【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社グループの連結業績につきましては、完成工事高107億8千万円(前年同期比28.7%増)、営業利益3億4千万円(前年同期比55.9%増)、経常利益6億2千万円(前年同期比41.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億4千万円(前年同期比5.1%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、各セグメントの業績数値につきましては、セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
①鋼構造物製造事業
鋼構造物製造事業におきましては、当第2四半期連結累計期間の総受注高は、62億5千万円(前年同期比63.7%減)となりました。
完成工事高は、橋梁工事においては、当社における工事件数の増加により、現場施工高が大幅に増加したことに加え、昨年連結対象とした子会社の溶接工事関係も寄与し、前年同期に比べ増加しました。また、鉄骨工事においては、繰越工事の増加や設計変更が大きく寄与し、前年同期に比べて大幅に増加しました。損益面においては、材料費の高騰や人件費の増加等による原価高は継続しておりますが、増収要因が大きかったことにより営業利益は増加いたしました。その結果、完成工事高87億9千万円(前年同期比34.4%増)、営業利益2億5千万円(前年同期比381.7%増)となりました。
②不動産賃貸事業
不動産賃貸事業におきましては、売上高となる家賃収入は横ばいとなりました。一方で、損益面においては、計画修繕を実施したことにより営業利益は減少する結果となりました。その結果、売上高4億5千万円(前年同期比0.8%増)、営業利益2億6千万円(前年同期比7.1%減)となりました。
③材料販売事業
材料販売事業におきましては、厚板部門は、引き続き規格材販売及び外販切板の落ち込みが大きく、前年同期に比べ減収となりましたが、当社への切板販売は堅調に推移したことから、増益となりました。レベラー部門は、客先全般において生産状況が回復していないことから、前年同期に比べ減収減益となりました。鉄筋建材部門は、鉄筋材料の仕入価格高騰が継続したため、前年同期に比べ増収減益となりました。その結果、売上高17億4千万円(前年同期比12.2%増)、営業損失2千万円(前年同期は5千万円の営業利益)となりました。
④運送事業
運送事業におきましては、当社製品の輸送取引が増加傾向にあります。また、グループ外取引も前年同期より増加したことから、売上高2億4千万円(前年同期比71.0%増)、営業損失4百万円(前年同期は1千万円の営業損失)となりました。
⑤工作機械製造事業
工作機械製造事業におきましては、引き続き自動車業界は部品調達遅延の影響が大きく、自動車産業の設備投資は依然として低調な状況にあります。その結果、売上高3千万円(前年同期比55.2%減)、営業損失8百万円(前年同期は2百万円の営業損失)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、総資産は532億3千万円(前連結会計年度末比5.6%増)となりました。流動資産は、213億円(前連結会計年度末比7.6%減)、固定資産は、319億2千万円(前連結会計年度末比16.7%増)となりました。
負債は117億8千万円(前連結会計年度末比2.9%減)となり、それぞれ、流動負債は54億1千万円(前連結会計年度末比23.3%減)、固定負債は63億7千万円(前連結会計年度末比25.5%増)となりました。
純資産は、414億4千万円(前連結会計年度末比8.3%増)となりました。
この結果、自己資本比率は77.9%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果は、仕入債務の減少額9億5千万円、売上債権の回収11億2千万円、法人税等の支払4億5千万円等により、1億円の資金支出(前年同期は2億6千万円の資金収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果は、有形固定資産の取得による支出9億2千万円や利息及び配当金の受取額2億5千万円等により5億1千万円の資金支出(前年同期は5億2千万円の資金支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果は、配当金の支払や長期借入金の返済による支出により1億5千万円の資金支出(前年同期は1億3千万円の資金支出)となりました。
(現金及び現金同等物)
上記の要因により、当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、7億5千万円の資金減少となり、現金及び現金同等物四半期末残高は73億5千万円(前年同期比27億9千万円の資金減・27.6%減)となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は6百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。