【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、インバウンド需要の回復やコロナで抑制されていた需要がサービス消費を中心に顕在化しているなど経済活動は緩やかな回復が続きましたが、一方で、地政学的リスクの長期化や資源・原材料価格の上昇、不安定な為替変動などあり、依然として不透明な状況が続いております。
ビジネスフォーム業界におきましても、電子化やペーパーレス化が進展し、印刷需要の減少が続いているうえ、資源、エネルギー価格の高止まりなど厳しい状況が続いております。
このような情勢の中で、営業部門におきましては、新設備の稼働率向上のため新規・既存を問わずBPOをメインとした定期案件の獲得や官公庁・外郭団体の入札参加に注力してまいりました。また、生産部門におきましては新規導入設備の早期安定稼働と機械稼働率を上げるため、人材の適正配置や部署間支援体制の構築、インフレ傾向にある原材料、副資材をはじめすべての購買品についての安定供給、品質維持を念頭においた購入先の見直しを行ってまいりました。
その結果、売上高は1,366百万円(前年同期は1,253百万円)、経常利益は12百万円(前年同期は25百万円)、四半期純利益は8百万円(前年同期は28百万円)となりました。
(ビジネスフォーム事業)
新型コロナウィルス感染症拡大防止対策としてテレワーク導入によるペーパーレス化、価格高騰による企業内でのコスト見直しが価格競争に影響はあるものの、感染法上の位置づけが5類感染症に変更されたこともあり企業の活動も回復の兆しを見せ、売上高は前年同期と比べ、70百万円増加の774百万円(前年同期は703百万円)となりました。セグメント利益は原材料等の高騰もあり利益の増加は見込まれず前年同期とほぼ同額の83百万円(前年同期は83百万円)となりました。
(情報処理事業)
官公庁案件の受注獲得に注力したことなどにより、売上高は前年同期と比べ42百万円増加し592百万円(前年同期は549百万円)となりました。セグメント利益は、ビジネスフォーム事業と同様にインク、トナー、糊等の資材の高騰と大型設備投資による減価償却負担増加等が影響し60百万円(前年同期は87百万円)となりました。
(資産の部)
流動資産は、前事業年度末と比べ275百万円減少し、1,762百万円となりました。これは主に「受取手形及び売掛金」が23百万円増加し、「現金及び預金」が251百万円、「その他」に含まれる「未収消費税等」が49百万円それぞれ減少したことによるものです。
固定資産は前事業年度末と比べ66百万円増加し、1,751百万円となりました。これは主に「投資その他の資産」に含まれる「投資有価証券」が100百万円、「保険積立金」が11百万円それぞれ増加し、有形固定資産の減価償却費57百万円、無形固定資産の減価償却費4百万円を計上したことによるものです。
(負債の部)
流動負債は前事業年度末と比べ173百万円減少し、669百万円となりました。これは主にその他に含まれる「未払消費税等」が30百万円増加し、「買掛金」が48百万円、「独占禁止法関連損失引当金」が126百万円、「その他」に含まれる「未払金」が33百万それぞれ減少したことによるものです。
固定負債は前事業年度末と比べ33百万円減少し、455百万円となりました。これは主に「役員退職慰労引当金」が3百万円、「その他」に含まれる「繰延税金負債」が9百万円それぞれ増加し、「長期借入金」が8百万円、「その他」に含まれる「リース債務」が38百万円それぞれ減少したことによるものです。
(純資産の部)
純資産の部は前事業年度末と比べ2百万円減少し、2,388百万円となりました。これは主に四半期純利益を8百万円計上し、「その他有価証券評価差額金」が22百万円増加しましたが、配当金を14百万円支払い、自己株式を18百万円取得したことによるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物は、営業活動により7百万円の収入があったものの、投資活動により179百万円の支出、財務活動により83百万円の支出があったことにより、前事業年度末に比べ251百万円減少し、1,247百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間は、主に「税引前四半期純利益」が12百万円、非現金支出費用の「減価償却費」が62百万円、「未払消費税等の増加額」が30百万円、「補助金の受取額」が80百万円それぞれ収入となり、「売上債権の増加額」が23百万円、「仕入債務の減少額」が48百万円、「独占禁止法関連支払額」が125百万円それぞれ支出であったことにより、営業活動によるキャッシュ・フローは7百万円の収入(前年同期は94百万円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間は、主に「有形固定資産の取得による支出」が101百万円、「投資有価証券の取得による支出」が68百万円、「保険積立金の積立による支出」が13百万円それぞれ支出したことにより、投資活動によるキャッシュ・フローは179百万円の支出(前年同期は71百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間は、「長期借入金の返済による支出」が8百万円、「自己株式の取得による支出」が18百万円、「リース債務の返済による支出」が42百万円、「配当金の支払額」が14百万円それぞれ支出であったことにより、財務活動によるキャッシュ・フローは83百万円の支出(前年同期は32百万円の支出)となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は5百万円であります。
(6)従業員数
当第2四半期累計期間において、従業員数の著しい増減はありません。
(7)生産、受注及び販売の実績
当第2四半期累計期間において、生産、受注及び販売実績に著しい変動はありません。
(8)主要な設備
当第2四半期累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前事業年度末における計画の著しい変更はありません。
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