【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「第4 経理の状況 1四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)(表示方法の変更)」に記載のとおり、第1四半期連結会計期間より表示方法の変更を行っており、経営成績については当該表示方法の変更を反映した組替え後の前第3四半期連結累計期間の四半期連結財務諸表の数値を用いて比較しております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限の緩和や観光支援策等の各種政策の効果もあり、経済・社会活動が正常化に向かう中で、雇用情勢や設備投資は回復の傾向にあり、また、個人消費についても緩やかな回復がみられました。一方では、ウクライナ情勢の長期化、世界的な原材料価格やエネルギー価格の高騰及び急激な円安の進行等の影響、これらに伴う消費者物価の上昇など、依然として景気の先行きは不透明な状況で推移しております。
このような状況のもと、当社グループにおいては、2022年4月27日付でペット用品を取り扱う株式会社ザ・ペットを子会社化したことにより、当第3四半期連結累計期間の売上高は132億9千7百万円(前年同期比17.1%増)となりました。
利益面につきましては、原材料価格等高騰の影響及び株式会社ザ・ペットの株式取得関連費用の計上等により、営業利益は7億5千6百万円(前年同期比22.8%減)となり、営業外収益において、東日本物流センター開設に伴う補助金収入及び株式会社ザ・ペットにおける生命保険解約返戻金収入の計上による増益要因があったものの、経常利益は9億2千8百万円(前年同期比10.2%減)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、前期において、繰延税金資産の回収可能性について当社の分類の見直しを行ったことにより税金費用が2億2千4百万円減少したこと、当期においては、株式会社ザ・ペットの株式取得費用に係る税効果が認識されないこと等による法人税等の負担率が増加したこと等により、6億1千9百万円(前年同期比40.9%減)となりました。
なお、従来の当社グループの報告セグメントは、「塗料事業」、「DIY用品事業」、「その他」の3つとしておりましたが、株式会社ザ・ペットの子会社化に伴い、第1四半期連結会計期間より、「塗料事業」、「DIY用品事業」、「ペット用品事業」、「その他」の4つの報告セグメントに変更しております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
<塗料事業>
当事業では、夏季の天候不順等の影響により、売上高は60億8千8百万円(前年同期比6.0%減)、利益面では、急速な円安の進行や国際的な情勢不安の影響による原材料価格の高騰等の影響を受けて、セグメント利益は4億2千1百万円(前年同期比34.8%減)となりました。
<DIY用品事業>
当事業においては、売上高は45億4千2百万円(前年同期比4.3%減)となり、販促宣伝関連の費用の減少等により、セグメント利益は2億7千5百万円(前年同期比7.6%増)となりました。
<ペット用品事業>
当事業においては、売上高は25億1千1百万円となり、株式会社ザ・ペットの株式取得関連費用等の計上により、セグメント損失は3千1百万円となりました。
<その他>
その他の事業は、売上高は1億7千1百万円(前年同期比9.0%増)、セグメント利益は9千1百万円(前年同期比17.3%増)となりました。
② 財政状態
<資産>
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は216億1千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億8千7百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金の減少4億5千9百万円、受取手形の増加2億3千2百万円、売掛金の増加6億6千7百万円、電子記録債権の増加2億円、有価証券の減少1億7千8百万円、流動資産その他の増加2億3千万円、有形固定資産の増加2億4百万円、のれんの増加9億1千5百万円によるものです。
<負債>
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は81億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億3千3百万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金の増加1億9千5百万円、電子記録債務の増加1億7千9百万円、短期借入金の増加3億8千万円、引当金の減少1億4千3百万円、長期借入金の増加11億1千4百万円によるものです。
<純資産>
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は135億4百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億5千3百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金の増加4億1千2百万円、自己株式の増加1億7千6百万円によるものです。この結果、自己資本比率は62.5%(前連結会計年度末は67.2%)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億3千7百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。