【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大の影響を受けながらも景気は持ち直しの動きがみられましたが、物価高騰による個人消費の減退や景況感の悪化、ロシア・ウクライナ情勢長期化など、依然として先行き不透明な状況になっております。世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れも我が国の景気を下押しするリスクとなっています。当社の属する小売・サービス業界におきましては、消費者の購買行動が新型コロナウイルス感染症拡大前の状態に徐々に戻り始めつつありますが、エネルギー価格や原材料の仕入価格高騰及び円安による物価上昇、人件費の高騰などが懸念されており、厳しい状況になっております。また、2022年1~9月の訪日外国人旅行者数は前年同期比438.5%増加(出典:日本政府観光局(JNTO))しておりますが、2019年同期比では95.8%減少(出典:日本政府観光局(JNTO))しており、まだインバウンド消費は回復しておりません。このような経済環境の下、当社は「日本のカルチャーを世界へ」という経営理念に基づき、「日本を感じるモノを作る」モノ事業と「日本の良さを体験していただく」コト事業、及び、その他事業、の3つの事業の強化に引き続き取り組みました。経済活動の制限が徐々に緩和されたことにより、来店客数が前年同期比117.1%と戻りつつあるため増収となりました。当第3四半期連結累計期間において出店はなく、退店が14店舗であったため、当第3四半期連結累計期間末の店舗数は合計31店舗(前連結会計年度末比14店舗減)となりました。一方で、店舗関連費用の削減に取り組み、販売費及び一般管理費は708,295千円となりました。その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高714,850千円(前年同期比9.0%増)、営業損失166,227千円(前年同期は351,246千円の損失)、経常損失は176,896千円(前年同期は346,527千円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は49,854千円(前年同期は359,535千円の損失)となりました。各セグメントの経営成績は、次のとおりであります。(モノ事業)モノ事業においては、既存の店舗で在庫をメインに営業を進めました。家賃減額交渉も継続して行い、催事を強化することにより収益向上を図った結果、増収となりました。当第3四半期連結累計期間末における店舗数は、〔かんざし屋wargo〕9店舗(前連結会計年度末比2店舗減)、〔The Ichi〕2店舗(同2店舗減)、〔北斎グラフィック〕9店舗(同3店舗減)、〔箸や万作〕2店舗(同1店舗減)、〔猫まっしぐら〕2店舗(同1店舗減)、合計24店舗(同9店舗減)となりました。その他、ネット通販、OEMサービス等も行っております。その結果、モノ事業の売上高は536,682千円(前年同期比2.1%減)、セグメント利益は71,579千円(前年同期は87,891千円の損失)となりました。(コト事業)コト事業においては、退店を行った結果、当第3四半期連結累計期間末における〔きものレンタルwargo〕の店舗数は7店舗(前連結会計年度末比5店舗減)となりました。その結果、コト事業の売上高は146,953千円(前年同期比46.0%増)、セグメント損失は12,854千円(前年同期は43,753千円の損失)となりました。(その他事業)その他事業においては、静岡県を中心とした不動産賃貸業と宿泊事業を行っており、新規物件もオープンしております。また、食肉卸事業については3月よりECサイトでの販売を開始しております。その結果、その他事業の売上高は31,214千円(前年同期比253.1%増)、セグメント利益は3,222千円(前年同期は16,298千円の損失))となりました。
(2) 財政状態の分析(資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べて22,142千円増加し283,168千円となりました。これは主に売掛金が22,339千円、商品が20,175千円増加したことなどによります。固定資産は、前連結会計年度末に比べて60,695千円増加し382,521千円となりました。これは主に関係会社株式が58,612千円増加したことなどによります。その結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて98,837千円増加し665,689千円となりました。(負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べて80,503千円増加し720,246千円となりました。これは主に前受金が49,650千円増加したことなどによります。固定負債は、前連結会計年度末に比べて798千円減少し359,698千円となりました。これは主に長期借入金が522千円減少したことなどによります。その結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて79,704千円増加し1,079,944千円となりました。(純資産)純資産合計は、前連結会計年度末に比べて19,133千円増加し414,254千円となりました。これは主に資本金及び資本剰余金がそれぞれ33,124千円増加したことなどによります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事実上及び財政上の対処すべき課題は、事業等のリスクをご参照ください。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。