【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「第4 経理の状況 1四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)(表示方法の変更)」に記載のとおり、第1四半期連結会計期間より表示方法の変更を行っており、経営成績については当該表示方法の変更を反映した組替え後の前第2四半期連結累計期間の四半期連結財務諸表の数値を用いて比較しております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染対策や各種政策の効果もあり、経済・社会活動が正常化に向かう中で、雇用情勢や設備投資、また、個人消費についても緩やかな回復がみられましたが、ウクライナ情勢の長期化、急速な円安の進行等の影響による原材料価格やエネルギー価格等の高騰、これらに伴う消費者物価の上昇等、依然として景気の先行きは不透明な状況で推移しております。
このような状況のもと、当社グループにおいては、2022年4月27日付でペット用品を取り扱う株式会社ザ・ペットを子会社化したことにより、当第2四半期連結累計期間の売上高は87億3千7百万円(前年同期比13.2%増)となりました。
利益面につきましては、原材料価格等高騰の影響及び株式会社ザ・ペットの株式取得関連費用の計上等により、営業利益は4億4千9百万円(前年同期比28.5%減)となり、営業外収益において、東日本物流センター開設に伴う補助金収入及び株式会社ザ・ペットにおける生命保険解約返戻金収入の計上による増益要因があったものの、経常利益は5億8千5百万円(前年同期比10.8%減)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、前期において、当社の遊休資産売却による固定資産売却益1億1千3百万円の計上があったことや、株式会社ザ・ペットの株式取得費用に係る税効果が認識されないこと等による法人税等の負担率の増加等により、3億4千2百万円(前年同期比33.5%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、従来の当社グループの報告セグメントは、「塗料事業」、「DIY用品事業」、「その他」の3つとし
ておりましたが、株式会社ザ・ペットの子会社化に伴い、第1四半期連結会計期間より、「塗料事業」、「D
IY用品事業」、「ペット用品事業」、「その他」の4つの報告セグメントに変更しております。
<塗料事業>
当事業では、夏季の天候不順等の影響により、売上高は41億1千7百万円(前年同期比7.9%減)、利益面では、急速な円安の進行や国際的な情勢不安の影響による原材料価格の高騰等の影響を受けて、セグメント利益は2億9千3百万円(前年同期比33.7%減)となりました。
<DIY用品事業>
当事業においては、売上高は29億6千5百万円(前年同期比6.3%減)となり、販促宣伝関連の費用の減少等により、セグメント利益は1億5千万円(前年同期比12.2%増)となりました。
<ペット用品事業>
当事業においては、売上高は15億4千1百万円となり、株式会社ザ・ペットの株式取得関連費用等の計上により、セグメント損失は5千5百万円となりました。
<その他>
その他の事業は、売上高は1億1千6百万円(前年同期比10.8%増)、セグメント利益は6千1百万円(前年同期比16.2%増)となりました。
② 財政状態
<資産>
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は219億2千2百万円となり、前連結会計年度末に比べ21億9千6百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金の増加3億3千7百万円、受取手形の増加1億3千万円、売掛金の増加3億7千3百万円、電子記録債権の増加1億7千2百万円、有形固定資産の増加2億2千9百万円、のれんの増加9億5千1百万円によるものです。
<負債>
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は84億2千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億5千3百万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金の増加1億6千万円、短期借入金の増加7億円、長期借入金の増加12億円によるものです。
<純資産>
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は134億9千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億4千2百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金の増加2億2千9百万円によるものです。この結果、自己資本比率は61.6%(前連結会計年度末は67.2%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は47億2千4百万円となり、前連結会計年度末と比較して3億3千7百万円の増加となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は1億9千1百万円(前年同四半期は5億2千1百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益5億8千1百万円、減価償却費1億6千4百万円及び棚卸資産の減少額1億1千2百万円等の収入に対して、売上債権の増加額2億4千5百万円、仕入債務の減少額4億4千万円及び法人税等の支払額2億6千2百万円等の支出によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は12億6千7百万円(前年同四半期は4千5百万円の収入)となりました。これは主に、投資有価証券の償還による収入1億円等に対して、有形固定資産の取得による支出1億9千1百万円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出11億7千4百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、得られた資金は17億8千6百万円(前年同四半期は1億5千5百万円の使用)となりました。これは主に、短期借入金の純増額7億円及び長期借入れによる収入12億円に対して、配当金の支払額1億1千3百万円等によるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、9千1百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。