【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析 当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の停滞に加え、ロシア・ウクライナ情勢に起因する国内外の経済活動への影響や急激な円安の進行などにより、先行きが非常に不透明な状況となっております。
このような環境の下、当社は世界各国の顧客ニーズに合わせた魅力ある新製品開発を行うと共に、自社IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)による製品開発に特に注力してまいりました。
卸売販売につきましては、国内市場では、アニメ『無職転生~異世界行ったら本気だす~』より2022年8月に「ロキシー・ミグルディア」を発売し、フィギュア製品売上に貢献しました。自社IP製品においても『メガミデバイス』より「Chaos & Pretty アリス」を発売し、プラモデル製品の売上は好調な推移をみせました。また、プラモデル関連製品である『モデリング・サポート・グッズ』等も堅調な推移をみせ、業績を牽引いたしました。
海外の北米地域におきましては、ロサンゼルスにて開催された「アニメエキスポ2022」に出展、次にサンディエゴにて開催された「サンディエゴ・コミックコンベンション2022」に出展し、プロモーション活動を積極的行いました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響が依然続くものの、フィギュア製品、プラモデル製品ともに売上は好調な推移をみせました。
アジア地域におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響も販売活動については限定的にとどまり、プロモーション活動を行うと共に、販売チャネル拡大を推進した結果、プラモデル製品の売上が堅調な結果となりました。また、『メガミデバイス』シリーズを中心に『フレームアームズ・ガール』などの自社IPプラモデル製品も堅調な結果となりました。
直営店舗による小売販売につきましては、店舗キャンペーンの実施や『にじさんじ』関連商品が好調に推移し、売上は回復基調にあります。店舗運営におきましては、引き続き新型コロナウイルス感染拡大予防のため、定期的な換気や消毒、レジ前に飛散防止シートの設置など行い、衛生管理やスタッフの健康管理を徹底いたしました。ECサイトによる通信販売におきましては、他社との差別化として直営店舗限定商品や特典の開発を積極的に推進したことにより売上は好調に推移しました。
以上の結果、当第1四半期累計期間の売上高は4,771,661千円(前年同期比39.7%増)、営業利益は926,820千円(前年同期比48.2%増)、経常利益は869,868千円(前年同期比40.1%増)、四半期純利益は600,772千円(前年同期比39.2%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期会計期間末の総資産は12,179,144千円となり、前事業年度末に比べ1,558,587千円(14.7%)の増加となりました。
(流動資産) 当第1四半期会計期間末における流動資産の残高は8,438,563千円で、前事業年度末に比べ1,439,717千円(20.6%)増加しております。これは現金及び預金の増加808,284千円、商品及び製品の増加362,211千円があったことが主な要因であります。
(固定資産) 当第1四半期会計期間末における固定資産の残高は3,740,580千円で、前事業年度末に比べ118,870千円(3.3%)増加しております。これはその他に含まれる建設仮勘定の増加95,599千円が主な要因であります。
(流動負債) 当第1四半期会計期間末における流動負債の残高は3,638,757千円で、前事業年度末に比べ1,124,126千円(44.7%)増加しております。これは短期借入金の増加1,250,000千円が主な要因であります。
(固定負債) 当第1四半期会計期間末における固定負債の残高は3,348,536千円で、前事業年度末に比べ23,310千円(0.7%)増加しております。これは長期借入金の増加15,784千円が主な要因であります。
(純資産) 当第1四半期会計期間末における純資産の残高は5,191,850千円で、前事業年度末に比べ411,150千円(8.6%)増加しております。これは配当金の支払いによる減少190,983千円の計上があった一方で、四半期純利益600,772千円を計上したことにより利益剰余金が増加したことが主な要因であります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等 当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動 該当事項はありません。
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