同期比97.6%)となりました。利益面につきましては、売上原価、販売費及び一般管理費の削減に努めましたが、営業利益は1百万円(前年同期は37百万円の営業利益)となりました。また、受取配当金及び為替差益の計上により経常利益は122百万円(前年同期は230百万円の経常利益)となり、投資有価証券売却益を58百万円計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は108百万円(前年同期は189百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
① 日本パネル関連製品の幅広い営業展開と、シール・ラベル製品の受注確保のため、既存取引先の深耕のほか日用品関連等の新規分野への営業展開を積極的に行い、製造面については、歩留率の改善等による効率化を重点的に進めてまいりました。主として株式会社アクシストラス、株式会社ベンリナーが連結子会社に加わったことにより、当第2四半期連結累計期間の売上高は3,894百万円(前年同期比102.2%)となりました。また、利益面については、売上原価、販売費及び一般管理費の削減に努めましたものの、セグメント損失は9百万円(前年同期は20百万円のセグメント損失)となりました。日本セグメントに所属する連結子会社は、株式会社トムズ・クリエイティブ、株式会社アクシストラス及び株式会社ベンリナーであります。
② 中国中国セグメントにつきましては、連結子会社燦光電子(深圳)有限公司について、2019年8月に製造工場を閉鎖し、販売会社として国内の営業部門及び生産提携先との連携を強化し、中国市場における業績の安定化を目指して積極的な営業展開を継続いたしましたものの、当第2四半期連結累計期間の売上高は862百万円(前年同期比85.1%)となり、セグメント利益は28百万円(前年同期は38百万円のセグメント利益)となりました。なお、中国セグメントに所属する連結子会社は、光華産業有限公司及び燦光電子(深圳)有限公司であります。
③ アセアンアセアンセグメントにつきましては、連結子会社サンコウサンギョウ(ベトナム)CO.,LTD.について2023年2月に解散および清算が結了し、現在所属する連結子会社サンコウサンギョウ(マレーシア)SDN.BHD.につきましては、日本国内外からの営業面・製造面の支援を受け、積極的な営業活動及び製造工程の改善等を図っております。また、サンコウサンギョウ(バンコク)CO.,LTD.につきましては、日本国内外から営業面の支援を受け、積極的な営業活動の改善等を図っております。しかしながら、2021年12月にマレーシアにて発生しました洪水被害の影響を大きく受け、電気機器関連のシール・ラベル分野において受注減となり、当第2四半期連結累計期間の売上高は265百万円(前年同期比81.8%)となりました。利益面においては、製造原価、販売費及び一般管理費の削減に努めましたものの、セグメント損失は25百万円(前年同期は21百万円のセグメント利益)となりました。
財政状態については次のとおりであります。当第2四半期連結会計期間末における総資産の残高は11,452百万円となり、前連結会計年度末比233百万円増加いたしました。これは、主に現金及び預金が151百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が139百万円、商品及び製品が111百万円、投資その他の資産のその他が115百万円増加いたしましたが、電子記録債権が254百万円減少したことによるものであります。負債総額は3,274百万円となり、前連結会計年度末比104百万円増加いたしました。これは、主に未払法人税等が61百万円、その他流動負債が48百万円、長期借入金が175百万円増加いたしましたが、支払手形及び買掛金が44百万円、短期借入金が161百万円減少したことによるものであります。また、純資産総額は8,177百万円となり、前連結会計年度末比128百万円増加いたしました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益108百万円を計上したこと及び為替換算調整勘定が22百万円増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は71.4%(前連結会計年度末は71.7%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、2,150百万円(前年同期比172百万円減)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により獲得した資金は、215百万円(前年同期は486百万円の資金の獲得)となりました。これは税金等調整前四半期純利益184百万円(前年同期は234百万円の税金等調整前四半期純利益)に非資金損益項目や営業活動に係る資産及び負債の増減等を加減算しております。主な加算要因は、減価償却費120百万円、のれん償却額37百万円、売上債権の減少額154百万円等であり、主な減算要因は、棚卸資産の増加額84百万円、仕入債務の減少額121百万円等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により使用した資金は、97百万円(前年同期は260百万円の資金の使用)となりました。主な増加要因は、投資有価証券の売却による収入134百万円等であり、主な減少要因は、非連結子会社株式の取得による支出63百万円、有形固定資産の取得による支出100百万円等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により使用した資金は、51百万円(前年同期は994百万円の資金の使用)となりました。主な増加要因は長期借入れによる収入300百万円等であり、主な減少要因は、短期借入金の返済による支出248百万円、配当金の支払額62百万円等によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対応すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動重要性が乏しいため、記載を省略しております。
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