【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが第5類に引き下げられ、行動制限が緩和されたことにより経済活動の正常化が更に進み、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。しかし、ウクライナ情勢の長期化等による物価の上昇やエネルギー価格の高騰が継続しており、わが国経済を取り巻く環境は、引き続き不透明な状況が続いております。このような状況のもと、当社グループは「スマート生産」「稼働率の平準化」「直動機器の製品力強化」「精密部品加工の売上確保」及び「ユニット製品の販路拡大」を今後の重点施策とした「中期経営計画Hephaist Vision 65」を掲げ、中長期視点での成長と利益確保を目指して取り組んで参りました。具体的な一例としては、中期計画に必要な設備投資を実行し、各設備の生産能力を生かした計画を立て、計画通りに出来高を達成して行く「スマート生産プロジェクト」を推し進め、安定生産と原価低減を図って参りました。また、市場シェアの低い形番の生産増強による直動機器のシェア拡大、生産技術の展開による生産数の増加、レース用部品の継続供給、及び電力費削減をはじめとしたコスト削減等に取り組みながら、経営方針「不易流行」を実践して参りました。当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は中国経済の停滞を背景に工作機械や半導体製造装置向けで需要の低迷が継続し、1,126,638千円(前年同四半期比3.9%減)となりました。利益面につきましては、生産設備投資とスマート生産体制を進め、従来の本社棟に加えて、5月に稼働を始めた新工場棟で直動機器の生産を増強して参りましたが、設備増強による減価償却費の増加、原材料価格や物流費等の上昇により製造原価が増加し、営業損失96,210千円(前年同四半期は、営業損失8,013千円)、経常損失92,735千円(前年同四半期は、経常損失814千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失64,011千円(前年同四半期は、親会社株主に帰属する四半期純損失5,095千円)となりました。直動機器につきましては、生産力強化の結果、受注に対応し、当連結会計年度の売上高は826,359千円と前年同四半期と比べ30,314千円の増加(前年同四半期比3.8%増)となりました。精密部品加工につきましては、レース用部品の出荷時期の分散により前期より減少しており、売上高は205,613千円と前年同四半期と比べ78,545千円の減少(前年同四半期比27.6%減)となりました。ユニット製品につきましては、電子部品生産設備の増強案件に対応し、売上高は94,664千円と前年同四半期と比べ2,633千円の増加(前年同四半期比2.9%増)となりました。当第2四半期連結会計期間末における総資産は5,579,693千円となり、前連結会計年度末と比べ433,091千円の増加となりました。主な要因は、棚卸資産142,174千円、建物及び構築物167,956千円の増加によるものであります。負債は、2,407,516千円となり、前連結会計年度末と比べ490,827千円の増加となりました。主な要因は、仕入債務237,163千円、短期借入金100,000千円、リース債務72,176千円の増加によるものであります。純資産は、3,172,176千円となり、前連結会計年度末と比べ57,735千円の減少となりました。主な要因は、利益剰余金70,247千円の減少によるものであります。その結果、当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は56.9%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、932,865千円となり、前連結会計年度末と比べ68,402千円の増加となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。営業活動によるキャッシュ・フローは、主に棚卸資産の増加額140,477千円及び売上債権の増加額63,116千円による資金の減少に対し、減価償却費105,984千円及び仕入債務の増加額236,240千円による資金の増加により、得られた資金は117,234千円(前連結同四半期は56,955千円の支出)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形固定資産の取得による支出99,600千円に伴う資金の減少により、使用した資金は130,914千円(前連結同四半期は198,625千円の支出)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、主に長期借入金の返済による支出95,549千円及び社債の償還による支出11,500千円による資金の減少に対し、借入による収入200,000千円による資金の増加により、得られた資金は77,106千円(前連結同四半期は89,403千円の支出)となりました。
(3) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている「中期経営計画Hephaist Vision 65」において今後の重点施策として、「スマート生産」「稼働率の平準化」「直動機器の製品力強化」「精密部品加工の売上確保」及び「ユニット製品の販路拡大」を掲げ、中長期視点での成長と利益確保を目指して取り組み、経営方針「不易流行」を実践し改善に取り組むとしております。また、経営戦略については、半導体関連や自動化、省力化、及びEV関連の市場拡大を背景に中長期的なシェア拡大が見込まれる中、これらを着実に取り込む施策を展開するとともに、設備投資等の成果を効率的に活用し、売上の向上を図って行くこととしております。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当企業グループでの研究開発活動は、技術部門が中心となり、営業・技術・製造の三位一体でDR(注)活動を進め、主に、主力製品である直動機器及びユニット製品等の技術を応用した製品開発を進めて参りました。当第2四半期連結累計期間における研究開発項目は以下のとおりであり、研究開発費の総額は、3,189千円であります。(注)デザインレビューの略称・・・開発における成果物を複数の人でチェックする設計審査を言う。
(直動機器) ・新機構リニアボールブッシュの増産に向けた取り組み
(ユニット製品) ・直動機器を応用したユニット製品の開発
