【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析 当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大への懸念に加え、ロシア・ウクライナ情勢に起因する国内外の経済活動への影響、急激な円安の進行及びエネルギー・原材料価格に高騰などにより、先行きが非常に不透明な状況となっております。
このような環境の下、当社は世界各国の顧客ニーズに合わせた魅力ある新製品開発を行うと共に、自社IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)による製品開発に特に注力しました。
国内市場におきましては、2023年1月に『にじさんじ』に所属するバーチャルライバー「葛葉」を発売。また、自社IPの『メガミデバイス』よりフィギュア「朱羅 忍者」を発売。2023年2月には『ホロライブプロダクション』に所属するホロライブ2期生のVTuber「紫咲シオン」を発売。2023年3月には『軌跡シリーズ』より「リーシャ・マオ」を発売し、フィギュア製品の売上に貢献しました。自社IP製品においては『メガミデバイス』より「皇巫(オウブ)スサノヲ 蒼炎」を発売し、プラモデル製品の売上は好調に推移しました。また、プラモデル関連製品である『モデリング・サポート・グッズ』等も堅調に推移し、業績を牽引しました。
海外の北米地域におきましては、『BISHOUJOシリーズ』として展開する「TRANSFORMERS美少女 コンボイ」の発売等により、フィギュア製品を中心に売上は堅調に推移しました。
アジア地域におきましては、『メガミデバイス』シリーズを中心に『フレームアームズ・ガール』などの自社IPプラモデル製品が堅調に推移した一方、フィギュア製品の売上は伸び悩みました。
直営店舗による小売販売におきましては、創業70周年の記念として「70周年記念 1/300 壽屋ビルプラモデル」を発売しました。また、店舗キャンペーンの実施や『にじさんじ』関連商品が好調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染症の水際対策緩和に伴う訪日外国人客の増加により、売上は回復基調にあります。ECサイトによる通信販売におきましては、直営店舗限定商品や特典の開発を積極的に推進したことにより売上は好調に推移しました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は13,321,770千円(前年同期比26.8%増)、営業利益は1,962,601千円(前年同期比3.8%増)、経常利益は1,911,665千円(前年同期比1.7%増)、四半期純利益は1,320,171千円(前年同期比1.0%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期会計期間末の総資産は11,687,682千円となり、前事業年度末に比べ1,067,125千円(10.0%)の増加となりました。
(流動資産) 当第3四半期会計期間末における流動資産の残高は7,914,243千円で、前事業年度末に比べ915,396千円(13.1%)増加しております。これは売掛金の減少905,392千円、前渡金の減少403,496千円があった一方で、現金及び預金の増加2,114,839千円があったことが主な要因であります。
(固定資産) 当第3四半期会計期間末における固定資産の残高は3,773,439千円で、前事業年度末に比べ151,729千円(4.2%)増加しております。これは建物の減少65,749千円があった一方で、その他に含まれる金型の増加65,708千円、その他に含まれる建設仮勘定の増加103,979千円があったことが主な要因であります。
(流動負債) 当第3四半期会計期間末における流動負債の残高は2,318,291千円で、前事業年度末に比べ196,340千円(7.8%)減少しております。これは1年内返済予定の長期借入金の増加193,464千円があった一方で、未払法人税等の減少366,996千円があったことが主な要因であります。
(固定負債) 当第3四半期会計期間末における固定負債の残高は3,455,761千円で、前事業年度末に比べ130,535千円(3.9%)増加しております。これは長期借入金の増加100,684千円が主な要因であります。
(純資産) 当第3四半期会計期間末における純資産の残高は5,913,629千円で、前事業年度末に比べ1,132,930千円(23.7%)増加しております。これは配当金の支払いによる減少190,983千円の計上があった一方で、四半期純利益1,320,171千円を計上したことにより利益剰余金が増加したことが主な要因であります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当第3四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等 当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動 該当事項はありません。
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