【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況当第2四半期累計期間におけるわが国の経済は、活動制限の緩和に伴い、経済活動に回復の兆しがみられたものの、新型コロナウイルス感染症の再拡大やロシア・ウクライナ情勢の悪化、世界的な原材料価格の高騰による個人消費への影響が顕在化しつつあり、先行きの見通せない不透明な状態が続いております。当社が身を置く食品流通業及びスーパーマーケット業につきましては、新しい生活様式の定着により食料品の需要が底堅く推移しました。しかし、世界的な原材料価格の高騰や円安などによる急速な価格転嫁の動きから、消費者のマインドは節約志向・低価格志向がより一層高まることが懸念され、厳しい経営環境となっております。このような情勢のなか、当社は食を通じた社会貢献を目標に、取引先との関係強化を図るとともに、自動配車システムを活用した効率的な物流網の構築や、地域密着型の店舗運営を推進、食料品の安定供給に努めてまいりました。当第2四半期累計期間はドラッグストアやディスカウントストアといった主要得意先との取引が堅調に推移したことや、北関東エリアの売上高が順調に拡大したことにより、売上高は23,708百万円(前年同四半期比4.9%増)となりました。しかし、フローズン事業において売上増加に伴う人件費の増加や、燃料価格の高騰により、営業利益304百万円(前年同四半期比38.7%減)、経常利益331百万円(前年同四半期比36.2%減)、四半期純利益213百万円(前年同四半期比41.0%減)となりました。
各セグメントの経営成績は以下のとおりであります。
a.フローズン事業フローズン事業につきましては、主要得意先であるドラッグストアの新規出店等により売上高は堅調に推移いたしましたが、売上増加に伴う人件費及び派遣費用の増加や、軽油代や電気料金などの燃料費の高騰によるコスト増加の影響により、フローズン事業の売上高は19,807百万円(前年同四半期比8.6%増)、セグメント利益は372百万円(前年同四半期比21.6%減)となりました。なお、フローズンのスペシャリストが手掛けるフローズン専門店として、「欲しいものが見つかる店」、「持続可能な世界の実現に貢献する店」をコンセプトとした「FROZEN JOE’S」の1号店を2022年12月出店に向けて取り組んでおります。
b.スーパーマーケット事業スーパーマーケット事業につきましては、2022年6月に販売開始した「TAIGA PREMIUM」の売上が順調に推移しております。今後も新商品を投入して「素材と味にこだわり、上質な味わいを日々の食卓へ」をコンセプトに、味・品質に妥協せず価格優位性を持たせた加工食品のシリーズ展開により、物価上昇局面において新たな需要を喚起してまいります。また、業績回復に向けて組織体制の再編を行い立て直しに取り組んだ結果、労働生産性の改善、広告宣伝費の削減などを進めておりますが、食品の値上げに伴う消費者の節約志向の高まりや電気料金の高騰により厳しい事業環境が続いており、スーパーマーケット事業の売上高は3,900百万円(前年同四半期比10.7%減)、セグメント損失は68百万円(前年同四半期はセグメント利益20百万円)となりました。
(2) 財政状態の状況(資産)当第2四半期会計期間末の資産は、前事業年度末に比べて、1,851百万円増加し、16,711百万円となりました。これは主に、フローズン事業の売上の増加に伴い受取手形及び売掛金が881百万円、現金及び預金が579百万円増加したこと等によるものです。(負債)当第2四半期会計期間末の負債は、前事業年度末に比べて、1,654百万円増加し、13,442百万円となりました。これは主に、フローズン事業の仕入の増加に伴い支払手形及び買掛金が1,609百万円増加したこと等によるものです。(純資産)当第2四半期会計期間末の純資産は、前事業年度末に比べて、196百万円増加し、3,269百万円となりました。これは主に、利益剰余金が179百万円増加したこと等によるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、2,873百万円と前事業年度末に比べ585百万円(25.6%)増加となりました。 当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは933百万円の収入(前年同四半期は1,285百万円の収入)となりました。これは主に、売上債権の増加額が881百万円(前年同四半期は944百万円の増加)、未収入金の増加額が378百万円(前年同四半期は54百万円の減少)となったものの、仕入債務の増加額が1,609百万円(前年同四半期は1,742百万円)、税引前四半期純利益が331百万円(前年同四半期比187百万円減少)となったこと等によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは93百万円の支出(前年同四半期は333百万円の支出)となりました。これは主に、差入保証金の回収による収入が47百万円(前年同四半期は2百万円)となったものの、有形固定資産の取得による支出が133百万円(前年同四半期は324百万円)となったこと等によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは254百万円の支出(前年同四半期は158百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が233百万円(前年同四半期は231百万円)となったこと等によるものです。
(4) 経営方針・経営戦略等 当第2四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当第2四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動 該当事項はありません。