【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の概要当第2四半期累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行したことにより、社会経済活動の正常化が進んだことで、緩やかな回復が続いております。また、インバウンド需要や個人消費においても回復が進み、徐々に持ち直しの動きが見られました。一方で世界経済は長引くウクライナ情勢による原材料価格の高騰に端を発した物価上昇の影響、為替相場の円安進行などにより、依然として経済の先行きは不透明な状況が継続しております。当社におきましては新規顧客の獲得と既存顧客とのお取引深耕に取り組み、国際一貫輸送のさらなる受注獲得を目指して営業活動を展開してまいりましたが、海上運賃下落の影響や、円安の影響下で在庫調整やコロナ需要の一巡等もあり、輸入貨物の荷動きが弱い状況で推移し、営業収入は減少しました。しかしながら、事務処理の効率化等経費の削減に努め、営業利益については増益となりました。
この結果、当第2四半期累計期間における営業収入は4,028,549千円で、前年同四半期累計期間と比べ667,836千円(14.2%)の減収となりました。営業利益は113,033千円で、前年同四半期累計期間と比べ19,989千円(21.5%)の増益、経常利益は145,860千円で、前年同四半期累計期間と比べ38,486千円(35.8%)の増益となりました。また、四半期純利益は219,963千円となり、前年同四半期累計期間と比べ146,051千円(197.6%)の増益となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①港湾運送事業当社の主要セグメントである当セグメントにおきましては、海上運賃の下落や輸入貨物の荷動き低迷の影響により、前年同四半期比において減収減益となりました。 この結果、営業収入(セグメント間の内部売上高又は振替高を除く)は3,921,962千円で、前年同四半期累計期間と比べ638,842千円(14.0%)の減収となり、全セグメントの97.3%を占めております。 セグメント利益(営業利益)は259,723千円で、前年同四半期累計期間と比べ48,062千円(15.6%)の減益となりました。
②自動車運送事業当セグメントにおきましては、輸入関連の荷動きが低迷した影響を受け、減収減益となりました。営業収入(セグメント間の内部売上高又は振替高を除く)は104,447千円で、前年同四半期累計期間と比べ28,715千円(21.6%)の減収となり、全セグメントの2.6%を占めております。セグメント利益(営業利益)は837千円で、前年同四半期累計期間と比べ9,590千円(92.0%)の減益となりました。これは燃料費等諸コスト高騰の影響によるものであります。
③その他当セグメントにおきましては、前年同四半期とほぼ同水準となりました。この結果、営業収入は2,139千円で、前年同四半期累計期間と比べ278千円(11.5%)の減収となり、全セグメントの0.1%を占めております。セグメント利益(営業利益)は2,124千円で、前年同四半期累計期間と比べ278千円(11.6%)の減益となりました。
当第2四半期会計期間末における流動資産は、前事業年度末より414,273千円増加して3,285,842千円となりました。これは現金及び預金の増加203,615千円、その他流動資産の増加128,884千円、立替金の増加47,210千円等によるものであります。 固定資産は、前事業年度末より61,075千円増加して2,306,565千円となりました。これは投資有価証券の増加70,190千円等によるものであります。流動負債は、前事業年度末より171,010千円増加して1,368,195千円となりました。これは営業未払金の増加90,869千円、未払法人税等の増加58,378千円等によるものであります。 固定負債は、前事業年度末より11,126千円減少して856,024千円となりました。これはその他固定負債の増加68,457千円、長期借入金の減少85,555千円等によるものであります。 純資産は、前事業度末より315,465千円増加して3,368,187千円となりました。これは繰越利益剰余金の増加159,097千円、その他有価証券評価差額金の増加150,949千円等によるものであります。
(2)キャッシュ・フロ-の状況当第2四半期累計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末比+203,615千円であり、1,685,239千円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、160,077千円(前年同四半期は△135,277千円)でありました。これは、税引前四半期純利益計上314,089千円、退職給付引当金の増減額5,971千円、投資有価証券売却損益△168,228千円、立替金の増減額△47,210千円等が主な要因となっております。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、196,323千円(前年同四半期は△9,555千円)でありました。これは、投資有価証券の売却による収入596,883千円、投資有価証券の取得による支出△391,860千円によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、△152,784千円(前年同四半期は283,482千円)でありました。これは、長期借入れによる収入100,000千円、長期借入金の返済による支出△195,243千円等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動該当事項ありません。
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