【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
a. 財政状態の状況当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ69百万円増加し、7,557百万円となりました。これは、受取手形、売掛金及び契約資産の減少はあったものの現金及び預金や投資有価証券の増加によるものです。負債合計は、前連結会計年度末に比べ54百万円減少し、3,489百万円となりました。これは、未払費用の増加はあったものの賞与引当金や長期借入金の減少によるものです。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ123百万円増加し、4,068百万円となりました。これは、主にその他有価証券評価差額金の増加によるものです。
b. 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染法上の位置づけが5類へ移行し、緩やかな回復基調にあるものの、ウクライナ情勢の長期化や中国経済の不振など景気の先行きは不透明な状況が継続しております。物流業界におきましては、中国経済不振等による当社の主力である化学品輸送の需要減が続いており、また、ドライバーの雇用情勢に変化は見られず、引き続き厳しい経営環境下にあります。このような状況下、当社グループの売上高は、国内輸送事業における輸送数量の減少、国際物流事業における取扱数量の減少により、2,047百万円と前年同四半期に比べ135百万円(△6.2%)の減収となりました。損益面につきましては、人件費や自動車保険料の増加もあり、営業利益は15百万円と前年同四半期と比べ26百万円(△63.8%)の減益、経常利益は43百万円と前年同四半期と比べ23百万円(△35.1%)の減益となりました。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益は27百万円と前年同四半期と比べ18百万円(△39.6%)の減益となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、当第1四半期連結会計期間から、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第1四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
(イ)
国内輸送事業
中国経済不況の煽りを受け、化学品輸送数量が大幅に減少し減収・減益となりました。結果として、売上高は838百万円と前年同四半期と比べ73百万円(△8.0%)の減収となり、セグメント利益(営業利益)は62百万円と前年同四半期と比べ33百万円(△34.3%)の減益となりました。
(ロ) 国際物流事業
中国等への貿易不振から港湾運送及び通関部門が落ち込んだ影響で減収となりましたが、減価償却費等で経費も減少しました。結果として、売上高は194百万円と前年同四半期と比べ19百万円(△9.1%)の減収となり、セグメント利益(営業利益)は41百万円と前年同四半期と比べ7百万円(19.3%)の増益となりました。
(ハ) ドラム缶・ペール缶事業
ドラム缶販売部門においては、更生缶の販売単価の上昇があり増収となりましたが、ドラム缶配送部門においては配送数量が減少し、事業全体では売上高は559百万円と前年同四半期と比べ5百万円(△0.9%)の減収となりました。セグメント利益(営業利益)については17百万円と前年同四半期と比べ2百万円(12.7%)の増益となりました。
(ニ) エネルギー事業
石油販売においては、取扱数量の減少と販売平均単価の下落により減収となりました。結果として、売上高は325百万円と前年同四半期と比べ37百万円(△10.1%)の減収となり、セグメント損失(営業損失)は1百万円と前年同四半期と比べ2百万円(△232.9%)の減益となりました。
(ホ) タンク洗浄事業
工事受注件数の減少により、売上高は131百万円と前年同四半期と比べ1百万円(△0.4%)の減収となりましたが、下払作業費の減少によりセグメント利益(営業利益)は5百万円と前年同四半期と比べ7百万円(321.5%)の増益となりました。