【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
<経営成績>
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の第7波により感染者数が増加したものの、行動制限が解除されたこともあり人流は回復基調となりました。一方で、原油価格の高騰や国際情勢に端を発した円安による物価上昇傾向等による個人消費への影響が懸念されるなど、先行きは不透明な状況で推移いたしました。
リユース業界においては、社会のSDGs推進の動きとリユースへの意識の高まりを背景に、引き続き市場全体が拡大しております。
このような環境のもと、当社グループは、新型コロナウイルス感染症に対しては、お客様と従業員の安全を第一に考え、感染拡大の防止に向けた対応を継続し、個人買取の強化、法人販売による在庫コントロール及び経費コントロールに努めました。
株式会社コメ兵においては、リアルとデジタルを組み合わせた、お客様とのコミュニケーションの強化やサービスのご提供に加え、新しいお客様との接点として店舗以外でのイベントを行いました。また、個人買取の強化において、「安心できる“いつもの”“近くの”場所での買取」をコンセプトに、商材確保のためのイベント買取や買取専門店の新規出店を積極的に行いました。
また、業務の効率化を推進するとともに、オンラインストアの利用促進や、当社グループ会社が運営する法人向けオンラインオークションによる法人販売の強化に注力するなど、新型コロナウイルス感染症の影響が継続しても、収益を確保できる体制を継続し整えてまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績については、売上高は39,220百万円(前年同四半期比28.0%増)、営業利益は1,744百万円(前年同四半期比57.0%増)、経常利益は1,709百万円(前年同四半期比51.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,091百万円(前年同四半期比51.0%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① ブランド・ファッション事業
ブランド・ファッション事業は、国内のグループ会社では、株式会社コメ兵で買取専門店を13店舗、株式会社イヴコーポレーションで販売店舗を1店舗、株式会社K-ブランドオフで買取専門店(FC加盟店舗)を11店舗出店しております。
中古品仕入高については、株式会社コメ兵ではイベント買取や新規出店を中心に個人のお客様からの買取を強化したほか、AIでの真贋・型番判定を全買取センターに導入し、お客様とのコミュニケーションを重視した、安心して利用できる買取サービスの促進に努めました。
販売については、株式会社コメ兵のコンタクトセンターの拡大やECのリプレイスによるお客様の利便性向上や、お客様との関係性を深める施策による販売強化、個人買取が好調に推移したことにより、小売り向け商品を充実させたうえで法人販売を強化するとともに、株式会社KOMEHYOオークションと株式会社K-ブランドオフそれぞれが運営する法人向けオークションを強化いたしました。
営業利益については、個人買取が好調に推移したことで小売売上高が順調に推移し、さらに法人販売を強化したことにより大幅に売上高が増加し、売上総利益が増加したことに加え、経費コントロールによる販管費の抑制が奏功いたしました。
さらに、2022年8月にブランド・ファッション事業において、宝石部門の拡大を目的として、株式会社セルビーをグループ会社化いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の当セグメント売上高は37,314百万円(前年同四半期比28.9%増)、営業利益は1,733百万円(前年同四半期比66.3%増)となりました。
② タイヤ・ホイール事業
株式会社クラフト及び株式会社オートパーツジャパンにおいては、ホイールやカスタム用パーツの販売が順調に推移いたしました。その中でも、株式会社クラフトでのコールセンターによる接客強化、SNS等によるコミュニケーション強化と株式会社オートパーツジャパンでの通信販売のささげ業務の効率化、及び株式会社フォーバイフォーエンジニアリングサービスで開発した新作ホイールの販売に努めました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の当セグメント売上高は1,882百万円(前年同四半期比13.8%増)、営業損失は6百万円(前年同四半期は56百万円の営業損失)となりました。
③ 不動産賃貸事業
不動産賃貸事業では、店舗の賃貸管理の他、グループ会社の主要な店舗をグループ会社に賃貸しております。
当第2四半期連結累計期間の当セグメント売上高は143百万円(前年同四半期比15.3%減)、営業利益は42百万円(前年同四半期比16.4%減)となりました。
<財政状態>
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は45,209百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,542百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金626百万円、売掛金177百万円、棚卸資産3,505百万円、流動資産その他(短期貸付金他)298百万円、建設仮勘定111百万円、のれん123百万円、無形固定資産その他(ソフトウエア他)279百万円並びに投資その他の資産423百万円の増加によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は23,154百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,187百万円増加いたしました。これは主に、短期借入金5,115百万円の増加が、一年内返済予定の長期借入金322百万円、未払金169百万円及び未払法人税等407百万円の減少を上回ったことによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における純資産は22,055百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,354百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益1,091百万円の計上に加え、為替換算調整勘定429百万円及び非支配株主持分52百万円の増加が剰余金の配当219百万円を上回ったことによるものであります。 この結果、自己資本比率は48.1%(前連結会計年度末は51.5%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ702百万円増加し、11,441百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、2,520百万円の資金支出となりまし
た。(前年同四半期は1,503百万円の資金支出)
これは主に、棚卸資産の増加額3,174百万円及び法人税等の支払額956百万円が、税金等調整前四半期純利益1,656百万円を超過したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、1,177百万円の資金支出となりまし
た。(前年同四半期は288百万円の資金支出)
これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出777百万円及び差入保証金の差入による支出371百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、3,983百万円の資金収入となりまし
た。(前年同四半期は912百万円の資金支出)
これは主に、短期借入金の増加額5,080百万円が、長期借入金の返済による支出684百万円、リース債務の返済による支出156百万円及び配当金の支払額219百万円を超過したことによるものであります。
(3)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(7)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。