【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、緩やかに持ち直しています。ただし、世界的に金融引締めが進む中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっています。また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。当社グループを取り巻く障害福祉業界においては、わが国の障害者の総数は964.7万人となり、障害者数全体は増加傾向にあります。障害福祉サービスの利用者も年々増加しており、2020年10月から2021年10月までのサービス利用者数の伸び率は全体で6.0%となっております。このうち、当社グループの主なサービス対象である精神障害者の伸び率は7.5%、障害児の伸び率は11.7%であり、とりわけ高い伸び率となっております(厚生労働省「障害福祉分野の最近の動向」、2022年)。これらの増加傾向は中長期的に継続していくものと考えております。さらに、2021年3月より、民間企業における障害者の法定雇用率が2.2%から2.3%に引き上げられ、障害者雇用に対する高いニーズが見込まれます。このような事業環境のなか、当社グループでは、障害福祉事業において、全国規模で事業所の継続拡大を進めてまいりました。当連結会計年度においては、新たに就労移行支援事業所を11拠点、療育事業所を5拠点開設しました結果、当連結会計年度末における当社グループの拠点数は、就労移行支援事業所が100拠点、療育事業所が56拠点となりました。また、事業分離を行ったため、特別損失として事業整理損を計上しました。これらの結果、当第2四半期連結累計期間における業績は、売上高5,274,847千円、営業利益933,698千円、経常利益967,999千円、親会社株主に帰属する四半期純損失1,162,738千円となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(障害福祉事業)障害福祉事業におきましては、それぞれの事業所において利用者数及び稼働率が向上するとともに、サービス単価が上昇したことにより、売上高は堅調に推移しました。当第2四半期連結累計期間の売上高は5,032,972千円、セグメント利益は879,411千円となりました。
(ヘルスケア事業)天然アミノ酸の一種である5-アミノレブリン酸(「5-ALA」)の商品販売を行っております。当第2四半期連結累計期間の売上高は241,875千円、セグメント利益は55,887千円となりました。
②財政状態の状況
(流動資産)当第2四半期連結会計期間末における流動資産の残高は6,709,071千円(前連結会計年度末は9,658,703千円)で、前連結会計年度末に比べ2,949,632千円減少しております。主な増加要因は、売掛金の増加198,658千円、未収入金の増加1,869,012千円等によるものであります。また、主な減少要因は、現金及び預金の減少954,468千円、商品の減少781,804千円、原材料及び貯蔵品の減少242,906千円、前渡金の減少1,127,009千円、短期貸付金の減少1,700,000千円等によるものであります。
(固定資産)当第2四半期連結会計期間末における固定資産の残高は1,764,072千円(前連結会計年度末は1,585,347千円)で、前連結会計年度末に比べ178,725千円増加しております。増加要因は、有形固定資産の増加177,851千円等によるものであります。
(流動負債)当第2四半期連結会計期間末における流動負債の残高は1,018,014千円(前連結会計年度末は1,493,825千円)で、前連結会計年度末に比べ475,811千円減少しております。主な減少要因は、未払法人税等の減少447,015千円等によるものであります。
(固定負債)当第2四半期連結会計期間末における固定負債の残高は3,435,267千円(前連結会計年度末は3,751,407千円)で、前連結会計年度末に比べ316,140千円減少しております。主な減少要因は、社債の減少65,400千円、長期借入金の減少250,000千円等によるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は4,019,862千円(前連結会計年度末は5,998,817千円)で、前連結会計年度末に比べ1,978,954千円減少しております。主な減少要因は、利益剰余金の減少1,395,920千円、自己株式の取得による減少574,012千円等によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、1,890,584千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、獲得した資金は571,510千円となりました。これは主に、収入として減価償却費84,581千円、事業整理損2,082,503千円、棚卸資産の減少61,394千円、前渡金の減少27,643千円等、支出として税金等調整前四半期純損失1,104,853千円、売上債権の増加198,658千円、法人税等の支払による支出477,582千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、使用した資金は403,289千円となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出108,980千円、新規事業所開設等に伴う有形固定資産の取得による支出232,387千円、敷金及び保証金の差入による支出37,294千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、使用した資金は1,122,690千円となりました。これは主に、支出として長期借入金の返済による支出250,000千円、社債の償還による支出64,200千円、自己株式の取得による支出574,012千円、配当金の支払233,152千円等によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。
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