【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における全国の新車販売台数は、半導体不足等により継続している車両供給不足の影響等により前年同四半期比6.2%減、当社グループのマーケットである東京都内の新車販売台数は同11.2%減となりました(いずれも登録日基準)。このような状況の中、当社グループではe-POWER車のノート・ノートオーラや新型エクストレイル・新型キックス、電気自動車の新型車アリア・サクラ、引き続き好評を得ているリーフ・セレナ等を中心に受注台数と収益の確保に取り組んでまいりました。この結果、当社グループの新車販売台数は全体需要と比較可能な登録日基準での前年同四半期比は7.7%増、経営成績に反映されている納車日基準での新車販売台数は1.0%減となっております。当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が連結子会社1社の除外等の要因もあり、66,681百万円(前年同四半期比2,146百万円減、3.1%減)となりましたが、昨年実施した日産販売会社3社の統合を通して、お客さまのニーズに合わせた提案型営業のさらなる徹底、中古車事業での収益力の向上等に加え、販売費・一般管理費の削減などに取り組んだ結果、営業利益が3,090百万円(前年同四半期比1,614百万円増、109.3%増)、経常利益が3,001百万円(前年同四半期比1,563百万円増、108.7%増)と過去最高益となり、親会社株主に帰属する四半期純利益が1,844百万円(前年同四半期比1,034百万円増、127.8%増)と大幅増益となりました。
当社グループは、自動車関連事業および情報システム関連事業を主な事業として展開しており、当第2四半期連結累計期間の報告セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
① 自動車関連事業当社グループでは上記記載の通りの状況により、売上高は63,821百万円(前年同四半期比2,174百万円減、3.3%減)、セグメント利益(営業利益)は3,309百万円(前年同四半期比1,591百万円増、92.6%増)となりました。今後も車両供給が不透明な状況が継続する見込みに加え、物価上昇によるコスト増が見込まれますが、電動車を中心により一層の受注台数と収益の確保に取り組んでまいります。
② 情報システム関連事業IT投資が活況を呈する中、マネージドサービス事業が堅調に推移した結果、売上高は2,673百万円(前年同四半期比16百万円増、0.6%増)、セグメント利益(営業利益)は202百万円(前年同四半期比83百万円増、71.1%増)となりました。
当社グループの財政状態は次のとおりであります。
① 資産当第2四半期連結会計期間末における総資産は91,085百万円(前連結会計年度比3,673百万円減、3.9%減)となりました。主な内容は、現金及び預金が3,085百万円、受取手形及び売掛金が363百万円、商品が218百万円、投資有価証券が363百万円減少し、有形固定資産が236百万円、その他投資資産が362百万円増加しております。
② 負債当第2四半期連結会計期間末における負債は41,768百万円(前連結会計年度比4,678百万円減、10.1%減)となりました。主な内容は、買掛金が2,513百万円、その他流動負債が1,274百万円、1年内返済予定を含む長期借入金が1,100百万円減少し、未払法人税等が276百万円増加しております。
③ 純資産当第2四半期連結会計期間末における純資産は49,317百万円(前連結会計年度比1,004百万円増、2.1%増)となりました。主な内容は、配当金の支払がありましたが親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことにより利益剰余金が1,311百万円増加し、その他有価証券評価差額金の減少などによりその他の包括利益累計額が358百万円減少しております。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、19,219百万円(前連結会計年度比3,085百万円減、13.8%減)となりました。
①
営業活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は1,050百万円(前年同四半期比3,336百万円の収入減)であります。主な資金の増加は、税金等調整前四半期純利益が2,937百万円、減価償却費が1,224百万円、売上債権の減少が352百万円、棚卸資産の減少が645百万円であり、主な資金の減少は、退職給付に係る資産負債の減少が378百万円、仕入債務の減少が2,488百万円、未払消費税等の減少が518百万円、その他営業活動による支出が187百万円、法人税等の支払額が555百万円であります。
②
投資活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は2,288百万円(前年同四半期比970百万円の支出増)であります。主な資金の減少は、有形固定資産の取得による支出が2,295百万円であります。
③
財務活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は1,846百万円(前年同四半期比2,720百万円の支出減)であります。主な資金の減少は、1年内を含む長短借入金の返済による支出が1,100百万円、リース債務の返済による支出が160百万円、配当金の支払による支出が530百万円であります。
当社グループの当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は19,219百万円となり、経常運転資金に十分対応できる流動性を有しております。また、資金の流動性に一部支障をきたす事象が発生した場合にも、金融機関との間で締結している当座貸越契約およびコミットメントライン契約を利用することで、一定の流動性を維持できると判断しております。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更又は新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動特記すべき事項はありません。