【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く世界の経済環境は、新型コロナウイルス感染症対策と経済活動の両立が進展する中、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による資源・エネルギー価格等の高騰に加え、急激な円安から円高への為替変動、中国におけるウィズコロナ政策への実質的な転換の影響など、先行きに対する不透明感が更に強まっております。日本経済におきましては、新型コロナウイルス感染症における行動制限の緩和等により、社会経済活動に持ち直しが見られましたが、世界的な金融引き締めが続く中、海外経済の減速が景気を下押しするリスクとなっており、エネルギー価格の高騰や物価上昇、サプライチェーンの混乱など、予断を許さない状況が続いております。
このような環境の中、当社グループは、2030年のありたい姿として制定した新グループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を実現するため、2022年度から3ヵ年の新中期経営計画をスタートいたしました。新中期経営計画では、新たな行動理念として「信頼し、信頼される良い会社」を制定するとともに、特に「信頼」と「納期」を重点テーマとし、グループの総力を結集してこれらに関する戦略を積極的に展開してまいりました。
この結果、当第3四半期連結会計期間及び当第3四半期連結累計期間における財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a. 財政状態
① 資産
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は15,095百万円(前連結会計年度末比1,021百万円の増加)となりました。
主な要因は、現金及び預金(同142百万円の増加)、商品及び製品(同360百万円の増加)、原材料及び貯蔵品(同139百万円の増加)、投資その他の資産(同275百万円の増加)によるものであります。
② 負債
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は2,798百万円(前連結会計年度末比52百万円の減少)となりました。
主な要因は、未払法人税等(同41百万円の増加)、引当金(同65百万円の減少)、その他固定負債(同32百万円の減少)によるものであります。
③ 純資産
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は12,296百万円(前連結会計年度末比1,073百万円の増加)となりました。
主な要因は、利益剰余金(同780百万円の増加)、為替換算調整勘定(同214百万円の増加)によるものであります。
b. 経営成績
当第3四半期連結累計期間の売上高は7,829百万円(前年同期比17.6%増)、営業利益は902百万円(前年同期比11.5%増)、経常利益は1,038百万円(前年同期比21.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は904百万円(前年同期比37.5%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間にドイツに新たに設立したNKK Switches Europe GmbHについて、第2四半期連結会計期間から事業を開始したことから、第2四半期連結累計期間から報告セグメント「米国」を「欧米」と変更し、NKK Switches Europe GmbHを「欧米」に含めております。
また、以下の前年同四半期との比較については、変更後の報告セグメントに基づいております。
① 日本
新型コロナウイルス感染症における行動制限の緩和等により、社会経済活動の正常化が進む中、景気は緩やかに持ち直しの動きがみられるものの、資源・エネルギー価格の高騰や物価上昇、急激な為替変動など、先行き不透明な状況が続いております。こうした中、当社グループの販売強化項目である「特定市場」や「ソリューションビジネスの確立」に取り組むなど積極的な施策を展開してまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間の外部顧客向売上高は前年同期比1.5%減、グループ間の取引を含んだ売上高は6,641百万円(前年同期比15.2%増)となりました。
② 欧米
インフレ抑制のための金融引き締めを加速させていることで、景気減速の傾向が見られるものの、設備投資は底堅く、個人消費は堅調に推移するなど、回復基調が続いております。こうした中、当社グループ販売強化項目の一つであるカタログディストリビューターを中心とする「ネットセールス」や「特定市場」に取り組むなど積極的な施策を展開してまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間の外部顧客向売上高は現地通貨ベースで前年同期比30.1%増、為替の影響も含め3,450百万円(前年同期比59.9%増)となりました。
③ アジア
新型コロナウイルス感染症抑制のためのゼロコロナ政策による経済活動の抑制から、ウィズコロナ政策への転換による急激な感染拡大により中国経済が減速するなど、先行き不透明な状況が続いております。こうした中、当社グループ販売強化項目の一つである「特定市場」に取り組むとともに、新型コロナウイルス感染再拡大により生産活動が制限される場合に備え、在庫水準の増強に取り組むなど積極的な施策を展開してまいりましたが、第1四半期において上海のロックダウンにより販売活動が制限されるなどの影響を受けました。この結果、当第3四半期連結累計期間の外部顧客向売上高は現地通貨ベースで前年同期比23.8%減、グループ間の取引を含んだ売上高は為替の影響を含め4,716百万円(前年同期比20.3%増)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、254百万円であります。当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
なお、当第3四半期連結累計期間の産業財産権出願件数は2件となっております。
