【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の行動制限の緩和や外国人観光客の受入れ再開といったウィズコロナを前提とした社会経済活動により回復の兆しをみせてまいりました。一方で、ロシア・ウクライナ問題の長期化による世界的な資源価格の高騰や諸外国における金融政策の転換を背景とした急速な為替相場の変動などの影響もあり、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループが属する不動産住宅市場におきましては、政府による継続的な政策支援や住宅ローン金利の低位安定等で住宅関連を中心に総じて底堅く推移しております。このような環境の中で、当社グループは、「唯一無二の豊かさを創造する」の経営理念のもと、積極的な若手人材採用と育成により、新規顧客へのアプローチの量と質を向上させ、一方で既存顧客に対しては長期的なサポート及び丁寧な提案を行うことで、用地仕入れから販売までの期間を住宅用地については平均3.8ヶ月の短期間成約を維持継続しております。また、新たな開発用地取得や販売契約の獲得を目指した営業活動の強化及び収益用不動産販売の本格化により通期業績目標を達成することができました。商品仕入れについては、販売用自社物件の在庫余力を積み増すことができ、当連結会計年度末の棚卸在庫総額は5,438,361千円となり、前年同期と比べ407,937千円の増加(前年同期比8.1%増)となりました。 以上の結果、連結売上高が15,017,028千円(前年同期比34.9%増)となり過去最高を更新いたしました。また、連結営業利益は1,682,782千円(前年同期比14.3%増)、連結経常利益は1,603,357千円(前年同期比13.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,050,262千円(前年同期比12.1%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
a.sumuzu事業 sumuzu事業においては、WebサイトやSNSの活用で関心の高い顧客層へ確実にコンテンツを届け、住宅購入を検討中の潜在層にも幅広くアプローチする集客体制を実現し、潜在顧客についても取り込むことができました。その結果、不動産販売件数、仲介件数を伸長することができ、売上高は14,906,569千円(前年同期比34.6%増)となりました。また、セグメント利益は1,962,475千円(前年同期比13.4%増)となりました。
b.賃貸事業 賃貸事業においては、2022年3月に東京都世田谷区新町2丁目に新規賃貸用不動産物件を取得し、同年4月より営業を開始したことに加え、リゾート施設における賃料収入の回復が見られたことで業績が堅調に推移しました。その結果、売上高は109,462千円(前年同期比109.5%増)、セグメント利益は52,515千円(前年同期比553.9%増)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末の資産合計は13,896,725千円となり、前連結会計年度末に比べ1,127,914千円増加いたしました。また、当連結会計年度末の負債合計は7,353,826千円となり、前連結会計年度末に比べ233,231千円増加いたしました。その結果、当連結会計年度末における純資産合計は6,542,898千円(前連結会計年度末に比べ894,683千円の増加)となり、自己資本比率は47.1%(前連結会計年度末は44.2%)となりました。
③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度末と比べ、102,595千円減少し、4,403,151千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は566,469千円(前連結会計年度は332,094千円の支出)となりました。主な資金の増加要因としましては、税金等調整前当期純利益1,608,699千円の計上であります。他方、主な資金の減少要因としましては、棚卸資産の増加額407,937千円、法人税等の支払額810,475千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果支出した資金は712,200千円(前連結会計年度は876,716千円の支出)となりました。主な資金の増加要因としましては、差入保証金の返金による収入10,312千円であります。また、主な資金の減少要因としましては、定期預金の預入による支出700,000千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は42,802千円(前連結会計年度は2,071,212千円の収入)となりました。主な資金の増加要因としましては、棚卸資産の仕入れに伴う短期借入金の純増額156,190千円及び長期借入金の増加額626,300千円であります。また、主な資金の減少要因としましては、長期借入金の返済による支出584,141千円及び配当金の支払額155,489千円であります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績当社グループは生産を行っていないため、生産実績の記載はしておりません。
b.仕入実績当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
金額(千円)
前年同期比(%)
sumuzu
12,087,488
119.6
合計
12,087,488
119.6
(注)セグメント間の取引を相殺消去した後の金額を記載しております。
c.受注実績当社グループは受注生産を行っていないため、受注実績の記載はしておりません。
d.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
金額(千円)
前年同期比(%)
sumuzu
14,906,569
134.6
仲介・販売手数料
623,483
104.5
不動産販売
14,267,034
136.4
その他
16,051
80.3
賃貸
109,462
209.5
その他
995
88.0
合計
15,017,028
134.9
(注)1.セグメント間の取引を相殺消去した後の金額を記載しております。
2.主たる販売先は不特定多数の一般消費者であり、相手先別販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はありません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 経営成績の分析(売上高及び売上総利益)当連結会計年度の売上高は、不動産販売の販売件数の増加に伴い前連結会計年度比34.9%増の15,017,028千円となりました。一方で、前連結会計年度に高利益案件が多かったこともあり、当連結会計年度では販売用不動産の売上に対する売上原価率が増加し前連結会計年度比41.6%増の11,727,539千円となりました。この結果、売上総利益は前連結会計年度比15.5%増の3,289,488千円となり、通期業績における予測の範囲内での着地となりました。
(販売費及び一般管理費並びに営業利益)当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比16.8%増の1,606,705千円となりました。主な要因は事業拡大に伴う人員増強などによる人件費の増加、及び棚卸資産増加に伴う物件取得関連費用の増加であります。この結果、営業利益は前連結会計年度比14.3%増の1,682,782千円となりました。
(営業外損益及び経常利益)当連結会計年度の営業外収益は前連結会計年度比181.4%増の1,879千円、営業外費用は前連結会計年度比52.8%増の81,305千円となりました。営業外収益の主な要因は助成金収入の増加であり、営業外費用の主な要因は棚卸資産増加に伴う物件取得時に発生する借入利息として支払利息の増加であります。この結果、経常利益は前連結会計年度比13.0%増の1,603,357千円となりました。
(特別損益及び税金等調整前当期純利益)当連結会計年度の特別利益は、前連結会計年度比40.6%減の7,427千円、特別損失は前連結会計年度比265.6%増の2,084千円となりました。特別利益は生命保険の解約による保険解約返戻金であり、特別損失は固定資産の除却損であります。この結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度比12.4%増の1,608,699千円となりました。
(法人税、住民税及び事業税並びに親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度の税金費用(法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計)は、前連結会計年度比13.1%増の558,436千円となりました。これは、企業会計と税務会計の一時差異が解消による繰延税金資産の取り崩しによるもので、この結果、当期純利益は前連結会計年度比12.1%増の1,050,262千円となりました。
② 経営成績に重要な影響を与える要因分析について当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としましては、瑕疵担保責任、法的規制などが挙げられます。詳細につきましては、「第2 事業等の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
③ 財政状態の分析(資産の部)当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ、1,127,914千円増加の13,896,725千円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ、1,176,137千円増加の10,946,975千円となりました。これは主に現金及び預金が597,404千円増加、棚卸資産が407,937千円増加したことによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ、48,222千円減少の2,949,750千円となりました。これは主に繰延税金資産が28,764千円減少したことによるものであります。
(負債の部)当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ、233,231千円増加の7,353,826千円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ、186,724千円増加の5,496,856千円となりました。これは主に棚卸資産の仕入れに伴い短期借入金が156,190千円増加したことによるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ、46,507千円増加の1,856,970千円となりました。これは主に長期借入金が44,478千円増加したことによるものであります。
(純資産の部)当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ、894,683千円増加の6,542,898千円となりました。これは親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が1,050,262千円増加した一方で、利益配当金の支出により利益剰余金が155,522千円減少したことによるものであります。
④ キャッシュ・フローの分析「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.資金需要の主な内容当社グループの資金需要は、営業活動に関しては、仕入れのための費用と人件費等の一般管理費が主な内容となっており、投資活動に関しては、事業用設備の取得が主な内容となっております。
b.財政政策当社グループは、運転資金、投資資金についてまず営業キャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分について銀行借入による資金の調達を実施しております。
⑥ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成にあたっては、経営者による見積りや仮定を用いることが必要となります。当社は合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性の存在により、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。当社グループにおいては、「有形固定資産の減損損失の認識の要否」、「棚卸資産の評価」における会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定が特に重要であると考えております。これらの詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
⑦ 経営指標に照らした分析
a.グループ社員1人あたりの売上高当連結会計年度のグループ社員1人あたりの売上高は、グループ全体の売上高が増加したため、前連結会計年度比10.7%増の168,730千円となりました。
b.グループ社員1人あたりの営業利益当連結会計年度のグループ社員1人あたりの営業利益は、主に業務拡大に伴う人員増強による人件費や販売促進ツールの運用費等で販売費及び一般管理費が増加したため、前連結会計年度比6.2%減の18,907千円となりました。
c.土地成約案件に占める建物請負紹介成約比率当連結会計年度の土地成約案件に占める建物請負紹介成約比率は、前連結会計年度比5.9%増の27.3%となりました。引続き、建築業者との請負マッチングを強化し、不動産販売件数の増加に伴う建物請負紹介成約比率の増加に取組んでいます。
