【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の商用車需要は、海外市場を中心に概ね堅調に推移しました。サプライチェーンの混乱により生産に影響が出たものの、国内と海外を合わせた総販売台数は、前第3四半期連結累計期間に比べ93,352台(22.7%)増加し504,521台となりました。
国内車両販売台数につきましては、生産面の影響を受け、前第3四半期連結累計期間に比べ2,774台(6.6%)減少の39,024台となりました。一方、海外車両販売台数につきましては、ピックアップトラックを中心に販売台数が増加し、前第3四半期連結累計期間に比べ96,126台(26.0%)増加の465,497台となりました。
車両以外の商品の売上高につきましては、一部の市場における需要減少を受け、海外生産用部品が前第3四半期連結累計期間に比べ57億円(14.7%)減少の333億円となり、エンジン・コンポーネントは、前第3四半期連結累計期間に比べ26億円(2.0%)減少の1,255億円となりました。また、その他の売上高につきましては、保有事業の伸長により、前第3四半期連結累計期間に比べ887億円(21.9%)増加の4,937億円となりました。
これらの結果、売上高につきましては、前第3四半期連結累計期間に比べ5,601億円(31.4%)増加の2兆3,439億円となりました。内訳は、国内が6,998億円(前第3四半期連結累計期間比9.5%増)、海外が1兆6,441億円(前第3四半期連結累計期間比43.6%増)です。
損益につきましては、前第3四半期連結累計期間に比べ、資材費・物流費の高騰によるコストの増加はあったものの、販売台数の増加に加え、円安効果もあり、営業利益は1,978億円(前第3四半期連結累計期間比33.2%増)、経常利益は2,103億円(前第3四半期連結累計期間比31.6%増)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,258億円(前第3四半期連結累計期間比20.2%増)と、増収増益となりました。
当第3四半期
連結累計期間
前第3四半期
連結累計期間比
売上高
2兆3,439億円
5,601億円
31.4%
営業利益
1,978億円
492億円
33.2%
経常利益
2,103億円
504億円
31.6%
親会社株主に帰属する
四半期純利益
1,258億円
211億円
20.2%
(為替レート)
USD/JPY
137円
(111円)
THB/JPY
3.82円
(3.41円)
AUD/JPY
93円
(83円)
注:( )内は前年同期の為替レート
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて1,588億円増加し、3兆150億円となりました。主な要因としましては、ディーマックスリミテッド株式を売却したこと及び上場株式時価の減少により、投資有価証券が322億円減少した一方で、現金及び預金が150億円、売上債権及び契約資産が236億円及び棚卸資産が1,363億円増加したことによります。
負債は、前連結会計年度末に比べて685億円増加し、1兆5,302億円となりました。主な要因としましては、有利子負債が384億円及び仕入債務が451億円増加したことによります。
純資産は、前連結会計年度末に比べて903億円増加し、1兆4,847億円となりました。主な要因としましては、剰余金の配当を567億円行った一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益1,258億円を計上したことや、為替換算調整勘定が348億円増加したことによります。
自己資本比率は42.5%(前連結会計年度末41.8%)となりました。
有利子負債につきましては、前連結会計年度末に比べて384億円増加の5,689億円となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、885億円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
前第3四半期連結累計期間の連結損益計算書に前第1四半期会計期間のUDトラックスの業績は含まれていないため、当第3四半期連結累計期間の当社グループの生産、受注及び販売の実績は、前第3四半期連結累計期間に比べて増加しています。
なお、販売実績については、「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績の状況」をご参照ください。
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