【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の行動制限の緩和による、経済活動の回復が期待されていました。しかしその一方で、ウクライナ情勢の長期化などによる原材料、エネルギー価格の高騰、円安の進行による家計圧迫など、国内景気を下押しするリスクもあり、経営環境は依然として予断を許さない状況が続いております。
当社グループの関係する自動車業界では、自動車生産台数は、コロナや半導体不足等による需給のひっ迫もあり、緩やかな回復に留まりました。
このような状況のなか、連結業績につきましては、国内の各完成車メーカーは、半導体等の部品供給不足による生産遅れも徐々に回復基調にあり、当社グループの売上高は当初の予想値を若干下回る結果となりました。各利益につきましては、売上高の減少による利益率の低下、原材料、副資材、電力価格等の高騰により利益が圧迫されておりますが、一時的な試作受注に関する一括売上が計上され、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益ともに、当初の予想値を上回る結果となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は10,713百万円(前年同期比11.6%増加)、営業利益430百万円(前年同期比753.5%増加)、経常利益439百万円(前年同期比652.9%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益280百万円(前年同期比82.6%増加)となりました。
なお、当第3四半期連結会計期間における特殊要因として、投資有価証券評価損1百万円を特別損失として計上しております。
(2) 財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は7,067百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,542百万円増加しました。主な内訳は、受取手形及び売掛金374百万円、仕掛品228百万円が増加したこと等によるものです。有形固定資産は6,264百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,427百万円増加しました。主な内訳は、連結子会社PT.IKUYO INDONESIAの自社工場建設に係る建設仮勘定等の計上によるものです。投資その他の資産は487百万円となり、前連結会計年度末に比べ66百万円増加しました。
この結果、資産合計は14,292百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,111百万円増加しました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は6,133百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,228百万円増加しました。主な内訳は、支払手形及び買掛金876百万円、設備関係支払手形1,068百万円が増加したこと等によるものです。固定負債は2,798百万円となり、前連結会計年度末に比べ355百万円増加しました。主な内訳は、長期借入金345百万円が増加したこと等によるものです。
この結果、負債合計は8,931百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,583百万円増加しました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は5,360百万円となり、前連結会計年度末に比べ527百万円増加しました。主な内訳は配当金の支払により15百万円減少し、親会社株主に帰属する四半期純利益280百万円計上したことにより、利益剰余金264百万円が増加、為替換算調整勘定250百万円が増加したこと等によるものです。
(3) 重要事象等について
該当事項はありません。
(4) 対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は48百万円です。
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