【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
① 当該四半期累計期間における経済情勢と当社の事業概要当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による行動制限が緩和され、経済活動の持ち直しが期待される一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による資源価格の高騰や円安進行による物価の上昇等により、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。個人消費につきましては、急激な物価高を背景に、従前にも増して節約や低価格志向が根強くなりながらもその動向は必ずしも節約・低価格の一辺倒なものではなく、個人の価値観や嗜好性に応じたメリハリのある消費スタイルが浸透し、特にインターネットを介した消費行動においてその傾向は顕著であります。そのような社会環境下、当社グループは多様化する消費行動や賢い消費を求める消費者に対し、その人にとって最適な消費の選択肢を提供する「最適化商社」を目指し、昨今の世界的な潮流であるSDGsの実現に向けた経済活動であるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の発展の一翼を担うべくその実現に向けた事業を展開しております。
② 当該四半期累計期間における業績の概況当社グループは「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、多様化する消費行動や様々な消費スタイルに対し、個々人そして一部の商品・サービスにおいては事業者や法人にまでその枠を広げ、インターネットを通じて最適な消費の選択肢を提供するべく事業を推進しております。当社グループは2024年6月期を最終年度として売上高200億円、営業利益12億円を目標とする3カ年の中期経営計画を公表しており、その中間年度となる当期(2023年6月期)は、前期に引き続き中期的な収益基盤の構築に向けた投資を継続することに加え、売上規模の拡大及び収益性の改善を計画しております。その実現に向け、当第3四半期連結累計期間に行った取組の内容は以下のとおりであります。
報告セグメント
取組の内容
ネット型リユース事業
(個人向けリユース分野)・商圏拡大に向けた千葉リユースセンターの新規開設(2022年10月)・出張買取数の増加に向けた出張買取人員、車両の増強・出張買取におけるコンサルティング営業の本格化(農機具分野)・輸出量の増加に向けた更なる海外販路の拡充・前期第4四半期に株式会社ファーマリーから譲り受けた中古農機 具・販売事業における国内法人との取引規模の拡大・収益性の向上に向けた買取価格査定システムの見直し(おいくら分野)・リユースプラットフォームとしての収益基盤の拡充に向けたシステ ム投資・官民一体でのSDGsの実現(不要品の二次流通促進による廃棄物の削 減及び環境負荷軽減)に向けた地方自治体との連携
メディア事業
・検索エンジンアルゴリズムのアップデートに対応した掲載記事のメ ンテナンス・送客対象となる商品・サービスの領域拡大
モバイル通信事業
・ニーズにマッチした新プランの拡充による新規回線契約獲得・4G→5Gへの契約変更訴求によるユーザーの回線契約期間の長期化
これらの取組の結果、売上高は11,163,154千円(前年同期比30.8%増)、営業利益は39,607千円(前年同期は223,558千円の損失)、経常利益は89,267千円(前年同期は240,176千円の損失)となりました。また、税金費用の増加により親会社株主に帰属する四半期純損失は106,512千円(前年同期は213,627千円の損失)となり、概ね想定どおりの推移となりました。
③ 報告セグメントの状況
・ネット型リユース事業当セグメントでは、販売店舗を有せずインターネットに特化したリユース品の買取及び販売に関するサービスを展開しており、当社グループの基幹事業であります。買取においては「高く売れるドットコム」を総合買取サイトの基軸とし、商品カテゴリー別に分類された複数の買取サイトを自社で運営しております。販売において「ヤフオク!」はじめ、「楽天市場」、「Amazon」、自社ECサイト「ReRe(リリ)」など複数サイトへ同時出品し、インターネットを通じて商品を販売しております。主に「大型」「高額」「大量」といった、CtoC(個人間取引)では梱包や発送が難しい商品を取扱い、CtoBtoCというプロセスで当社が取引に介入することで、品質担保をはじめ、リユース品の売買に対して顧客に安心感を提供しております。近年ではこれらで培ったナレッジ・ノウハウを元に農機具分野へ参入し、国内のみならず農機具輸出事業を展開するなど、既存事業とのシナジーを活かして事業の多角化に努めております。また、リユースプラットフォーム「おいくら」(全国のリサイクルショップが加盟し、売り手である一般消費者と買い手であるリサイクルショップをマッチングするインターネットプラットフォーム)の基盤拡充に向けた施策を行っております。当第3四半期連結累計期間におきましては、旺盛な買取ニーズに対応し更なる商圏拡大を行うべく、2022年10月に新規拠点(千葉リユースセンター)を開設いたしました。また、個人向けリユース分野において、商品買取に関する出張買取バイヤーの採用及び教育研修、車両等の増強を行いました。それらの投資により各種リソースが徐々に拡充したことに伴い、出張買取におけるコンサルティング営業を本格化させたことで、商品の取扱量が増加いたしました。農機具分野につきましては、2022年4月に譲り受けた株式会社ファーマリーの中古農機具買取・販売事業とのシナジーにより国内法人との取引量が増加いたしました。また、今後の収益性の向上に向けてより精度の高い買取価格の査定を行うべく、買取価格査定システムの見直しを行っております。「おいくら」については、リユースプラットフォームとしての中長期的な収益基盤拡充に向けたシステム投資や官民協働でのSDGsの実現(不要品の二次流通促進による廃棄物の削減及び環境負荷軽減)に向けた地方自治体との連携を推進し、その連携数は2023年3月末日現在で、34自治体(前四半期比18自治体の増加)に至りました。これらの結果、売上高6,137,482千円(前年同期比29.7%増)、セグメント利益217,194千円(前年同期比171.9%増)となりました。
・メディア事業当セグメントでは、賢い消費を求める消費者に対し、その消費行動に資する有益な情報をインターネットメディアで提供するサービスを展開しており、以下の8つのメディアを運営しております。
・モバイル通信に関するメディア
:「iPhone格安SIM通信」「SIMCHANGE」・モノの売却や処分に関するメディア
:「高く売れるドットコムMAGAZINE」「おいくらMAGAZINE」・モノの購入に関するメディア
:「ビギナーズ」「OUTLET JAPAN」・モノの修理に関するメディア
:「最安修理ドットコム」・中古農機具の買取・販売プラットフォーム:「中古農機市場UMM」
当第3四半期連結累計期間におきましては、検索エンジンアルゴリズムのアップデートに対応した既存掲載記事のメンテナンスや送客対象となる商品・サービスの領域拡大を行ったこと等により、前四半期に引き続き収益性の高いキーワードにおける検索ランキングがほぼ想定どおりに推移いたしました。結果として主力分野であるモバイル通信に関するメディアは概ね堅調に推移し、その他分野(趣味、インターネットサービス等)に関するメディアのページビュー数、送客収入は大きく成長いたしました。また、持続的な事業規模の拡大に向けて、新たな領域へのメディア展開を試行いたしました。
これらの事業展開が奏功し、収益基盤の多様化が図られたことで売上高は574,196千円(前年同期比38.1%増)、セグメント利益は330,132千円(前年同期比38.0%増)となりました。
・モバイル通信事業当セグメントでは、連結子会社の株式会社MEモバイルが、通信費の削減に資する低価格かつシンプルで分かりやすい通信サービスを展開しており、主力サービスとして、「カシモ(=”賢いモバイル”の略称)」というブランド名のもと、主にモバイルデータ通信のサービスを提供しております。当第3四半期連結累計期間におきましては、メディア事業との連携強化により自社通信メディアからの送客が堅調に推移したことに加え、他社が運営するメディアへの積極露出を行ったことから新規回線獲得数が増加いたしました。また、既存契約回線(4G)の契約期間が満了するユーザーに対し、後続となる5G回線への変更を訴求することで、1ユーザ当たりの契約期間延長を図りました。なお、将来的に見込まれるストック収益が当初想定を上回る推移をしたことにより、当第3四半期において当期における収益性を意識した収益プランを実行しております。これらの結果、売上高4,542,722千円(前年同期比31.6%増)、セグメント利益は267,349千円(前年同期比104.7%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産) 当第3四半期連結会計期間末の総資産については、前連結会計年度末に比べて785,748千円増加し、4,317,130千円となりました。これは主に、売掛金の増加155,779千円や商品の増加131,683千円、投資その他の資産の増加255,215千円及び現金及び預金の増加343,431千円があったことによるものであります。
(負債) 当第3四半期連結会計期間末の負債については、前連結会計年度末に比べて824,406千円増加し、3,059,697千円となりました。これは主に、短期借入金の増加801,000千円や買掛金の増加113,663千円、未払金の増加28,963千円及び未払法人税等の増加38,645千円があった一方で、1年内返済予定の長期借入金の減少54,500千円や長期借入金の減少132,904千円があったことによるものであります。
(純資産) 当第3四半期連結会計期間末の純資産については、前連結会計年度末に比べて38,658千円減少し、1,257,433千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失106,512千円の計上によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動該当事項はありません。
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