【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が収束しつつある中、人流及びインバウンドの増加により社会経済活動の正常化が徐々に進み、緩やかな回復傾向が見られています。しかしながら、不安定な国際情勢の長期化、エネルギー価格や原材料価格の高騰、世界的に進む政策金利の見直しによる金融資本市場の変動リスク等があり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社においては、2023年春のきもの着付け教室の新規申込み数が前年比135%と好調に推移いたしました。一方で、教室の継続率や卒業生を対象とした販売イベントの集客数は前年同様一定数を保っているものの、前期に続きお客様の消費マインドの回復が見られず、減収減益となりました。
イベント等においては、今期より初めての試みとして、完全新規受講生を対象とした夏の着付け教室を開催しております。ご応募いただいた先着350名に浴衣のプレゼント特典をご用意し、浴衣の着付けもカリキュラムに組み込んだことが功を奏し、募集開始以降申込み数は順調に増加いたしました。新規顧客から既存顧客へ、既存顧客からのロイヤルカスタマー化を目指し、今後も新しい取組みに注力してまいります。8月には毎年帝国ホテル東京にて開催している「きものブリリアンツ全国大会」への出場権をかけた「きものブリリアンツ地区大会」が全国18会場で行われ、多くのお客様に足を運んでいただきました。その他にも、5月中旬から6月中旬まで全国16か所で「縁の会」、6月上旬には東京で日本最大級のきものの祭典として「遊々会」を開催いたしました。「遊々会」は、恵比寿ザ・ガーデンホールにて、6日間で約700名にご来場いただき、「つなぐ」をテーマに、時代や文化・技術をつなぎ、産地とお客様をつなぐイベントとして好評を博しました。今後は、VIPを対象としたイベントも立案しており、休眠顧客の潜在ニーズを察知するとともに、再活性化するための施策にも取組んでまいります。
また、「和の総合サイト」をコンセプトにしたECサイトを今秋のリリースに向けて準備を進めております。従来のオフライン販売方式からオンライン販売チャネルを構築し、これまで当社グループが手掛けてこなかった浴衣や洗えるきもの、帯など手軽な和装品や工芸品などのカテゴリーへの参入を計画しており、未開拓だった20代から40代の若・中年層をターゲットとして市場や新規顧客を開拓し、顧客基盤の拡大へとつなげてまいります。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における経営成績につきましては、売上高2,209百万円(前年同四半期比7.6%減)、営業利益125百万円(前年同四半期比46.6%減)、経常利益107百万円(前年同四半期比53.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益75百万円(前年同四半期比41.1%減)となりました。
なお、当社グループは、和服及び和装品の販売仲介を中心としたきもの関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は8,440百万円となり、前連結会計年度末に比べ1百万円減少いたしました。これは主に割賦売掛金が398百万円及び営業未収入金が25百万円増加した一方で、現金及び預金が422百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は363百万円となり、前連結会計年度末に比べ1百万円増加いたしました。これは主に投資その他の資産が6百万円増加した一方で、有形固定資産が5百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、総資産は、8,803百万円となり、前連結会計年度末に比べ0百万円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は3,533百万円となり、前連結会計年度末に比べ266百万円増加いたしました。これは主に短期借入金が178百万円、契約負債が43百万円、営業未払金が19百万円及び営業預り金が16百万円増加したこと等によるものであります。固定負債は1,848百万円となり、前連結会計年度末に比べ289百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が291百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は、5,382百万円となり、前連結会計年度末に比べ23百万円減少いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は3,421百万円となり、前連結会計年度末に比べ24百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益が75百万円、剰余金の配当が63百万円及び為替換算調整勘定が7百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は38.9%(前連結会計年度末は38.6%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,167百万円(前年同四半期は2,425百万円)となりました。なお、当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により使用した資金は240百万円(前年同四半期は42百万円の使用)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益104百万円、割賦売掛金の増加398百万円及び契約負債の増加43百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は8百万円(前年同四半期は24百万円の使用)となりました。これは主に敷金及び保証金の差入による支出5百万円、有形固定資産の取得による支出3百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は176百万円(前年同四半期は174百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出1,112百万円、配当金の支払額63百万円、長期借入れによる収入650百万円及び短期借入金の純増加額350百万円等によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析について重要な変更はありません。
(9)研究開発活動
該当事項はありません。
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