【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況a.財政状態当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末と比べ226百万円減少し、7,435百万円となりました。これは、現金及び預金の減少によるものです。負債合計は、前連結会計年度末と比べ359百万円減少し、3,511百万円となりました。これは、買掛金及び長期借入金の減少によるものです。純資産合計は、前連結会計年度末と比べ132百万円増加し、3,924百万円となりました。これは、主に、その他有価証券評価差額金の増加によるものです。
b.経営成績当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあって、景気が持ち直していくことが期待されます。ただし、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れがわが国の経済を下押しするリスクとなっています。また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響や中国における感染動向に十分な注意が必要となります。物流業界におきましては、原油高及び円安による燃料などの高騰、また、ドライバーの雇用情勢に変化はみられず、引き続き厳しい経営環境下にあります。このような状況下、当社グループにおきましては引き続き新型コロナウイルス感染症対策を行いつつ、営業力強化、業務効率化、人材確保等の様々な経営努力を続けてまいりました。倉庫事業及び港運運送及び通関事業の取扱数量の回復傾向にあること、また、石油・ドラム缶等販売事業では販売単価の値上げなどがあるものの、貨物自動車運送業での取扱数量の減少、タンク洗滌・修理事業の受注件数の減少などにより、売上高は6,559百万円と前年同四半期と比べ80百万円(△1.2%)の減収となりました。次に損益面につきましては、傭車経費等の減少はあるものの、燃料の高騰、商品仕入費の上昇など厳しい環境を反映し、営業利益は15百万円と前年同四半期と比べ95百万円(△86.2%)の減益となり、経常利益は88百万円と前年同四半期と比べ76百万円(△46.3%)の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は61百万円と前年同四半期と比べ63百万円(△50.9%)の減益となりました。
なお、セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。① 石油・ドラム缶等販売事業石油販売においては、販売単価の値上げにより増収となったものの、人件費の増加により減益となりました。ドラム缶等販売においては、販売単価の値上げにより増収となったものの、販売数量及び配送数量の減少により減益となりました。結果として、売上高は2,809百万円と前年同四半期と比べ118百万円(4.4%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は41百万円と前年同四半期と比べ6百万円(△13.4%)の減益となりました。
② 貨物自動車運送事業上期においては順調な推移をしておりましたが、輸出関連の大幅な悪化による輸送数量の減少により減収となりました。結果として、売上高は2,739百万円と前年同四半期と比べ40百万円(△1.4%)の減収となり、セグメント利益(営業利益)は194百万円と前年同四半期と比べ46百万円(△19.1%)の減益となりました。③ 港湾運送及び通関事業主要取引先の営業付帯業務の増加により増収となりました。結果として、売上高は311百万円と前年同四半期と比べ59百万円(23.4%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は39百万円と前年同四半期と比べ10百万円(33.1%)の増益となりました。④ 倉庫事業取扱製品の荷役数量及び配送数量の増加により増収となりました。結果として、売上高は353百万円と前年同四半期と比べ1百万円(0.3%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は71百万円と前年同四半期と比べ11百万円(19.1%)の増益となりました。⑤ タンク洗滌・修理事業工事受注件数の減少により減収となりました。結果として、売上高は345百万円と前年同四半期と比べ219百万円(△38.8%)の減収となり、セグメント損失(営業損失)は7百万円と前年同四半期と比べ42百万円の減益となりました。