【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況当第1四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年6月30日)においては、グローバルに製品需要が拡大、為替も寄与し、当社グループの販売は好調に推移しました。営業利益は、わずかに減益となりました。増収により売上総利益が増加した一方で、成長領域への投資を強化しました。当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりです。(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
当第1四半期連結累計期間
伸長率(%)
為替影響除く伸長率(%)
売上収益
197,340
215,252
9.1
5.0
売上総利益
101,637
109,799
8.0
5.4
調整後営業利益
35,893
34,478
△3.9
△3.7
営業利益
30,427
29,644
△2.6
△1.4
税引前四半期利益
29,667
29,804
0.5
-
四半期利益
22,398
22,549
0.7
-
親会社の所有者に帰属する四半期利益
22,398
22,549
0.7
-
当第1四半期連結累計期間の地域別売上収益は以下のとおりです。
(単位:百万円)
地域
前第1四半期連結累計期間
当第1四半期連結累計期間
伸長率(%)
為替影響除く伸長率(%)
日本
49,869
47,454
△4.8
△4.8
欧州
38,574
44,368
15.0
6.7
米州
66,244
74,045
11.8
6.0
中国
19,369
19,955
3.0
3.0
アジア他
23,282
29,428
26.4
21.8
海外計
147,470
167,798
13.8
8.3
合計
197,340
215,252
9.1
5.0
<売上収益>売上収益は、前年同期比9.1%増の2,153億円となりました。日本は、昨年度に譲渡したホスピタルケアソリューション事業の栄養食品の売上減少や、製薬企業との提携ビジネスであるファーマシューティカルソリューション事業の納品時期の変動が影響し、前年同期比4.8%の減収となりました。海外は、TIS(カテーテル)事業や血液センター向けビジネスの需要が拡大、為替も寄与し、前年同期比13.8%の増収となりました。
<利益>売上総利益は、売上収益の増加により、前年同期比8.0%増の1,098億円となりました。調整後営業利益は、成長領域への投資を強化したことで販売費及び一般管理費が増加し、前年同期比3.9%減の345億円となりました。営業利益は調整後営業利益の減少により減益、税引前四半期利益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、金融費用の減少により、いずれも減益となりました。
なお、当社グループは、当社グループが適用する会計基準であるIFRSにおいて定義されていない、調整後営業利益という業績管理指標を追加的に開示しております。調整後営業利益は、営業利益から買収に伴い取得した無形資産の償却費及び一時的な損益を調整した利益であり、セグメント利益と一致しています。調整後営業利益は、当社グループが中長期的に持続的な成長を目指す上で、各事業運営の業績を把握するために経営管理に利用している指標であり、財務諸表の利用者が当社グループの業績を評価する上でも、有用な情報であると考えております。
報告セグメント別の売上収益の状況は以下のとおりです。
(単位:百万円)
報告セグメントの名称
前第1四半期連結累計期間
当第1四半期連結累計期間
伸長率(%)
為替影響除く伸長率(%)
心臓血管カンパニー
売上収益
116,825
130,584
11.8
6.9
(日本)
12,853
13,073
1.7
1.7
(海外)
103,972
117,510
13.0
7.6
メディカルケアソリューションズカンパニー
売上収益
45,992
43,681
△5.0
△6.5
(日本)
34,512
31,887
△7.6
△7.6
(海外)
11,480
11,794
2.7
△3.1
血液・細胞テクノロジーカンパニー
売上収益
34,459
40,924
18.8
13.6
(日本)
2,441
2,430
△0.4
△0.4
(海外)
32,018
38,493
20.2
14.7
<心臓血管カンパニー>日本は、血管内治療の症例数の回復が遅れており、前年同期比で若干の増収となりました。その中において、血管事業は新製品の効果により二桁伸長となりました。海外は、TIS(カテーテル)事業の需要拡大に加えて、血管事業の新製品が寄与し、売上収益は前年同期比13.0%増となりました。その結果、グローバルの売上収益は前年同期比11.8%増の1,306億円となりました。
<メディカルケアソリューションズカンパニー>日本は、昨年度に譲渡したホスピタルケアソリューション事業の栄養食品の売上減少や、製薬企業との提携ビジネスであるファーマシューティカルソリューション事業の納品時期の変動が影響し、前年同期比7.6%の減収となりました。海外は、前年同期比2.7%増と堅調でした。その結果、グローバルの売上収益は前年同期比5.0%減の437億円となりました。
<血液・細胞テクノロジーカンパニー>日本は、血液治療関連製品の売上減少により減収となりました。海外は、北米における成分採血装置や、アジア他における輸血需要の拡大により血液センター向けのビジネスが好調に推移し、前年同期比20.2%の増収となりました。その結果、グローバルの売上収益は前年同期比18.8%増の409億円となりました。
(2) 財政状態の分析資産合計は、686億円増加して1兆6,708億円となりました。これは主に、為替相場が円安に推移した影響等により棚卸資産が229億円増加、上記同様の為替の影響及び生産設備や新ITシステムへの投資等により、有形固定資産が183億円増加、のれん及び無形資産が385億円増加した一方で、社債の償還や配当の支払い等により現金及び現金同等物が273億円減少したことによるものです。負債合計は、230億円減少して4,681億円となりました。これは主に、設備関係の支払い等により営業債務及びその他の債務が122億円減少、法人所得税の納付等により未払法人所得税等が76億円減少したことによるものです。資本合計は、916億円増加して1兆2,027億円となりました。これは主に、四半期利益の計上により225億円増加、上記同様の為替の影響等に伴うその他の包括利益の計上により846億円増加した一方で、剰余金の配当により156億円減少したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、114億円(前年同期は234億円の取得)となりました。税引前四半期利益298億円、減価償却費及び償却費180億円、法人所得税の支払額176億円が主な要因です。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、193億円(前年同期は161億円の使用)となりました。生産設備等への投資に伴う有形固定資産の取得による支出147億円、新ITシステムへの投資等に伴う無形資産の取得による支出45億円が主な要因です。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、275億円(前年同期は148億円の使用)となりました。社債の償還による支出100億円、配当金の支払額154億円が主な要因です。
また、上記に加えて、現金及び現金同等物に係る換算差額により81億円増加した結果、現金及び現金同等物の当第1四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末より273億円減少して1,601億円となりました。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、154億円です。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
