【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動規制が緩和され、景気回復の兆しが見られたものの、ウクライナ情勢等による原材料価格の上昇等、今後の経済活動への新たな懸念事項が生じており、先行き不透明な状況となっております。
当社グループが属する国内の外食業界におきましては、国内及びインバウンド需要に回復の兆しがみられておりますが、ウクライナ情勢等による原材料価格等の上昇は大きな影響が懸念され、依然として厳しい経営環境が続いております。
当社グループでは、この環境下においても前期に引き続き好調な業態である「新時代」へ既存店舗のリブランドを進め、当四半期末現在で「新時代」は20店舗となりました。また、前期に子会社化した株式会社SSSは当社と同様に居酒屋事業を運営し、当四半期末現在では19店舗を運営しております。株式会社SSSはオペレーションや原材料等の共通点があり、従業員の独立を支援する店舗展開なども行っていることから、今後も多くのシナジーを発揮することが可能であると考えております。
また、今後、新型コロナウイルス感染症と同様の事象が発生した場合に備え、新たな収益基盤を確立するため、再生可能エネルギー事業へ進出し、太陽光発電設備の取得等を推し進めております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,205,641千円(前年同期比33.2%増)、営業損失267,168千円(前年同期は営業損失281,990千円)、経常損失264,034千円(前年同期は経常損失323,503千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失333,717千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失396,659千円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(飲食事業)
当セグメントにおきましては、当社は新時代を含め既存店28店舗(内FC9店舗)の業務の効率化とコストの見直しによって、また、株式会社SSSは居酒屋店舗を中心として19店舗(内FC18店舗)の展開によって、売上高は1,205,605千円、セグメント利益は106,745千円となりました。
(再生可能エネルギー事業)
当セグメントにおきましては、2022年10月21日に新たにKAIHAN ENERGY JAPAN合同会社(2023年1月31日付でKR ENERGY JAPAN合同会社へ商号変更しております。)を、2023年3月31日にはKRエナジー1号合同会社を設立し再生可能エネルギー事業を開始いたしました。当第2四半期連結累計期間では新たな太陽光発電設備の開発の着手による固定資産の取得及び一部の設備で工事が完了し電力会社との系統連系が行われたことにより売電が開始されております。その結果、売上高は35千円、セグメント損失は89,300千円となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は3,611,946千円(前連結会計年度末比951,688千円増加)となりました。これは主として短期貸付金が267,000千円減少した一方で、現金及び預金が501,951千円増加したこと、また、建設仮勘定が517,222千円増加したことによります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は2,586,901千円(前連結会計年度末比217,295千円増加)となりました。これは主として長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)の減少63,245千円、リース債務の減少105,771千円があった一方で、短期借入金が500,000千円増加したことによります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,025,044千円(前連結会計年度末比734,392千円増加)となりました。これは主として親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が333,717千円減少した一方で、新株予約権の行使による株式の発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ548,483千円増加したことによります。
この結果、自己資本比率は28.2%(前連結会計年度末は9.6%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、761,656千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は492,795千円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失300,576千円が計上されたこと、また、未払金の減少額124,152千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は404,944千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出658,662千円、短期貸付金の減少額267,000千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は1,399,092千円となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入1,068,110千円、短期借入金の増加額500,000千円によるものです。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)従業員数
当第2四半期連結累計期間において、従業員の著しい増減はありません。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(9)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、改修等について、当第2四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。
重要な設備の新設
会社名
所在地
セグメントの名称
設備の内容
投資予定金額
資金調達方法
着手及び完了予定年月
総額 (千円)
既支払額(千円)
着手
完了
KRエナジー1号合同会社
茨城県他
再生可能エネルギー事業
太陽光発電設備
1,123,790
632,751
自己資金
2023年7月
2024年6月
(10)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について、重要な変更はありません。なお、当第2四半期連結会計期間末における総資産に占める有利子負債の割合は53.1%(有利子負債残高1,918,584千円/総資産額3,611,946千円)となっております。
(11)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。