【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における新車登録台数は、半導体不足等による車両供給不足が解消しつつあり、全国では前年比15.7%増、当社グループのマーケットである東京都内は同18.9%増となりました。このような状況の中、当社グループでは電動車(EV・e-POWER車)を中心に新車の登録台数が伸長しました。受注停止中の車種の影響等もあり登録台数の前年比は8.2%増となっております。業績に反映している当社グループの新車販売台数は前年比2.2%増となり、電動車中心の販売により単価も向上した結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は74,358百万円(前年同四半期比7,676百万円増、11.5%増)、営業利益は4,393百万円(前年同四半期比1,303百万円増、42.2%増)、経常利益は4,170百万円(前年同四半期比1,169百万円増、39.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,443百万円(前年同四半期比599百万円増、32.5%増)となり、利益につきましては過去最高益となりました。
当社グループは、自動車関連事業および情報システム関連事業を主な事業として展開しており、当第2四半期連結累計期間の報告セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
① 自動車関連事業引き続きお客さまから高い評価をいただいている軽自動車EVのサクラ、e-POWER車の新型セレナ・ノート・ノートオーラ・エクストレイルを中心に多くの受注をいただいております。当社グループではこのような商品力を背景にEV販売台数累計1万台超の「電動化リーダー」としての強みに加え、個人リース(25年以上の販売により保有台数1万台超)の拡販により電動車を中心に受注台数と収益の拡大に継続して取組んでおります。この結果、売上高は70,562百万円(前年同四半期比6,741百万円増、10.6%増)、セグメント利益(営業利益)は4,667百万円(前年同四半期比1,358百万円増、41.0%増)と過去最高益となりました。
② 情報システム関連事業IT投資が活発となってきた中、マネージドサービス事業が堅調に推移した結果、売上高は3,599百万円(前年同四半期比926百万円増、34.6%増)となりましたが、保守解約の影響が大きく、セグメント利益(営業利益)は187百万円(前年同四半期比14百万円減、7.3%減)となりました。
当社グループの財政状態は次のとおりであります。
① 資産当第2四半期連結会計期間末における総資産は88,568百万円(前連結会計年度比1,366百万円増、1.6%増)となりました。主な内容は、現金及び預金が646百万円、商品が820百万円、有形固定資産が1,178百万円、投資有価証券が1,411百万円、その他投資資産が266百万円増加し、受取手形及び売掛金が1,439百万円、その他流動資産が774百万円、繰延税金資産が937百万円減少しております。
② 負債当第2四半期連結会計期間末における負債は35,806百万円(前連結会計年度比384百万円減、1.1%減)となりました。主な内容は、その他流動負債が1,485百万円、退職給付に係る負債が756百万円増加し、買掛金が1,089百万円、未払法人税等が482百万円、賞与引当金が171百万円、1年内返済予定を含む長期借入金が900百万円減少しております。
③ 純資産当第2四半期連結会計期間末における純資産は52,761百万円(前連結会計年度比1,751百万円増、3.4%増)となりました。主な内容は、配当金の支払がありましたが親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことにより利益剰余金が1,777百万円増加しております。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、18,762百万円(前連結会計年度比646百万円増、3.6%増)となりました。
①
営業活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は6,016百万円(前年同四半期比4,966百万円の収入増)であります。主な資金の増加は、税金等調整前四半期純利益が4,617百万円、減価償却費が1,346百万円、売上債権の減少が1,438百万円、未払消費税等の増加が793百万円、その他営業活動による収入が1,337百万円であり、主な資金の減少は、退職給付に係る負債の減少が762百万円、棚卸資産の増加が444百万円、仕入債務の減少が1,002百万円、法人税等の支払額が1,061百万円であります。
②
投資活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は3,626百万円(前年同四半期比1,337百万円の支出増)であります。主な資金の減少は、有形固定資産の取得による支出が3,189百万円、その他投資活動による支出が436百万円であります。
③
財務活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は1,743百万円(前年同四半期比102百万円の支出減)であります。主な資金の減少は、1年内を含む長期借入金の返済による支出が900百万円、リース債務の返済による支出が149百万円、配当金の支払による支出が662百万円であります。
当社グループの当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は18,762百万円となり、経常運転資金に十分対応できる流動性を有しております。また、資金の流動性に一部支障をきたす事象が発生した場合にも、金融機関との間で締結している当座貸越契約およびコミットメントライン契約を利用することで、一定の流動性を維持できると判断しております。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更又は新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動特記すべき事項はありません。