【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。(1) 財政状態及び経営成績の状況財政状態の概況(資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産は、990億95百万円となり、前連結会計年度末に比べ101億44百万円増加いたしました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が66億10百万円、商品及び製品が38億72百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、465億59百万円となり、前連結会計年度末に比べ95億53百万円増加いたしました。これは主に、短期借入金が72億26百万円、未払金が18億96百万円増加したこと等によるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は525億36百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億91百万円増加いたしました。これは主に、為替換算調整勘定が21億49百万円、利益剰余金が9億12百万円増加したものの、自己株式が25億63百万円増加したこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は52.4%(前連結会計年度末は57.8%)となりました。
経営成績の概況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の抑制と経済活動の両立が進む中で、ウクライナ情勢の長期化、円安の進行、物価上昇等、引続き先行き不透明感が強い状況となっています。エレクトロニクス業界におきましては、タブレット端末・スマートフォン等一部製品の買い替え需要の一服感はあるものの、全体的には回復基調で推移しています。旺盛な需要による世界的な半導体製品や電子部品の需給逼迫は依然として続いており長期化しています。このような状況のもと、当社グループ(当社及び連結子会社)は、主要分野である産業機器関連・自動車電装機器関連・OA機器関連いずれも前年同期比を上回る実績となりました。これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高894億49百万円(前年同四半期比52.7%増)、営業利益31億74百万円(同180.2%増)、経常利益34億8百万円(同197.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益22億66百万円(同183.2%増)となりました。セグメントの業績は、次のとおりであります。
電子部品事業自動車電装機器関連・産業機器関連・OA機器関連が好調に推移いたしました。以上の結果、半導体の売上高は522億54百万円(前年同四半期比60.6%増)、電子部品の売上高は278億32百万円(前年同四半期比49.3%増)、電子部品事業全体の売上高は800億87百万円(前年同四半期比56.5%増)となりました。
アセンブリ事業産業機器関連が好調に推移いたしました。以上の結果、アセンブリ製品の売上高は74億16百万円(前年同四半期比25.8%増)となりました。
その他の事業産業機器関連・自動車電装機器関連が好調に推移いたしました。以上の結果、電子機器及びマイクロコンピュータのソフトウェア受託開発の売上高は19億45百万円(前年同四半期比28.5%増)となりました。
キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前四半期純利益が34億46百万円(前期比192.4%増)となり、売上債権の増加、棚卸資産の増加、未収入金の増加、短期借入金の返済、自己株式の取得による支出等があったものの、短期借入れによる収入等があったことにより、前連結会計年度末に比べ1億23百万円増加し、当第2四半期連結会計期間末においては107億2百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は、38億8百万円(前期は2億88百万円の使用)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益が34億46百万円、その他の資産・負債の増減額26億81百万円の収入等があったものの、売上債権の増加52億19百万円、棚卸資産の増加23億5百万円、未収入金の増加11億35百万円、仕入債務の減少11億6百万円による支出等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果獲得した資金は、76百万円(前期は2億84百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出66百万円、無形固定資産の取得による支出15百万円等があったものの、有形固定資産の売却による収入1億90百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果獲得した資金は、31億75百万円(前期は17億66百万円の使用)となりました。これは主に短期借入金の返済による支出78億54百万円、自己株式の取得による支出25億63百万円、配当金の支払13億53百万円の支出等があったものの、短期借入による収入149億85百万円等があったことによるものであります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第2四半期連結累計期間において、当社グループにおける会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 従業員数当第2四半期連結累計期間において、従業員数に著しい増加又は減少はありません。
(7) 仕入、受注及び販売の実績当第2四半期連結累計期間において、仕入、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
(8) 主要な設備当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等による著しい変動はありません。
(9) 経営成績に重要な影響を与える要因当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因における、新たな事項の発生および重要な変更はありません。
(10) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当第2四半期連結累計期間末の現金及び預金は、前連結会計年度末に比べ1億23百万円増加し、107億2百万円となりました。これは、商品及び製品38億72百万円の増加、受取手形、売掛金及び契約資産66億10百万円の増加、支払手形及び買掛金2億54百万円の減少および自己株式の取得25億63百万円等があったものの、コミットメントラインの実行などにより短期借入金が72億26百万円増加したこと等によるものです。今後、受注増に伴う在庫の積み増しなどによる運転資金の増加も想定されることから資金の流動性確保に備えてまいります。