【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済については、新型コロナウイルス感染症対策と経済活動の両立が進みコロナ禍からの立ち直りの兆しをみせておりましたが、ウクライナ情勢の長期化、世界的な資源価格の高騰、中国経済の減速、インフレ抑制のための政策金利の引き上げの影響などの景気下振れリスクが顕在化しており、依然として不確実性の高い状況にあります。
日本経済については、経済活動制限の緩和などにより持ち直しの動きがみられましたが、世界的な物価上昇圧力の高まり、急激な外国為替相場の変動、新型コロナウイルス感染症の第8波の影響などにより先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような経済情勢下、原材料価格、エネルギーコスト及び物流費高騰の影響を強く受け、利益確保が厳しい状況の中、全社規模でのコスト削減、販路拡大並びにコスト上昇に応じた製品への価格転嫁に総力を挙げて推進致しました結果、売上高は95億20百万円と前年同期比9億71百万円の増加となり、営業利益は90百万円(前年同期比65百万円の減少)、経常利益は2億52百万円(前年同期比13百万円の減少)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、固定資産処分損や賃金規定改定に伴う一時費用が発生したことにより1億22百万円(前年同期比53百万円の減少)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ10億54百万円増加し166億91百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金が6億32百万円、原材料及び貯蔵品が1億83百万円、建設仮勘定が1億42百万円、機械装置及び運搬具が68百万円増加し、建物及び構築物が45百万円減少したことなどによるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ8億74百万円増加し72億14百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金が1億81百万円、短期借入金が1億93百万円、長期借入金が4億77百万円増加したことなどによるものであります。
純資産につきましては前連結会計年度末に比べ1億79百万円増加し94億77百万円となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2億11百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。