【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行された後、行楽地への人出の増加や、猛暑による季節ものの消費が伸びるなど、引き続き経済活動は堅調に推移しました。しかしながら、円安の進行やウクライナ情勢の影響などによる諸物価の高騰が続き、更に広範な業種での人手不足が、ますます顕著になるなど、今後の景気の動向は依然不透明な状況にあります。当社グループが事業活動の中心としております外食・中食市場につきましては、仕入コストの上昇や人手不足は続いているものの、インバウンドの復調もあり、繁華街や行楽地への人出が増加し、また企業活動の活発化もあり集客面では引き続き好調を維持しております。当社グループはこのような状況のなか、お客様の課題解決に尽力し、人手不足に対応する簡便調理品の提案や、収益向上と付加価値のあるメニューや商品の提案を進めました。また引き続きDX化によるお客様の利便性の向上を図るとともに、中食・惣菜、給食関連等の業態への営業活動も強化してまいりました。その結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は315億46百万円(前年同期比20.4%増)、営業利益は9億7百万円(前年同期は59百万円の営業利益)、経常利益は9億33百万円(前年同期比989.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12億39百万円(前年同期は1億4百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。(食材卸売事業)当セグメントにおきましては、お客様への営業活動の強化と市場の回復により売上と利益の確保を進めました。このような結果、売上高は287億16百万円(前年同期比21.3%増)、セグメント利益(営業利益)は11億25百万円(前年同期比233.9%増)となりました。(食材製造事業) 当セグメントにおきましては、主に連結子会社キスコフーズ株式会社が食材製造を行っております。世界的な原材料やエネルギー価格の高騰に加え、円安の影響により仕入コストの上昇が続いております。原材料仕入の工夫と工場内での一部工程の内製化によりコストを抑え、適正な販売価格の設定と新商品の開発にも努めました。このような結果、売上高は27億78百万円(前年同期比12.3%増)、セグメント利益(営業利益)は2億17百万円(前年同期比159.4%増)となりました。
(不動産賃貸事業)当セグメントにおきましては、主に連結子会社を対象に不動産賃貸を行っております。当事業の売上高は70百万円(前年同期比0.7%増)、セグメント利益(営業利益)は55百万円(前年同期比7.1%増)となりました。
(2)財政状態の分析当第2四半期連結会計期間の総資産は、前連結会計年度末に比べ37億5百万円増加し、244億99百万円となりました。これは主として現金及び預金が19億73百万円、受取手形及び売掛金が1億85百万円、商品及び製品が2億65百万円、原材料及び貯蔵品が1億35百万円、投資有価証券が3億7百万円増加したことによるものです。当第2四半期連結会計期間の負債は、前連結会計年度末に比べ22億60百万円増加し、186億8百万円となりました。これは主として短期借入金が4億67百万円、1年内返済予定の長期借入金が1億17百万円減少し、支払手形及び買掛金が25億3百万円、未払金が4億14百万円、長期借入金が1億27百万円増加したことによるものです。当第2四半期連結会計期間の純資産は、前連結会計年度末に比べ14億44百万円増加し、58億90百万円となりました。これは主として利益剰余金が11億83百万円、その他有価証券評価差額金が1億99百万円増加したことによるものです。この結果、自己資本比率は24.0%(前連結会計年度末21.4%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前年同四半期と比較して25億1百万円増加し、61億89百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金は、前年同四半期と比較して22億59百万円増加し、31億78百万円の収入となりました。これは売上債権の増加額が1億73百万円、棚卸資産の増加額が3億82百万円であったことに対し、税金等調整前四半期純利益が10億1百万円、減価償却費が1億56百万円、仕入債務の増加額が24億84百万円であったことが主たる要因であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金は、前年同四半期と比較して6億11百万円減少し、7億2百万円の支出となりました。これは有形固定資産の取得による支出が6億36百万円あったことが主たる要因であります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金は、前年同四半期と比較して1億96百万円増加し、5億36百万円の支出となりました。これは短期借入金の減少が4億68百万円、長期借入金の返済による支出が5億2百万円であったことに対し、長期借入れによる収入が5億12百万円であったことが主たる要因であります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積もりに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動研究開発活動については、当社グループは主として食品製造事業においてオリジナル商品の開発を常に進めておりますが、その他特記すべき事項はありません。