【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナ下での各種政策の効果もあって、景気は緩やかな持ち直しの動きがみられるものの、世界的な金融引締め等が続く中での金融資本市場の変動や物価上昇、供給面での制約等の下振れリスクも大きく、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような環境のもと、当社グループでは、引き続き新型コロナウイルス感染症予防に必要な対策を講じながらきもの着付け教室の運営やイベント等の実施を行ってまいりました。
新イメージキャラクターに広末涼子さんを採用し、広告キャンペーンでは実際に受講者として当社の受講料無料きもの着付け教室を体験していただき、教室の魅力をPRしていただきました。行動制限の緩和との相乗効果で新規受講申込者数は前年同期比130%超と堅調に推移しており、第2四半期以降の販売仲介へつなげるべく、努めてまいります。一方で、イベント等の参加人数は前年同期と比べ大きな差はないものの、引き続きお客様の消費マインドが弱い状況のまま回復が見られず、減収減益となりました。今後実施予定のイベントにおいても、新しい試みに積極的に取組み、例年との差別化を図ってまいります。
また、4月13日には連結子会社である日本和装ダイレクト株式会社において新規事業であるサブブランドEC事業を推進するために、63百万円の増資を決議いたしました。当社の「教えて・伝えて・流通を促す」という独自のビジネスモデルである受講料無料きもの着付け教室のメインブランドに加えて、「和の総合サイト」をコンセプトにサブブランドEC事業の創造を目指してまいります。従来のオフライン販売方式からオンライン販売チャネルを構築し、これまで当社グループでは未開拓だった20代から40代の若・中年層をターゲットとして市場や新規顧客を開拓し、顧客基盤の拡大へとつなげてまいります。
本年は当社日本和装ホールディングス株式会社創業40周年に当たり、これまで当社を支えてくださったすべての皆様へ向け、感謝を込めて様々な企画を計画しております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における経営成績につきましては、売上高は891百万円(前年同四半期比11.8%減)、営業損失は116百万円(前年同四半期は営業損失50百万円)、経常損失は125百万円(前年同四半期は経常損失54百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は99百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失59百万円)となりました。
なお、当社グループは、和服及び和装品の販売仲介を中心としたきもの関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は7,932百万円となり、前連結会計年度末に比べ509百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が600百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は383百万円となり、前連結会計年度末に比べ21百万円増加いたしました。これは主に投資その他の資産が26百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、総資産は、8,315百万円となり、前連結会計年度末に比べ487百万円減少いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は3,122百万円となり、前連結会計年度末に比べ144百万円減少いたしました。これは主に短期借入金が181百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は1,929百万円となり、前連結会計年度末に比べ209百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が209百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は、5,051百万円となり、前連結会計年度末に比べ353百万円減少いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は3,263百万円となり、前連結会計年度末に比べ133百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失99百万円、配当金の支払36百万円等によるものであります。
この結果、自己資本比率は39.3%(前連結会計年度末は38.6%)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析について重要な変更はありません。
(8)研究開発活動
該当事項はありません。
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