【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの第5類感染症への変更により経済活動の正常化が進む中で、インバウンド需要の回復等により景気は緩やかな回復傾向がみられたものの、世界的なエネルギー価格・原材料価格の高騰による物価上昇などの影響により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。当社グループが属する食品宅配業界におきましても、エネルギー及び原材料価格、物流コストの上昇に加え、物価高と実質賃金の伸び悩みによる消費の抑制など、今後も厳しい経営環境が続くものと予想されます。このような状況の中、当社グループは、従来以上の社会のインフラとしての役割を果たすとともに、新たな取り組みを積極的に展開してまいりました。若い年齢層の利用客に向けたアプリ専用の新ブランド「Meafill(ミーフィル)」、並びに週末用の時短調理メニュー「Speedish(スピーディッシュ)」を新設し、10月より販売を開始いたしました。BtoB事業では、外食チェーンでの当社開発商品の採用や給食事業への納入が始まったこと、また、冷凍自販機においても順調に設置台数が増加しております。今後もベンダーとの協業などを検討しつつ拡大を図ってまいります。既存の食品宅配事業においても、複数の有名外食チェーンとのコラボレーションによる、主力メニューキット「エコクック」の献立の強化を第3四半期より開始するほか、新たに島谷ひとみ氏の出演したCMを制作し、10月よりテレビCMを投下して東海・関西地域での販売体制を更に強化してまいります。昨年好調だった年末商戦では、昨年度よりも商品ラインナップを強化し、既に営業を開始しております。また、一部作業の自動化による製造工程の効率化や、各製造拠点から営業所への物流効率化を検討しております。また個人宅への配送はAI化を進めており、配送支援システム「ルージア」を導入し、経験が浅いパート・アルバイトでも効率よく配達することが可能になったことで人員の確保・定着が容易になったほか、採用後の導入指導に要する期間が短縮されるなど、人手不足の軽減による効果を得ております。
①財政状態当第2四半期連結会計期間末の総資産は、建物及び構築物が54百万円増加しましたが、現金及び預金が1億62百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ1億87百万円減少の55億23百万円になりました。負債につきましては、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が72百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ1億円減少の29億80百万円になりました。純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ86百万円減少の25億42百万円となりました。これは、剰余金の配当38百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失47百万円を計上したことにより、利益剰余金が減少したことによるものです。
②経営成績当第2四半期連結累計期間におきましては、主力のメニュー商品売上高は29億64百万円(前年同四半期比92.9%)、特売商品売上高については、1億45百万円(前年同四半期比114.9%)になりました。売上原価につきましては、原材料価格および包装資材費の高騰等により売上原価率は62.3%と前年同四半期の61.4%に比べ0.9ポイントの増加となりました。また、販売費及び一般管理費については、8月にベースアップを実施し人件費が上昇したものの、マーケティング戦略をSNSを中心に切替えていたこと等により、広告宣伝費用が減少し、その結果、前年同四半期より75百万円減少し、12億2百万円となりました。これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は31億9百万円(前年同四半期比93.7%)、営業損失は30百万円(前年同四半期は2百万円の営業利益)、経常損失は32百万円(前年同四半期は14百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は47百万円(前年同四半期は81百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、16億96百万円になりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果、増加した資金は44百万円(前年同四半期は42百万円の減少)になりました。この主な内訳として、税金等調整前四半期純損失32百万円、仕入債務の減少額47百万円を計上しましたが、減価償却費75百万円、売上債権の減少額65百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果、減少した資金は47百万円(前年同四半期は3億62百万円の増加)になりました。この主な内訳として、有形固定資産の取得による支出48百万円等により資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果、減少した資金は1億59百万円(前年同四半期は1億95百万円の減少)になりました。この主な内訳として、配当金の支払による支出38百万円、長期借入金の返済による支出72百万円、リース債務の返済による支出48百万円等により資金が減少したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、10百万円であります。