【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間(2022年4月1日から2022年12月31日)の連結業績は、売上高5,792億39百万円(前年同期比17.5%増)、営業利益146億2百万円(同34.6%増)、経常利益211億43百万円(同17.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益111億32百万円(同17.7%減)となりました。国内の経営環境は、まん延防止等重点措置が前期末に解除されたのち、新型コロナウイルス感染症の第7波及び第8波の影響があったものの、人流の回復が見られ、国内外食事業の売上高は回復基調となりました。
しかしながら、ウクライナ情勢の長期化による原材料・エネルギー価格の高騰や急激な円安など、引き続き外食産業にとって厳しい環境となりました。このような状況の中、「すき家」をはじめとする牛丼カテゴリーの既存店売上高前年比は108.7%、「ココス」、「ジョリーパスタ」をはじめとするレストランカテゴリーの既存店売上高前年比は127.4%、「はま寿司」をはじめとするファストフードカテゴリーの既存店売上高前年比は120.1%となりました。当第3四半期連結会計期間末の店舗数につきましては、335店舗出店、199店舗退店した結果、10,216店舗(FC4,550店舗含む)となりました。セグメント別の概況につきましては、以下の通りであります。
① 外食事業外食事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は5,200億15百万円(前年同期比20.2%増)、営業利益は163億33百万円(同52.2%増)となりました。外食事業における主要カテゴリーの状況は、以下の通りであります。
(牛丼カテゴリー)牛丼カテゴリーの当第3四半期連結累計期間の売上高は、1,950億70百万円(前年同期比11.5%増)となりました。牛丼チェーンの「すき家」は、「すきやき牛丼(並盛580円)」、「白髪ねぎ牛丼(同580円)」、「炭火焼きほろほろチキンカレー(同690円)」等の新商品や季節商品を積極的に導入いたしました。丼ぶり・京風うどんの「なか卯」は、既存商品のブラッシュアップによる強化などを積極的に行っております。当カテゴリーの当第3四半期連結会計期間末の店舗数は、70店舗出店、50店舗退店した結果、3,098店舗(FC7店舗含む)となりました。
(レストランカテゴリー)レストランカテゴリーの当第3四半期連結累計期間の売上高は、853億24百万円(前年同期比27.1%増)となりました。ファミリーレストランの「ココス」は、フェアメニューの積極的な導入による商品の強化、専門店にも負けない本格的な味の追求、お客様が満足してお食事をしていただけるようサービス水準の向上を図り、業績の向上に努めてまいりました。パスタ専門店の「ジョリーパスタ」は、「おいしさと楽しさを追求するパスタ専門店」として、おいしい旬の食材を活かしたパスタの新商品投入や手作りピッツァ、サラダ、前菜などパスタ以外の商品拡充を行ってまいりました。そのほか、ハンバーグ&ステーキレストランの「ビッグボーイ」や、厳選された牛肉を提供する焼肉チェーン店の「熟成焼肉いちばん」、和食レストランの「華屋与兵衛」、本格イタリア料理専門店の「オリーブの丘」等が当カテゴリーに含まれております。当カテゴリーの当第3四半期連結会計期間末の店舗数は、15店舗出店、34店舗退店した結果、1,206店舗(FC78店舗含む)となりました。
(ファストフードカテゴリー)ファストフードカテゴリーの当第3四半期連結累計期間の売上高は、1,416億79百万円(前年同期比27.3%増)となりました。100円寿司チェーンの「はま寿司」は、積極的なフェアメニューの導入や商品クオリティーの強化と生産性の向上に努めてまいりました。そのほか、武蔵野うどん・天ぷらを提供する「久兵衛屋」やマレーシアを中心に展開し、ハラル認証を取得したチキンライス専門店の「The Chicken Rice Shop」等が当カテゴリーに含まれております。当カテゴリーの当第3四半期連結会計期間末の店舗数は、38店舗出店、8店舗退店した結果、999店舗(FC1店舗含む)となりました。
(その他カテゴリー)その他カテゴリーの当第3四半期連結累計期間の売上高は、979億40百万円(前年同期比23.7%増)となりました。Advanced Fresh Concepts Corp.は、米国・カナダ・オーストラリアで寿司のテイクアウト店を展開しております。そのほかの当カテゴリーの主要業態は、家庭用冷凍食品販売の株式会社トロナジャパン、グループの物流機能を担う株式会社グローバルフレッシュサプライ、備品・ユニフォーム等を調達する株式会社グローバルテーブルサプライ等であります。当カテゴリーの当第3四半期連結会計期間末の店舗数は、211店舗出店、107店舗退店した結果、4,781店舗(FC4,464店舗含む)となりました。
② 小売事業小売事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は、592億23百万円(前年同期比2.5%減)、営業損失は、17億32百万円(前年同期は営業利益1億15百万円)となりました。売上高が前年対比で伸び悩んだことやエネルギーコストや配送費等の増加によるものです。当事業の内訳は、スーパーマーケット事業を展開する株式会社ジョイマート及び青果販売等の株式会社ユナイテッドベジーズ等であります。当事業の当第3四半期連結会計期間末の店舗数は、1店舗出店した結果、132店舗となりました。
当第3四半期連結会計期間末における資産は4,628億85百万円となり、前連結会計年度末から357億12百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金の増加、有形固定資産や無形固定資産の増加等によるものであります。当第3四半期連結会計期間末における負債は3,513億73百万円となり、前連結会計年度末から286億86百万円増加いたしました。これは主に、有利子負債の増加等によるものであります。当第3四半期連結会計期間末における純資産は1,115億11百万円となり、前連結会計年度末から70億25百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金の増加等によるものであります。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動該当事項はありません。