【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、経済活動の正常化を背景に個人消費の増加やインバウンド需要の回復など、景気は緩やかに回復してきております。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による原材料価格やエネルギー価格の高騰を発端とした世界的なインフレや、欧米各国の政策金利引き上げに伴う景気後退懸念など先行きは不透明な状況が続いております。
食品業界におきましては、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、消費者マインドはコロナ禍以前の状態に戻りつつあるものの、物価上昇による個人消費の減退懸念、原材料価格や電力費の高騰など引き続き厳しい経営環境が続いております。
このような状況にあって当社グループは、中期経営計画「TTC150 Stage2」の最終年度として、将来の持続的成長に向けた諸施策に取り組みました。
当第2四半期連結累計期間の当社グループの売上高は132億3千9百万円(前年同期比10.5%増)と、第2四半期としては過去最高の売上高となりました。
収益面につきましては、原材料価格の上昇や電力費をはじめとする各種コストの増加等により、営業利益は6億1千3百万円(前年同期比4.4%減)、経常利益は8億3千4百万円(前年同期比0.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億5千6百万円(前年同期比0.7%減)となりました。
単一セグメント内の区分別の状況は次のとおりです。
(食料品)
①製粉については、業務用小麦粉の出荷数量が増加したことに加え、2022年4月に実施された輸入小麦の政府売渡価格引き上げに伴う製品価格の値上げや副産物のふすま販売価格が堅調に推移したこと等により、売上高は57億6千2百万円(前年同期比17.7%増)となりました。
②食品については、ミックス製品の出荷数量は減少しましたが、製品価格の値上げ等により、売上高は36億4千万円(前年同期比4.5%増)となりました。
③精麦については、出荷数量は減少しましたが、販売価格の上昇等により、売上高は30億5千8百万円(前年同期比6.3%増)となりました。
(飼料)
飼料については、出荷数量は減少しましたが、販売価格の上昇等により、売上高は7億5千6百万円(前年同期比7.8%増)となりました。
(その他)
その他については、受取保管料の減少等により、売上高は2千万円(前年同期比2.6%減)となりました。
(2)財政状態
①資産、負債、純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は418億8百万円となり、前連結会計年度末比2億1千5百万円増加しました。この主な要因は、現預金、投資有価証券が増加し、受取手形及び売掛金、原材料及び貯蔵品が減少したことなどによるものです。
また、負債合計は79億1千1百万円となり、前連結会計年度末比1億3千7百万円減少しました。この主な要因は、支払手形及び買掛金、固定負債(繰延税金負債)が増加し、借入金が減少したことなどによるものです。
純資産合計は338億9千6百万円となり、前連結会計年度末比3億5千2百万円増加しました。この主な要因は、利益剰余金、その他有価証券評価差額金の増加などによるものです。
②キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物の残高は110億2千8百万円となり、前連結会計年度末比3億4千5百万円増加しました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、14億5百万円の収入(前年同期は8億2千9百万円の収入)となりました。この主な要因は、売上債権、棚卸資産の減少などにより資金が増加した一方、法人税等の支払などにより資金が減少したことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、4億3千1百万円の支出(前年同期は1億6千5百万円の支出)となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得などによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、6億2千7百万円の支出(前年同期は6億2千4百万円の支出)となりました。この主な要因は、長期借入金の返済、配当金の支払などによるものです。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めておりますが、前事業年度の有価証券報告書提出日以降、当四半期累計期間において重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は1億2千2百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。