【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
2022年12月30日に行われた株式会社ファンスタイルHDとの企業結合について、前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当第1四半期連結会計期間に確定しております。当該暫定的な会計処理の確定に伴い、当第1四半期連結累計期間の四半期連結財務諸表に含まれる比較情報において取得原価の配分の見直しが反映されており、前連結会計年度末との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の見直しが反映された後の金額を用いております。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間における経営成績は、売上高4,480百万円(前年同四半期比128.1%増)、営業利益377百万円(前年同四半期比107.5%増)、経常利益222百万円(前年同四半期比596.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益146百万円(前年同四半期比358.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
セグメント別売上高の概況
セグメント
前第1四半期連結累計期間
(自 2022年1月1日
至 2022年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自 2023年1月1日
至 2023年3月31日)
構成比
前年同
四半期比
千円
千円
%
%
不動産販売事業
1,750,236
4,225,872
94.3
141.4
(新築不動産販売部門)
(1,035,887)
(1,985,760)
44.3
91.7
(再生不動産販売部門)
(714,349)
(2,240,111)
50.0
213.6
不動産賃貸事業部門
213,893
245,102
5.5
14.6
その他
-
9,702
0.2
-
合計
1,964,130
4,480,677
100.0
128.1
(注)セグメント間の内部売上は除いております。
① 新築不動産販売部門
当第1四半期連結累計期間の新築不動産販売部門の売上高は、分譲マンションの引渡しが完了したことなどにより売上高1,985百万円(前年同四半期比91.7%増)、セグメント利益248百万円(前年同四半期比38.7%増)となりました。
② 再生不動産販売部門
当第1四半期連結累計期間の再生不動産販売部門の売上高は、1戸当たり1億円以上の「プレミアム・リノベーション」シリーズの販売が好調に推移したことなどにより売上高2,240百万円(前年同四半期比213.6%増)、セグメント利益241百万円(前年同四半期比400.3%増)となりました。
③ 不動産賃貸事業部門
当第1四半期連結累計期間の不動産賃貸事業部門の売上高は、ヘルスケア施設等の賃貸資産が稼働したことなどにより売上高245百万円(前年同四半期比14.6%増)、セグメント利益は93百万円(前年同四半期比30.3%増)となりました。
(注)セグメント利益とは、各セグメントの売上総利益から販売費用及び営業外費用を差し引いたものであります。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比べ2,462百万円増加し、53,131百万円となりました。これは、現金及び預金が2,758百万円減少した一方、事業用の不動産仕入及び収益不動産開発物件が3棟竣工したことなどにより販売用不動産が6,315百万円増加したことなどによるものです。
また、当第1四半期連結会計期間末の負債合計は前連結会計年度末に比べ3,447百万円増加し、42,698百万円となりました。これは、未払法人税等が1,044百万円減少した一方、事業用の不動産仕入及び開発用地取得に係る資金調達などにより短期借入金が2,033百万円、1年内返済予定の長期借入金が1,372百万円、長期借入金が1,634百万円それぞれ増加したことなどによるものです。
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は前連結会計年度末に比べ985百万円減少し、10,432百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益146百万円を計上し、配当の実施になどに伴い資本剰余金が765百万円減少したことなどによるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。