【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスに起因する行動制限の緩和により、社会経済活動の正常化に向けた動きが見られました。一方、ウクライナ情勢、円安進行の長期化等の外部環境の影響によって、原材料・エネルギー価格の高騰による仕入価格・物流コストの高止まりの状況は継続すると思われ、依然として先行きが不透明な状況が続いております。当社グループが属する食品宅配業界におきましては、巣籠り需要の反動減や、原材料価格、配送コスト等の上昇が見込まれ、引き続き厳しい経営環境が予想されております。このような状況の中、当社グループは、従来以上の社会のインフラとしての役割を果たすとともに、新たな取り組みを積極的に展開してまいりました。4月からはボリュームは維持させた廉価版メニュー「お得ック」の販売を試験的に開始し、お客様の反応も好評で、今後は既存のお客様以外への販路を拡大すべく、マーケティング戦略を強化してまいります。また、当社公式アンバサダーに就任した歌手の島谷ひとみ氏による、当社宅配メニューの調理体験等の、動画コンテンツへの配信もスタートしております。BtoB戦略においては、ホテルの朝食や給食事業者へ食材の提供を開始しており、その他、外食チェーン等も商品化を検討されている相手先がありますので、今後も、当社PB商品を中心に新規法人顧客への販売を強化してまいります。神明ホールディングスグループとの、シナジー効果を最大限に発揮できる関西方面への進出を強化するべく、営業戦略の検討も開始しております。
①財政状態当第1四半期連結会計期間末の総資産は、建物及び構築物が67百万円増加しましたが、現金及び預金が63百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ47百万円減少の56億62百万円になりました。負債につきましては、買掛金が29百万円減少しましたが、未払費用(流動負債その他)が56百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ4百万円増加の30億84百万円になりました。純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ52百万円減少の25億77万円となりました。これは、剰余金の配当38百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失13百万円を計上したことにより、利益剰余金が減少したことによるものです。
②経営成績当第1四半期連結累計期間におきましては、主力のメニュー商品売上高は15億11百万円(前年同四半期比95.9%)、特売商品売上高については、81百万円(前年同四半期比142.1%)になりました。売上原価につきましては、原材料価格および包装資材費の高騰、製造拠点における水道光熱費の上昇等により売上原価率は61.6%と前年同四半期の61.1%に比べ0.5ポイントの増加となりました。また、販売費及び一般管理費は、マーケティング戦略をSNSを中心に切替えたことにより、広告宣伝費用が減少し、その結果、前年同四半期より35百万円減少し、6億12百万円となりました。これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は15億92百万円(前年同四半期比97.5%)、営業損失は0百万円(前年同四半期は12百万円の営業損失)、経常利益は0百万円(前年同四半期は15百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は13百万円(前年同四半期は30百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、5百万円であります。