【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当社は前第2四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言などの行動制限は緩和されたものの、ウクライナ情勢の長期化による資源や原材料価格の高騰、円安による輸入コストの急増など、依然として先行きが不透明な状況となっております。
外食業界におきましても、行動制限の緩和により国内及びインバウンド需要に回復の兆しが見られておりますが、原材料費や光熱費の急激な高騰により、依然として厳しい経営環境が続き、今後の経済活動も不透明な状況で推移しております。
このような状況の中、当社グループにおきましては、経営資源の選択と集中を推し進め、収支の改善を企図した取り組みとして、業態と立地の見直しを行い、早急な業績改善が厳しいと思われる店舗や不採算店舗の退店などを鋭意進めてまいりました。また、2021年5月14日開示の「フランチャイズ契約の締結に関するお知らせ」のとおり、株式会社ファッズの「新時代」業態にFC加盟を行い、業態転換を進めてまいりました。
また、飲食事業の成長戦略のため、2022年7月15日開示の「株式会社SSSの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」のとおり、居酒屋事業を運営する会社を取得しております。
その結果、当第1四半期連結会計期間末現在の店舗数は、直営店23(内FC加盟18)店舗(前連結会計年度末は26(内FC加盟18)店舗)、フランチャイズ店24店舗(前連結会計年度末は24店舗)となりました。
さらに、新たな収益基盤を確立するため、世界的な課題である脱炭素・低炭素社会の実現や、飲食としての環境改善に寄与できる事業として、再生可能エネルギー事業への進出のため太陽光発電設備の取得等を推し進めております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高591,298千円、営業損失127,366千円、経常損失123,527千円、親会社株主に帰属する四半期純損失167,826千円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(飲食事業)
当セグメントにおきましては、当社は新時代16店舗を含め既存店27店舗(内FC8店舗)の業務の効率化とコストの見直しによって、また、株式会社SSSは居酒屋店舗を中心として20店舗(内FC16店舗)の展開によって、売上高は591,298千円、セグメント利益は69,835千円の利益計上となりました。
(再生可能エネルギー事業)
当セグメントにおきましては、2022年10月21日に新たにKAIHAN ENERGY JAPAN合同会社(2023年1月31日付でKR ENERGY JAPAN合同会社へ商号変更しております。)を、2023年3月31日にはKRエナジー1号合同会社を設立し再生可能エネルギー事業を開始いたしましたが、当第1四半期連結累計期間では新たな太陽光発電設備の開発の着手による固定資産の取得にとどまり、売上高は発生しておりません。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は3,026,020千円となり、前連結会計年度末に比べ365,763千円増加いたしました。その主な要因は、短期貸付金が132,000千円減少した一方で、建設仮勘定が457,800千円増加したことによります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は2,665,085千円となり、前連結会計年度末に比べ295,479千円増加いたしました。その主な要因は、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)の減少65,400千円、買掛金の減少51,350千円等があった一方で、短期借入金が500,814千円増加したことによります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は360,935千円となり、前連結会計年度末に比べ70,283千円増加いたしました。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が167,826千円減少した一方で、新株予約権の行使による株式の発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ87,380千円増加したこと、また、新株式申込証拠金が68,110千円増加したことによります。
この結果、自己資本比率は10.9%(前連結会計年度末は9.6%)となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)従業員数
当第1四半期連結累計期間において、従業員の著しい増減はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(8)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、改修等について、当第1四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。
重要な設備の新設
会社名
所在地
セグメントの名称
設備の内容
投資予定金額
資金調達方法
着手及び完了予定年月
総額 (千円)
既支払額(千円)
着手
完了
KRエナジー1号合同会社
茨城県他
再生可能エネルギー事業
太陽光発電設備
1,123,790
500,000
自己資金
2023年7月
2024年6月
(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第1四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。なお、当第1四半期連結会計期間末における総資産に占める有利子負債の割合は66.0%(有利子負債残高1,998,752千円/総資産額3,026,020千円)となっております。
(10)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。