【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ157百万円減少し、7,504百万円となりました。これは、主に売掛金の減少によるものです。負債合計は、前連結会計年度末に比べ241百万円減少し、3,628百万円となりました。これは、未払費用、賞与引当金及び長期借入金の減少によるものです。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ84百万円増加し、3,876百万円となりました。これは、主に、その他有価証券評価差額金の増加によるものであります。
b.経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、各種政策の効果によって、景気が持ち直していくことが期待されます。ただし、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなっています。また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変化等、先行きは不透明な状況が続いております。物流業界におきましては、原油高及び円安による燃料などの高騰、また、ドライバーの雇用情勢に変化は見られず、引き続き厳しい経営環境下にあります。このような状況下、当社グループにおきましては、営業力強化、人材育成、業務効率化、設備投資等の様々な経営努力を続けてまいりました。貨物自動車運送事業における輸送数量の増加、石油・ドラム缶等販売事業における販売単価の上昇、港湾運送及び通関事業における取扱数量の増加、及び倉庫事業における作業量の増加があったものの、タンク洗滌・修理事業における工事受注件数の減少により、売上高は4,327百万円と前年同四半期に比べ0百万円(△0.0%)の減収となりました。次に損益面につきましては、人件費及び燃料費の増加もありましたが、取扱数量の増加、及び、下払費が減少したことにより、営業利益は75百万円と前年同四半期と比べ20百万円(36.8%)の増益、経常利益は105百万円と前年同四半期と比べ25百万円(31.7%)の増益となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は72百万円と前年同四半期と比べ4百万円(5.5%)の増益となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
① 石油・ドラム缶等販売事業石油販売においては、販売平均単価の上昇により増収となりましたが、仕入価格の上昇及び取扱量の減少により減益となりました。ドラム缶等販売においては、新缶の販売単価の上昇により増収となりました。結果として、売上高は1,846百万円と前年同四半期と比べ73百万円(4.1%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は29百万円と前年同四半期と比べ2百万円(△6.5%)の減益となりました。
② 貨物自動車運送事業輸送数量の増加により増収となりましたが燃料の高騰により減益となりました。結果として、売上高は1,829百万円と前年同四半期と比べ11百万円(0.6%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は175百万円と前年同四半期と比べ4百万円(△2.0%)の減益となりました。
③ 港湾運送及び通関事業主要取引先の輸入通関業務の増加により、売上高は200百万円と前年同四半期と比べ39百万円(24.1%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は28百万円と前年同四半期と比べ7百万円(31.6%)の増益となりました。
④ 倉庫事業浜川崎倉庫の倉庫取扱量の増加により増収となりました。結果として、売上高は234百万円と前年同四半期と比べ7百万円(2.9%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は45百万円と前年同四半期と比べ9百万円(26.3%)の増益となりました。
⑤ タンク洗滌・修理事業工事受注件数の減少により減収となりましたが、下払作業費の減少により増益となりました。結果として、売上高は219百万円と前年同四半期と比べ129百万円(△37.1%)の減収となりましたが、セグメント損失(営業損失)は3百万円と前年同四半期と比べ13百万円(81.3%)の増益となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ73百万円減少し、1,157百万円となりました。当第2四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は164百万円(前年同四半期連結累計期間は387百万円の増加)となりました。前年同四半期連結累計期間からの主な変動は、売上債権の増減額及び棚卸資産の増減額の減少によるものです。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は83百万円(前年同四半期連結累計期間は13百万円の減少)となりました。前年同四半期連結累計期間からの主な変動は、投資有価証券の売却による収入の反動減によるものです。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は154百万円(前年同四半期連結累計期間は197百万円の減少)となりました。前年同四半期連結累計期間からの主な変動は、リース債務の返済による支出の減少によるものです。