【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、幾度のコロナ禍を経て国外のみならず国内でも経済活動の正常化が進展することへの期待感、また堅調な設備投資意欲が景気の下支えとなっていることから、比較的安定した状態で推移いたしました。しかし一方で、円安、物価高による個人消費悪化への懸念や企業のコスト負担上昇が景況感への重石となっており、世界経済減速のリスクも高まりつつあることから、先行きの見通しは依然慎重にならざるを得ない状況となっております。当社では今年度より新たな経営理念、成長戦略「V2030」並びに中期経営計画「MT2024」を掲げ、社会的使命の遂行、「次世代型エンジニアリング商社」としての存在の確立、定性及び定量目標の達成と企業価値の向上に向けて事業を推進しております。このような状況の中で、主に国内外向け化学プラント関連設備やプラスチックス成形機及び関連製造ライン用設備の売上が増加したため、当第2四半期連結累計期間の売上高は、前第2四半期連結累計期間に比べて8億74百万円増加の694億59百万円(前年同期比1.3%増)となりました。また、営業利益は1億84百万円減少の28億59百万円(前年同期比6.1%減)、経常利益は22百万円減少の32億29百万円(前年同期比0.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は18百万円増加の22億72百万円(前年同期比0.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
プラント・エネルギー事業国内外向けの各種プラント用設備等の売上が増加したため、売上高は29億58百万円増加の90億45百万円(前年同期比48.6%増)となり、セグメント利益(営業利益)は2億46百万円増加の5億92百万円(前年同期比71.2%増)となりました。
エナジーソリューションズ事業国内外向けリチウムイオン電池製造設備等の売上が減少したため、売上高は4億24百万円減少の85億24百万円(前年同期比4.7%減)となり、セグメント利益(営業利益)は3億4百万円減少の1億29百万円(前年同期比70.1%減)となりました。
産業機械事業プラスチックス製品・食品関連業界向けの成形機及び周辺機器、自動加工機等の売上が増加したため、売上高は21億87百万円増加の100億11百万円(前年同期比28.0%増)となり、セグメント利益(営業利益)は57百万円増加の2億53百万円(前年同期比29.3%増)となりました。
エレクトロニクス事業IT及びデジタル関連機器製造会社向けの電子部品製造関連設備等の販売が減少したため、売上高は34億24百万円減少の217億19百万円(前年同期比13.6%減)となり、セグメント利益(営業利益)は1億13百万円減少の12億99百万円(前年同期比8.0%減)となりました。
自動車事業自動車関連業界向けの自動組立ライン、塗装ライン、車載電子部品製造関連設備等の売上が減少したため、売上高は11億9百万円減少の132億18百万円(前年同期比7.7%減)となり、セグメント利益(営業利益)は1億31百万円減少の3億60百万円(前年同期比26.7%減)となりました。
ヘルスケア事業錠剤印刷検査装置やパッケージング用機器・装置等の売上が増加したため、売上高は5億8百万円増加の58億32百万円(前年同期比9.6%増)となり、セグメント利益(営業利益)は12百万円増加の5億56百万円(前年同期比2.4%増)となりました。
航空・インフラ事業自治体及び官公庁向け特殊車両の売上が増加したため、売上高は1億81百万円増加の9億97百万円(前年同期比22.3%増)となりましたが、セグメント損失(営業損失)は44百万円増加の93百万円となりました。
その他売上高は4百万円減少の1億10百万円(前年同期比3.9%減)、セグメント損失(営業損失)は34百万円増加の64百万円の損失となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ、8億77百万円増加の1,331億12百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産や電子記録債権、投資有価証券の減少があったものの、現金及び預金や前渡金の増加があったことによるものであります。負債合計は、15億48百万円減少の719億64百万円となりました。これは主に、前受金の増加があったものの、支払手形及び買掛金や短期借入金の減少があったことによるものであります。純資産合計は、24億25百万円増加の611億48百万円となりました。これは主に、配当金の支払いがあったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益22億72百万円の計上や、為替換算調整勘定の増加があったことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、25億53百万円増加し、293億36百万円(前年同期比15億6百万円増)となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の減少などがあったものの、税金等調整前四半期純利益の計上や売上債権及び契約資産の減少などにより、49億26百万円の収入(前年同期比67億92百万円増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の増加や固定資産の取得支出などにより、14億14百万円の支出(前年同期比5億45百万円減)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済や配当金の支払いがあったことなどにより、19億42百万円の支出(前年同期比5億83百万円減)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更あるいは新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は228百万円であります。