【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が緩和され、感染対策を継続しながらも経済の正常化への動きが活発となってきた一方で、不安定な国際情勢を背景とした資源価格の高騰や円安基調の継続といった懸念材料もあり、先行きが不透明な状況が依然続いております。当流通業界におきましては、コロナ禍による衛生用品の需要拡大の局面は過ぎたものの、感染を避けるための行動様式は維持されており、感染対策商品への底堅い荷動きが継続しています。一方で、原材料の高騰や円安による物価高への警戒から、消費者の節約志向も依然強く、引き続き今後の収益が見通しづらい状況となっています。こうした状況下において、当社グループは卸売業の保有する商流・物流・商品開発・情報・金融など様々な機能を活かし、時代とともに変化する卸売業への要請に応えるべく、全社一丸となって取り組んでまいりました。中でも商流・物流のネットワークにおいては、取引先の要望にスピーディに対応できる体制を整えるとともに、商流・物流一体となった総合的な流通サービスの提案を推し進めてまいりました。また、新型コロナウイルスなどの感染症から従業員の安全を確保するべく、労働環境の整備や衛生管理を徹底し、卸売業としての社会的使命を継続して果たせる体制を構築してまいりました。上記の結果、当連結会計年度における当社グループの業績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態 当連結会計年度の資産合計は31,353百万円となり、前連結会計年度と比較して1,243百万円の増加となりました。負債合計は9,130百万円となり、前連結会計年度と比較して32百万円の増加となりました。純資産合計は22,222百万円となり、前連結会計年度と比較して1,210百万円の増加となりました。
b.経営成績 当連結会計年度における売上高は60,156百万円(前年同期比4.1%増)、営業利益は1,777百万円(同7.3%増)、経常利益は2,013百万円(同10.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,391百万円(同15.7%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,174百万円増加し、当連結会計年度末には4,020百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は1,947百万円(前年同期比160.8%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,014百万円、減価償却費605百万円及び法人税等の支払額595百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は387百万円(前年同期比52.7%減)となりました。これは主に、保険積立金の解約による収入100百万円があった一方で、有形固定資産の取得による支出が366百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は385百万円(前年同期比180.9%増)となりました。これは主に、配当金の支払額215百万円等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績当社グループは卸売業を営んでいるため生産、受注の実績はありません。 このため、生産、受注及び販売の実績については販売についてのみ記載しております。なお、最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先
前連結会計年度(自 2021年4月1日至 2022年3月31日)
当連結会計年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日)
金額(百万円)
割合(%)
金額(百万円)
割合(%)
㈱スギ薬局
7,096
12.3
7,208
12.0
㈱ドン・キホーテ
5,686
9.8
5,628
9.4
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されておりますが、この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらとは異なる場合があります。この連結財務諸表の作成にあたる重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況」に記載しております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析(資産)当連結会計年度末における流動資産は18,614百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,213百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が1,174百万円増加したことによるものであります。固定資産は12,739百万円となり、前連結会計年度末に比べ29百万円増加いたしました。これは主に建物及び構築物(純額)が111百万円減少した一方で、投資有価証券が88百万円、建設仮勘定が37百万円それぞれ増加したことによるものであります。この結果、総資産は31,353百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,243百万円増加いたしました。(負債)当連結会計年度末における流動負債は7,796百万円となり、前連結会計年度末に比べ106百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が82百万円減少したことによるものであります。固定負債は1,334百万円となり、前連結会計年度末に比べ138百万円増加いたしました。この結果、負債合計は9,130百万円となり、前連結会計年度末に比べ32百万円増加いたしました。(純資産)当連結会計年度末における純資産合計は22,222百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,210百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が1,176百万円増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は70.8%(前連結会計年度末は69.7%)となりました。
b.経営成績の分析売上高は、政府により新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの見直しの方向性が示されたことを受けて、消費行動に変化の兆しが表れてきたものの、一方で感染対策が日常生活の一部として根付いていることから、衛生用品や自宅で使用する日用消耗品の需要は底堅く、60,156百万円(前年同期比4.1%増)となりました。利益面は、配送エリアの拡大による運賃の増加や、エネルギー価格高騰による光熱費や燃料費の増加等のコスト上昇要因はあるものの、売上高の増加により売上総利益が拡大したことや、前連結会計年度の第1四半期には物流センター移転に伴う一時的なコストが発生したこともあり、営業利益は1,777百万円(同7.3%増)、経常利益は2,013百万円(同10.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,391百万円(同15.7%増)となりました。当連結会計年度における売上高経常利益率は3.3%となりました。これは売上高が増加したことに伴い経常利益も順調に拡大したことによるものであります。
c.キャッシュ・フローの分析当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源および資金の流動性につきましては、次のとおりであります。当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入であります。投資を目的とした主な資金需要は、設備投資によるものであります。当社グループは、事業運営のために必要な資金の流動性維持のため、安定的な営業キャッシュ・フローの創出と多様な資金調達手段を確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金は、金融機関からの長期借入を基本としております。
