【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1)財政状態及び経営成績の状況 当第2四半期連結累計期間における経営成績の状況については、次のとおりであります。当社グループの当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症への行動制限が緩和され、社会経済活動の正常化が進む中、緩やかな景気の持ち直しの動きがみられました。一方でウクライナ情勢の長期化や資源価格の高騰に伴う物価上昇、急激な円安等、先行き不透明な状況が続いております。このような状況下におきまして、当社グループの経営成績は、昨年8月に開業したKABUTO ONEや4月に100%連結子会社となった(株)シンヨウ・ロジの寄与等があり、売上高は254億40百万円(前年同期比9.3%増)、営業利益は19億円(同41.0%増)となりました。経常利益は受取配当金の増加や支払利息の減少等により18億61百万円(同56.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億78百万円(同55.3%増)となりました。なお、利益面においては、行動制限が緩和されたことに伴う物流関連での国内業務の荷動きや国際業務の海外引越の回復、また、食品関連では印西精米センターにおける生産効率の向上等があり、業績予想を上回る結果となりました。
セグメント別の状況は次のとおりであります。
(物流関連事業)物流関連では、国内業務においては、コロナ禍における行動制限が緩和され社会経済活動の正常化が進む中、業務用飲料等の荷動きが回復基調となり、更に前期に獲得した新規荷主も業績に寄与いたしました。国際業務においても行動制限の緩和が進む中、海外引越を中心として取扱い件数は前年同期を上回りました。また、4月に100%連結子会社となった(株)シンヨウ・ロジも堅調な業績となりました。この結果、売上高は121億92百万円(前年同期比12.4%増)となり、営業利益は13億94百万円(同23.4%増)となりました。
(食品関連事業)食品関連においても、社会経済活動の正常化が進む中、外食業界の需要は回復基調となり、量販店向けの販売も堅調に推移し、量販・外食向けである精米販売は30千玄米トン(前年同期比18.5%増)となりました。玄米販売は米価の先高感を受け、他卸売業者や一般小売店が令和3年産米を積極的に調達したこと、また、令和2年産米を計画的に販売したことにより、13千玄米トン(同9.3%増)となり、総販売数量は44千玄米トン(同15.5%増)となりました。この結果、売上高は103億80百万円(前年同期比3.8%増)となりましたが、営業利益は、販売面では堅調に推移したものの本年2月に稼働した印西精米センターの減価償却費の費用増等により24百万円(同72.9%減)となりました。(情報関連事業)情報関連では、常駐型ビジネスでの汎用機基盤の開発、運用業務の新規獲得、拡大等により、売上高は8億7百万円(前年同期比3.8%増)となりました。また、営業利益は前期に実施したグループシステム基盤構築のシステム投資費用の剥落等もあり41百万円(同199.6%増)となりました。(不動産関連事業)不動産関連では、昨年8月にKABUTO ONEが開業したこと等により、売上高は20億60百万円(前年同期比24.8%増)となりました。また、営業利益は前期に計上したKABUTO ONEの不動産取得税等の剥落もあり10億44百万円(同74.4%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における財政状態の状況については、次のとおりであります。(資 産)資産合計は、のれんの発生による無形固定資産の増加や時価評価による投資有価証券の増加等がありましたが、食品関連の販売による棚卸資産の減少や減価償却による有形固定資産の減少等から、前連結会計年度末比4億81百万円減少し、1,229億43百万円となりました。(負 債)負債合計は、返済による有利子負債の減少等から、前連結会計年度末比17億64百万円減少し、761億2百万円となりました。(純資産)純資産合計は、配当金の支払による利益剰余金の減少がありましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上やその他有価証券評価差額金の増加等から、前連結会計年度末比12億82百万円増加し、468億41百万円となりました。この結果、自己資本比率は35.6%(前連結会計年度末は34.5%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払い5億25百万円等があった一方で、税金等調整前四半期純利益18億98百万円や減価償却費13億10百万円等があったことから、40億90百万円の収入(前年同期比20億20百万円の収入増)となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、印西精米センターの外構工事等による有形及び無形固定資産の取得による支出11億34百万円や連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出10億41百万円等により21億12百万円の支出(前年同期比38億44百万円の支出減)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金による収入13億65百万円等があった一方で、短期借入金の減少9億4百万円や長期借入金の返済による支出17億87百万円、また社債の償還による支出5億9百万円等があったことから、22億33百万円の支出(前年同期は4億13百万円の収入)となりました。この結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は2億55百万円減少し、72億4百万円となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動該当事項はありません
(7)従業員数連結会社の状況当第2四半期連結累計期間において、株式会社シンヨウ・ロジを子会社化したこと等に伴い、物流関連の従業員は124名増加しております。なお、従業員数は就業人員数(当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であります。