【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計の経営成績につきましては、収益が685,565百万円(前年同期比30.0%増加)、税引前利益は48,108百万円(同86.9%減少)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は8,049百万円(同97.8%減少)となりました。
なお、当企業グループは、「金融サービス事業」、「アセットマネジメント事業」、および「バイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業」の3つの事業セグメントを報告しておりましたが、株式市場などのマーケット環境が各事業セグメント内の特定事業に大きな影響をもたらしていたことや、今後Web3.0関連等の非金融分野の事業が拡大すると想定される中でその所属が不明瞭になる等の問題が顕在化したことから、当期の第1四半期より事業セグメントを再編しており、「金融サービス事業」や「資産運用事業」、「投資事業」に加え、今後も成長領域として期待される「暗号資産事業」、バイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業やWeb3.0関連の先進的な分野に取り組む事業等が含まれる「非金融事業」の5つの事業セグメントを新たな報告セグメントとしております。
〈変更前〉
・金融サービス事業
・アセットマネジメント事業
・バイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業
〈変更後〉
・金融サービス事業
・資産運用事業
・投資事業
・暗号資産事業
・非金融事業
報告セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、前第3四半期累計についても変更後のセグメント構成に合わせて組み替えております。
収益
税引前利益
前第3四半期
累計
当第3四半期
累計
前第3四半期
累計
当第3四半期
累計
百万円
百万円
%
百万円
百万円
%
金融サービス事業
331,392
637,606
92.4
273,316
113,642
(58.4)
資産運用事業
12,478
13,608
9.1
3,001
2,227
(25.8)
投資事業
139,467
(2,611)
–
105,176
(33,177)
–
暗号資産事業
32,438
24,346
(24.9)
3,442
(17,323)
–
非金融事業
15,509
20,102
29.6
(8,674)
(1,082)
–
計
531,284
693,051
30.4
376,261
64,287
(82.9)
消去又は全社
(3,844)
(7,486)
–
(9,270)
(16,179)
–
連結
527,440
685,565
30.0
366,991
48,108
(86.9)
(%表示は対前年同期増減率)
(金融サービス事業)
国内外における証券関連事業、銀行事業、保険事業を中核とした多様な金融関連事業を行っております。
当第3四半期累計における収益は637,606百万円(同92.4%増加)、税引前利益は113,642百万円(同58.4%減少)となりました。
(資産運用事業)
投資信託の設定、募集、運用などの投資運用や投資助言、金融商品の情報提供等を行っております。
当第3四半期累計における収益は13,608百万円(同9.1%増加)、税引前利益は2,227百万円(同25.8%減少)となりました。
(投資事業)
国内外のIT、フィンテック、ブロックチェーン、金融及びバイオ関連のベンチャー企業等への投資に関する事業等を行っております。
当第3四半期累計における収益は△2,611百万円(前年同期は139,467百万円の収益)、税引前利益は33,177百万円の損失(前年同期は105,176百万円の利益)となりました。
(暗号資産事業)
暗号資産の交換・取引サービスを提供する暗号資産交換業等を行っております。
当第3四半期累計における収益は24,346百万円(同24.9%減少)、税引前利益は17,323百万円の損失(前年同期は3,442百万円の利益)となりました。
(非金融事業)
生体内に存在するアミノ酸の一種である5-アミノレブリン酸(5-ALA)を活用した医薬品・健康食品・化粧品の開発・販売や、がん及び免疫分野等における抗体医薬・核酸医薬の研究開発に関する事業、医療・健康情報のデジタル化や医療ビッグデータの活用を推進するソリューション・サービスの提供及び医療金融に関する事業等を行うバイオ・ヘルスケア&メディカルインフォマティクス事業のほか、Web3.0関連の先進的な分野に取り組む事業や再生可能エネルギー事業、アフリカをはじめとした海外新市場で展開する事業等の非金融分野における各種事業等を行っております。
当第3四半期累計における収益は20,102百万円(同29.6%増加)、税引前利益は1,082百万円の損失(前年同期は8,674百万円の損失)となりました。
なお、当第3四半期末の総資産は21,830,615百万円となり、前期末の17,838,200百万円から3,992,415百万円の増加となりました。また、資本は前期末に比べ129,258百万円増加し、1,712,516百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期末の現金及び現金同等物残高は3,512,558百万円となり、前期末の2,499,370百万円から1,013,188百万円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、1,508,841百万円の収入(前第3四半期累計は18,743百万円の支出)となりました。これは主に、「営業債権及びその他の債権の増減」が1,110,708百万円の支出、及び「社債及び借入金(銀行業)の増減」が590,322百万円の支出となった一方で、「顧客預金の増減」が3,574,764百万円の収入となったこと等の要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,240,911百万円の支出(前第3四半期累計は1,674,850百万円の収入)となりました。これは主に、「投資有価証券の売却及び償還による収入」が1,218,342百万円となった一方で、「投資有価証券の取得による支出」が2,352,244百万円となったこと等の要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、731,038百万円の収入(前第3四半期累計は58,122百万円の収入)となりました。これは主に、「社債の償還による支出」が751,819百万円となった一方で、「社債の発行による収入」が965,419百万円、「短期借入金の純増減額」が372,792百万円の収入、及び「長期借入による収入」が166,086百万円となったこと等の要因によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計において、当企業グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期累計における当企業グループの研究開発費は、1,128百万円であります。なお、当第3四半期累計において、当企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期累計において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
#C8473JP #SBIHD #証券商品先物取引業セクター