【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の政府による行動制限の解除以降、徐々に経済活動が正常化に向かい、景気は緩やかに持ち直しの動きがみられたものの、原材料・エネルギー価格の高騰や円安等の為替動向の懸念、物価上昇等、依然として厳しい経営環境で推移いたしました。また、世界経済につきましても、ウクライナ情勢の長期化や中国のコロナ感染者の急増による景気への影響、世界的なインフレ局面による景気後退への転換懸念等、先行きは不透明な状況が続いております。このような状況の中、当社グループは従来以上に社会のインフラとしての役割を果たすとともに、第2、第3の柱となる事業を模索し、販路拡大や企業とのアライアンスを積極的に取り組んでまいりました。今期より行っている自社PB商品の開発は、順次、新商品をリリースしておりますが、今後は、商品開発に係る人員、設備を強化することで、更に積極的に取り組んでまいります。これらの新商品を、様々なECサイトを通じて全国の消費者の皆さまにも既にご利用頂いておりますが、今後も引き続き利便性の高い仕組みの構築に注力してまいります。なお、新たな取り組みとして、2023年1月半ばより、株式会社バローが展開するネットスーパー「ainoma(アイノマ)」の商品配送を当社が受託し大阪府高槻市にて稼働を開始いたしました。今後、段階的に協業規模の拡大や、両社のプライベートブランド商品の相互取扱い等、検討してまいります。
①財政状態 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、山科営業所の土地と建物を売却したこと等に伴い有形固定資産が1億29百万円減少しましたが、現金及び預金が1億89百万円、売掛金が2億33百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ3億82百万円増加の62億22百万円となりました。負債につきましては、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む。)が1億9百万円減少しましたが、買掛金が1億75百万円、リース債務が1億67百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ3億2百万円増加の36億31百万円になりました。なお、金利が上昇傾向にあることから、2023年1月末に借入金の一部を返済することといたしました。純資産につきましては、利益剰余金が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ80百万増加の25億91百万円となりました。②経営成績
当第3四半期連結累計期間におきましては、主力のメニュー商品売上高は48億87百万円(前年同四半期比103.0%)、特売商品売上高は、4億50百万円(前年同四半期比92.5%)となりました。売上原価は、魚介類を中心とした原材料価格及び包装資材費の高騰、製造拠点における人件費及び水道光熱費の上昇等により原価率61.2%と前年同四半期の60.3%に比べ0.9ポイント増加となりました。また、販売費及び一般管理費は、関西地区及び静岡県でのTVコマーシャル放映等、広告宣伝費用が増加したこと等により、前年同四半期より13百万円増加し、19億15百万円となりました。これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は53億38百万円(前年同四半期比102.0%)、営業利益は1億53百万円(前年同四半期比87.8%)、経常利益は1億40百万円(前年同四半期比82.6%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億22百万円(前年同四半期比182.4%)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、15百万円であります。