【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における当社グループの連結業績につきましては、完成工事高58億1千万円(前年同期比31.5%増)、営業利益3億8千万円(前年同期比26.1%減)、経常利益6億1千万円(前年同期比12.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億4千万円(前年同期比24.4%減)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
なお、各セグメントの業績数値につきましては、セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
①鋼構造物製造事業
鋼構造物製造事業におきましては、当第1四半期連結累計期間の総受注高は、12億6千万円(前年同期比89.9%減)となりました。
完成工事高は、橋梁工事においては、当社における工事件数や進捗率が増加したことに加え、昨年連結対象とした子会社の溶接工事業も寄与し、前年同期に比べ増加しました。また、鉄骨工事においても受注件数の増加及び設計変更が大きく寄与し、前年同期に比べて大幅に増加しました。一方で材料費の高騰や人件費の増加等により営業利益は低下しました。その結果、完成工事高48億1千万円(前年同期比38.7%増)、営業利益3億3千万円(前年同期比22.9%減)となりました。
②不動産賃貸事業
不動産賃貸事業におきましては、家賃収入はほぼ横ばいでしたが、前期に比べて仲介報酬等が減少しました。その結果、売上高2億2千万円(前年同期比3.3%減)、営業利益1億3千万円(前年同期比11.8%減)となりました。
③材料販売事業
材料販売事業におきましては、厚板部門は規格材販売及び外販切板の落ち込みが大きく、前年同期に比べ減収減益となりました。レベラー部門は、前年同期より低い稼働状況となり減収減益となりました。鉄筋建材部門は、材料の高騰が継続し前年同期に比べ増収減益となりました。その結果、売上高8億8千万円(前年同期比8.3%増)、営業損失3百万円(前年同期は4千万円の営業利益)となりました。
④運送事業
運送事業におきましては、当社製品の輸送取引が増加傾向にあります。また、グループ外取引も前年同期より増加したことから、売上高1億3千万円(前年同期比151.0%増)、営業損失0百万円(前年同期は1千万円の営業損失)となりました。
⑤工作機械製造事業
工作機械製造事業におきましては、自動車業界は部品調達遅延の影響が大きく、自動車産業の設備投資は依然として低調な状況にあります。このような状況から、売上高8百万円(前年同期比56.3%減)、営業損失6百万円(前年同期は6百万円の営業損失)となりました。
当第1四半期連結会計期間末の総資産は528億7千万円(前連結会計年度末比4.9%増)となりました。流動資産は、227億6千万円(前連結会計年度末比1.3%減)、固定資産は、301億1千万円(前連結会計年度末比10.1%増)となりました。
負債は122億5千万円(前連結会計年度末比1.0%増)となり、それぞれ、流動負債は62億円(前連結会計年度末比12.1%減)、固定負債は60億5千万円(前連結会計年度末比19.2%増)となりました。
純資産は、406億1千万円(前連結会計年度末比6.1%増)となりました。この結果、自己資本比率は76.8%となりました。
(2)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。