【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。この結果、前第3四半期連結累計期間と収益の会計処理が異なることから、以下の経営成績に関する説明については、売上高の前年同四半期比(%)を記載せずに説明しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による制限が緩和され、社会経済活動の正常化に向けた動きがみられました。しかしながら、足元では新型コロナウイルス感染症第7波が大流行したほか、見通しの立たないウクライナ情勢や急激な円安を背景に原材料及びエネルギー価格が上昇を続けており、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループでは、引き続きコロナウイルス感染症拡大の抑制に必要な対策、対応を実施しながら営業活動を行ってまいりました。
当第3四半期連結累計期間におきましては、「やります!もっと着物、自由化宣言」をキャッチフレーズに、多様な着付け教室の展開を行うことで、今まで獲得できなかった顧客層の獲得へ力をいれてまいりました。6月~7月にかけては、新規のお客様と受講歴のあるお客様を対象とした企画教室「帯だけ集中レッスン」を開催し、浴衣にも合わせられる半幅帯の変わり結びなど、季節感のある教室内容でご好評をいただきました。また、第2四半期より引き続き、プレミアム感や付加価値の高いツアー・イベントの提供に注力したことにより、受注が好調に推移いたしました。8月には、第15回となる「きものブリリアンツ全国大会」を帝国ホテルで開催いたしました。新型コロナウイルス感染症の拡大により巣ごもり需要が続いておりましたが、経済活動の緩和によって少しずつ外出型消費が回復傾向にある中で、多くのお客様に足を運んでいただいたことや、今回15回目を迎えた記念大会とあって、会場づくりや演出等にも注力した結果、前年を上回る実績を残すことができました。引き続き、イベントや企画教室等の新たな施策を着実に行うとともに、お客様に喜んでいただけるような魅力的なご提案ができるよう取り組んでまいります。
今後は当社の「教えて・伝えて・流通を促す」という従来のビジネスモデルのメインブランドに加えて、サブブランドの創造にも注力してまいります。サブブランドでは、これまでは対面で教え伝えていたものを、オンラインも活用して、当社メインブランドよりも低年齢層となる20代から40代をターゲットとして市場や新規顧客を開拓し、販売へとつなげてまいります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における経営成績につきましては、売上高3,544百万円(前年同四半期は3,584百万円)、営業利益296百万円(前年同四半期比21.7%増)、経常利益288百万円(前年同四半期比15.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益156百万円(前年同四半期比5.2%増)となりました。
なお、当社グループは、和服及び和装品の販売仲介を中心としたきもの関連事業の単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は8,521百万円となり、前連結会計年度末に比べ31百万円減少いたしました。これは主に割賦売掛金が32百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は352百万円となり、前連結会計年度末に比べ51百万円減少いたしました。これは主に有形固定資産が14百万円、投資その他の資産が42百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、総資産は、8,874百万円となり、前連結会計年度末に比べ83百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は3,238百万円となり、前連結会計年度末に比べ662百万円減少いたしました。これは主に短期借入金が586百万円、未払法人税等が128百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は2,279百万円となり、前連結会計年度末に比べ518百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が519百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は、5,517百万円となり、前連結会計年度末に比べ143百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は3,356百万円となり、前連結会計年度末に比べ59百万円増加いたしました。これは主に為替換算調整勘定が20百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上及び配当金の支払いにより利益剰余金が38百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は37.8%(前連結会計年度末は36.8%)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析について重要な変更はありません。
(8)研究開発活動
該当事項はありません。
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