【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の5類移行後、個人消費やインバウンド需要は回復基調で推移しており、社会経済活動は一段と正常化が進んでおります。
一方、世界的な金融引き締めや、中国経済の先行き懸念、資源価格の高騰等により、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。
このような状況の中、当社グループは、「顧客開拓、有望分野の拡大」、「ソリューション事業の創出」、「グループ経営強化」の3つの重点戦略に取り組み、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高240億73百万円(前年同四半期比12.4%増)、営業利益20億93百万円(同21.5%増)、経常利益21億43百万円(同21.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益12億41百万円(同18.3%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
(情報サービス事業)
「モビリティソリューション」の携帯端末は、前年並みに推移いたしました。車載はEV系やメーター系を中心に伸長し、売上高は前年同四半期に比べ増加いたしました。「ビジネスインダストリーソリューション」の業務系はインボイス制度対応、組込みはAV機器等の受注が堅調に推移し、売上高は前年同四半期に比べ増加いたしました。「エンタープライズソリューション」の金融は、主要顧客からの受注が計画以上に推移し、インフラは半導体不足緩和を受け、受注が計画通りに推移しており、売上高は前年同四半期に比べ増加いたしました。「プロダクトソリューション」のMDM事業は、利用者の増加により堅調に推移し、売上高は前年同四半期に比べ増加いたしました。
利益面に関しましては、売上高の増加により調達コスト上昇、営業活動の拡大や人材投資に掛かる販売費及び一般管理費の増加を吸収し、セグメント利益は前年同四半期に比べ増加いたしました。
以上の結果、当事業における売上高は203億97百万円(前年同四半期比10.7%増)、セグメント利益は14億57百万円(同8.5%増)となりました。
(セキュリティシステム事業)
セキュリティシステム事業は、第3四半期に入っても、上期に続き既設物件のリニューアル需要を計画以上に取り込めたこと、リカーリングビジネスも概ね計画通りに契約残高を増やせたこと等により、第3四半期累計期間を通して全般好調に推移し、売上高は、前年同四半期を大きく上回りました。第4四半期以降の受注残も例年を上回って推移しており、当面の業績も底堅く推移すると予想しています。
利益面に関しましては、売上高の増加により、仕入れ価格の上昇を吸収したことに加え、リカーリングビジネスが堅調に推移し、セグメント利益は前年同四半期に比べ大きく増加いたしました。
以上の結果、当事業における売上高は36億76百万円(前年同四半期比22.2%増)、セグメント利益は5億76百万円(同54.7%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末において、資産は、171億89百万円と前連結会計年度末より7億30百万円増加いたしました。これは主として現金及び預金や受取手形、売掛金及び契約資産、投資有価証券等の増加額が、のれん等の減少額を上回ったことによるものであります。
負債は、55億81百万円と前連結会計年度末より1億93百万円減少いたしました。これは主として支払手形及び買掛金や未払金、未払法人税等の減少額が賞与引当金や契約負債等の増加額を上回ったことによるものであります。
純資産は、116億7百万円と前連結会計年度末より9億24百万円増加いたしました。これは主として利益剰余金の増加によるものであります。
なお、自己資本比率は 67.5%と2.6ポイント増加いたしました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間において、当社グループ全体の研究開発活動の金額は、1億2百万円であります。
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