【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況当第2四半期は、ウイズコロナが進む海外では米国の2022年7~9月期GDPが前期比2.6%増となるなど欧米諸国は景気回復が一段と進むなか、国内においても経済活動が活発化し個人消費や企業の設備投資などが増加傾向にありました。その反面、世界的なインフレ抑制での金利上昇に伴う急激な円安やウクライナ情勢の長期化により国内でも物価が上昇しつつありました。このような状況の中、当社は企業の設備投資や公共投資増加による受注の増加や、進行中である大型物件の現場も円滑に進行し前事業年度の遅れを取り戻すなど工事も順調に進捗いたしました。この結果、当第2四半期累計期間の売上高は6,254百万円(前年同期比29.3%増)となり、その内訳は製品売上高が3,358百万円(前年同期比29.9%増)、完成工事高(進捗工事も含む)が2,896百万円(前年同期比28.6%増)となりました。また、市場の資源や燃料の価格上昇で当社原材料の取引価格も軒並み上昇しておりますが、多数の特許を取得した「PASTEM-2」や”雨どい”としての高い機能や意匠を持つ当社オリジナルの「元旦内樋」などの収益力のある製品販売や、既存製品についても、顧客へ高い機能性を訴求するなどの販売努力で収益の改善に努めました。その結果、損益面におきましては、営業利益は450百万円(前年同期は営業損失156百万円)、経常利益は472百万円(前年同期は経常損失142百万円)となり、四半期純利益は297百万円(前年同期は四半期純損失146百万円)となりました。
(2)財政状態の分析当第2四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末に比べ1,125百万円増加し10,363百万円となりました。その主な要因としては、売上の増加により売上債権が1,053百万円、契約済み物件用の材料購入により棚卸資産が370百万円増加した一方、現金及び預金が187百万円減少したことなどによるものです。負債合計は、前事業年度末に比べ892百万円増加し5,452百万円となりました。その主な要因としては、仕入の増加による仕入債務が132百万円、短期借入金が815百万円それぞれ増加した一方、工事物件の前金である契約負債が172百万円減少したことなどによるものです。純資産合計は、前事業年度末に比べ232百万円増加し4,910百万円となり、自己資本比率は47.3%になりました。なお、2022年8月1日付けで減資を行い、資本金からその他資本剰余金へ1,166百万円の振替で資本金が100百万円、資本剰余金が1,166百万円となっております。
(3)キャッシュ・フローの分析当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ6百万円減少し631百万円となりました。なお、資金の増減内容については、主として以下の要因によるものであります。営業活動によるキャッシュ・フローについては、税引前四半期純利益472百万円、減価償却費97百万円、仕入債務の増加132百万円などが資金のプラス要因となる一方、売上債権の増加1,052百万円、棚卸資産の増加額370百万円などが資金のマイナス要因となった結果、営業活動によるキャッシュ・フローは△866百万円(前年同期は△450百万円)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローについては、機械装置等の取得による支出76百万円などにより△78百万円(前年同期は△21百万円)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローについては、金融機関からの短期資金の借入が850百万円(純額)、長期借入金の返済が35百万円あったことなどにより757百万円(前年同期は670百万円)となっております。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は58百万円であります。なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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