【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和に伴い社会経済活動の正常化が進み、緩やかな回復基調で推移しました。一方、国際情勢の緊迫化、資源・エネルギー価格の高騰、急激な円安の進行や物価上昇などにより、景気の先行きは依然として不透明な状況が続きました。
このような状況の中、当社グループは中期経営計画“Dash Forward 2023”の最終年度の目標達成に向けて、事業セグメント間の連携強化とグループ総合力の発揮などの基本戦略を推進するとともに、経営の最重要課題であるコンプライアンスの徹底、コーポレートガバナンスの充実に取り組んでまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は482億24百万円(前年同期比9.0%増)、営業利益は12億15百万円(前年同期比22.1%増)、経常利益は12億71百万円(前年同期比21.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億38百万円(前年同期比22.8%増)となりました。
セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
(電機関連事業)
建築設備分野では旺盛な需要が続くとともに、製品の供給面において納期の改善が進んだことにより、制御機器、空調機器などの販売が順調に推移しました。一方、生産設備分野では半導体・電子部品の停滞により需要が落ち込み、低調に推移しました。
以上の結果、売上高は120億83百万円(前年同期比0.8%増)、セグメント利益は6億21百万円(前年同期比11.3%増)となりました。
(機械関連事業)
農業施設分野、産業機械分野では設備投資の増加を背景に効率化・省人化投資等の受注が伸長しました。また、農業施設分野においては大型案件などの受渡しが好調に推移しました。
以上の結果、売上高は50億23百万円(前年同期比115.6%増)、セグメント利益は2億12百万円(前年同期はセグメント損失71百万円)となりました。
(建設・エネルギー関連事業)
建材分野では、道路・橋梁資材や北海道新幹線工事等のセメント、生コンの出荷が順調に推移しましたが、工事の人手不足などから建築工事が遅延したため、建築資材の受渡しは低調でした。建設機械分野では、コンクリート関連機械の長納期化に改善が見られたものの、製品価格の上昇により新規引合いが伸び悩みました。エネルギー分野では、燃料需要の回復によりガソリンなどの販売量が増加しました。
以上の結果、売上高は231億3百万円(前年同期比7.4%増)、セグメント利益は2億29百万円(前年同期比3.0%増)となりました。
(海運関連事業)
連結子会社のナラサキスタックス(株)では、札幌地区の再開発工事の遅れ等により鋼材などの荷動きが回復せず、新規貨物の獲得等に努めたものの、貨物取扱量は伸び悩みました。
以上の結果、売上高は80億13百万円(前年同期比4.8%減)、セグメント利益は1億53百万円(前年同期比45.9%減)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は547億92百万円となり、前連結会計年度末に比べて25億16百万円の増加となりました。主な要因は、電子記録債権の増加11億83百万円、現金及び預金の増加3億55百万円、商品及び製品の増加3億2百万円であります。
負債は328億71百万円となり、前連結会計年度末に比べて18億61百万円の増加となりました。主な要因は、電子記録債務の増加20億75百万円、支払手形及び買掛金の減少4億77百万円、借入金の減少1億43百万円であります。
純資産は219億21百万円となり、前連結会計年度末に比べて6億55百万円の増加となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べて0.6ポイント減少し、39.1%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は131億37百万円(前年同期は123億57百万円)となり、前連結会計年度末に比べて3億55百万円の増加となりました。
各キャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、13億86百万円の収入(前年同期は19億86百万円の収入)となりました。主な収入項目は、仕入債務の増加額15億98百万円、税金等調整前四半期純利益12億76百万円及び減価償却費2億99百万円であり、主な支出項目は、売上債権及び契約資産の増加額16億67百万円、棚卸資産の増加額5億90百万円及び法人税等の支払額5億30百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、4億5百万円の支出(前年同期は1億16百万円の支出)となりました。主な支出項目は、差入保証金の差入による支出2億47百万円及び有形固定資産の取得による支出1億32百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、6億29百万円の支出(前年同期は5億69百万円の支出)となりました。主な支出項目は、配当金の支払額3億80百万円及び長期借入金の返済による支出1億43百万円であります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
特記すべき事項はありません。