【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析 当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大への懸念に加え、ロシア・ウクライナ情勢に起因する国内外の経済活動への影響、急激な円安の進行及びエネルギー・原材料価格に高騰などにより、先行きが非常に不透明な状況となっております。
このような環境の下、当社は世界各国の顧客ニーズに合わせた魅力ある新製品開発を行うと共に、自社IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)による製品開発に特に注力しました。
国内市場におきましては、オープンワールドRPG『原神』より2022年11月に「バーバラ」を発売。2022年12月には『にじさんじ』に所属するバーチャルライバー「叶」を発売。『ウマ娘 プリティーダービー』より「[夢は掲げるものなのだっ!]トウカイテイオー」を発売し、フィギュア製品の売上に貢献しました。自社IP製品においては2022年11月に『アルカナディア』より「ヴェルルッタ」を発売。2022年12月には『フレームアームズ・ガール』より「フレームアームズ・ガール アヤツキ」を発売。『創彩少女庭園』シリーズより「源内あお」を発売し、プラモデル製品の売上は好調に推移しました。また、プラモデル関連製品である『モデリング・サポート・グッズ』等も堅調に推移し、業績を牽引しました。
海外の北米地域におきましては、『BISHOUJOシリーズ』として展開する「ヴァンパイア美少女 モリガン」「ヴァンパイア美少女 フェリシア」の発売等により、フィギュア製品を中心に売上は堅調に推移しました。
アジア地域におきましては、『メガミデバイス』シリーズを中心に『アルカナディア』などの自社IPプラモデル製品が堅調に推移した一方、フィギュア製品の売上は伸び悩みました。
直営店舗による小売販売につきましては、店舗キャンペーンの実施や『にじさんじ』関連商品が好調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染症の水際対策緩和に伴う訪日外国人客の増加により、売上は回復基調にあります。ECサイトによる通信販売につきましては、直営店舗限定商品や特典の開発を積極的に推進したことにより売上は好調に推移しました。
以上の結果、当第2四半期累計期間の売上高は9,824,953千円(前年同期比36.5%増)、営業利益は1,695,165千円(前年同期比27.1%増)、経常利益は1,623,992千円(前年同期比24.0%増)、四半期純利益は1,121,985千円(前年同期比22.8%増)となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期会計期間末の総資産は12,282,443千円となり、前事業年度末に比べ1,661,886千円(15.6%)の増加となりました。
(流動資産) 当第2四半期会計期間末における流動資産の残高は8,458,832千円で、前事業年度末に比べ1,459,985千円(20.9%)増加しております。これは現金及び預金の増加945,950千円、売掛金の増加570,824千円があったことが主な要因であります。
(固定資産) 当第2四半期会計期間末における固定資産の残高は3,823,610千円で、前事業年度末に比べ201,900千円(5.6%)増加しております。その他に含まれる金型の増加140,100千円、その他に含まれる建設仮勘定の増加74,059千円があったことが主な要因であります。
(流動負債) 当第2四半期会計期間末における流動負債の残高は2,959,353千円で、前事業年度末に比べ444,721千円(17.7%)増加しております。これは買掛金の減少137,780千円があった一方で、短期借入金の増加350,000千円、1年内返済予定の長期借入金の増加222,686千円があったことが主な要因であります。
(固定負債) 当第2四半期会計期間末における固定負債の残高は3,607,646千円で、前事業年度末に比べ282,421千円(8.5%)増加しております。これは長期借入金の増加264,232千円が主な要因であります。
(純資産) 当第2四半期会計期間末における純資産の残高は5,715,443千円で、前事業年度末に比べ934,743千円(19.6%)増加しております。これは配当金の支払いによる減少190,983千円の計上があった一方で、四半期純利益1,121,985千円を計上したことにより利益剰余金が増加したことが主な要因であります。
(3) キャッシュ・フローの状況 当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比べ876,413千円増加し、1,298,990千円となりました。 当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期累計期間における営業活動よるキャッシュ・フローは、売上債権の増加額570,824千円、棚卸資産の増加額223,925千円、法人税等の支払額592,110千円等の減少要因があった一方で、税引前四半期純利益1,623,992千円の計上、減価償却費444,603千円の計上、前渡金の減少259,742千円による資金の増加を主な要因として、955,120千円の収入となりました(前年同期は153,990千円の収入)。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出600,315千円による資金の減少を主な要因として、693,256千円の支出となりました(前年同期は416,716千円の支出)。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済による支出900,000千円、長期借入金の返済による支出313,082千円、配当金の支払額190,479千円等による資金の減少があった一方で、短期借入れによる収入1,250,000千円及び長期借入れによる収入800,000千円等による資金の増加を主な要因として650,180千円の収入となりました(前年同期は311,141千円の収入)。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当第2四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等 当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動 該当事項はありません。
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