【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当社は、2022年7月15日に株式会社SSSの全株式を取得したことに伴い、当第2四半期連結累計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が緩和され、景気回復の兆しが見られたものの、ウクライナ情勢等による原材料価格の上昇等、今後の経済活動への新たな懸念事項が生じており、先行き不透明な状況となっております。
当社グループが属する国内の外食業界におきましては、新型コロナウイルス感染症は依然として消費者の消費行動に大きな影響を与えており、また、ウクライナ情勢等による原材料価格等の上昇は大きな影響が懸念され、依然、厳しい経営環境が続いております。
当社では、この環境下においても好調な業態である「新時代」に前期に引き続き、既存店舗のリブランドを進め、「新時代」は当四半期末現在で19店舗となりました。
また、2022年7月15日開催の取締役会において、株式会社SSSの株式の100%取得を決議し、子会社化しました。株式会社SSSは当社と同様に居酒屋事業を運営し、19店舗展開しております。オペレーションや原材料等の共通点があり、また、従業員の独立を支援する店舗展開なども行っていることから、今後多くのシナジーを発揮することが可能であると考えております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高905,303千円、営業損失281,990千円、経常損失323,503千円、親会社株主に帰属する四半期純損失396,659千円となりました。
(注)当社グループの報告セグメントは飲食事業のみでありますので、セグメント別の記載を省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は2,510,231千円となりました。流動資産1,228,271千円の主な内訳は、現金及び預金746,375千円、短期貸付金300,000千円であります。固定資産1,281,959千円の主な内訳は、リース資産400,036千円、のれん364,595千円、敷金及び保証金243,215千円であります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は2,307,107千円となりました。主な内訳は、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)1,313,763千円、リース債務455,077千円、未払金246,992千円であります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は203,124千円となりました。主な内訳は、資本金127,100千円、資本剰余金415,283千円、利益剰余金△396,659千円であります。
この結果、自己資本比率は5.8%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、686,274千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は412,278千円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失371,755千円が計上されたことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は388,412千円となりました。これは主に、短期貸付金の増加額300,000千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出64,845千円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は19,967千円となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入150,000千円があった一方で、短期借入金の減少額75,090千円、長期借入金の返済による支出56,967千円、リース債務の返済による支出37,663千円があったことによるものです。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)従業員数
当第2四半期連結累計期間において、従業員の著しい増減はありません。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループが属する居酒屋業界において、若年層のアルコール離れや少子高齢化等により市場全体が縮小しており、他社との競合関係も激化しております。当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、出店条件に合致する出店店舗の契約が締結できない等の理由で、新規出店が計画どおりに遂行できない事態等が挙げられます。
当社グループにおきましては、出店候補地情報を幅広く収集し、早期の出店検討を図り、その地域のお客様ニーズに合った店舗開発をタイムリーに行っていく方針であります。
また、足元での新型コロナウイルス感染症の当社グループの業績に与える影響は、とりわけ甚大なものであり、当社グループといたしましては、衛生管理の徹底により、安心してご来店頂ける店舗作りやテイクアウトの一部実施等で対処し、又、今後の顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう準備してまいります。
(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について、重要な変更はありません。なお、当第2四半期連結会計期間末における総資産に占める有利子負債の割合は70.5%(有利子負債残高1,770,551千円/総資産額2,510,231千円)となっております。
(10)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。