【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 業績の状況当社グループは、「世界中にAimingのファンを」をミッションに掲げ、スマートフォンをはじめとした基本無料の「オンラインゲーム事業」を主たる業務としております。国内のスマートフォン向けオンラインゲーム市場は、2021年度は1兆3,001億円となり、2023年度には1兆3,390億円になると予測(※)されており、成長は鈍化しているものの安定した市場規模を維持しております。その一方、アニメやゲームなどの知名度の高いIP(Intellectual Propertyの略)を題材としたタイトルや、品質の高い海外企業のゲームが国内でサービスを開始するケースも多く、競争は激化しております。また、国内外の品質の高いゲームが市場に投入されることで、ユーザーの求めるゲーム品質の水準が高まっていることから、ゲームの開発期間は長期化し、開発費用も高騰しております。
このような状況の中、当社グループはオンラインゲーム事業のさらなる成長およびシェアの拡大を目指し、サービス中タイトルの拡充と開発中タイトルの準備を進めてまいりました。サービス中タイトルにつきましては、株式会社スクウェア・エニックスとの共同開発タイトル『ドラゴンクエストタクト』が2.5周年を迎え、周年イベントやコラボイベントなどの実施を通じて、アクティブユーザー数を維持し、好調に推移しました。『陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン』はアニメ連動ガチャや新キャラクターの追加の実施を通じて収益に貢献いたしました。『剣と魔法のログレス いにしえの女神』や『CARAVAN STORIES』をはじめとする他タイトルについては、長期運営によるKPIの低下は見られるものの、コラボイベントの実施等により、アクティブユーザー数及び課金ユーザー数の維持に努めました。開発中タイトルにつきましては、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか バトル・クロニクル』を2023年5月23日に、『かみながしじま 〜輪廻の巫女〜』を2023年6月6日に配信予定であることを発表いたしました。他翌四半期以降に配信を予定しているタイトルの準備と品質の向上に努めました。今後ますます激化することが予想される市場競争に対し、IP取得や共同事業などの施策に取り組んでまいります。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は5,158百万円、営業利益は576百万円、経常利益は626百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は218百万円となりました。なお、前連結会計年度末より連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期との比較・分析は記載しておりません。
(※)出典『ファミ通ゲーム白書2022』株式会社角川アスキー総合研究所
(2) 財政状態の分析資産につきましては、前連結会計年度末に比べ278百万円増加し、8,879百万円となりました。これは主として、売掛金及び契約資産の減少584百万円があったものの、現金及び預金の増加726百万円、未収入金の増加59百万円によるものであります。負債につきましては、前連結会計年度末に比べ212百万円減少し、1,558百万円となりました。これは主として、未払消費税等の増加115百万円があったものの、未払金の減少363百万円によるものであります。純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ491百万円増加し、7,321百万円となりました。これは主として、利益剰余金の配当80百万円があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加218百万円、非支配株主持分の増加352百万円によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、220百万円であります。なお、当第1四半期累計期間における研究開発活動の状況の重要な変更はありません。
(5) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの資金需要のうち主なものは、新規タイトルの開発や運営にかかる人件費や外注費、サービス提供・拡充のための広告宣伝費であります。当社グループは、事業運営上、必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、これらの資金需要に対して、営業活動によるキャッシュ・フローや自己資金を充当することを基本とし、状況に応じて、金融機関からの借入れや各種資本政策等による資金調達で対応することとしております。
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